ジュア=ム・ダルービとは、GBAソフト『スーパーロボット大戦J』(以下:J)に登場するキャラクターである。
後にPS3/PS4用ソフト『スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ』(以下:OGMD)にも登場。
担当声優は松風雅也(OGMD)。彼は『スーパーロボット大戦UX』のジン・スペンサー役を経てOGシリーズ初出演となる。
※↓ネタバレ全開なので、これからJもしくはOGMDを真っ新な状態で遊びたい人はブラウザバック推奨。↓※
遥か昔に地球圏に移動してきた異星人種族「フューリー」の人間。
アル=ヴァン・ランクスの弟子である、フューリア聖騎士団所属の準騎士。
戦争を知らない世代の騎士であり、過去の戦いの悲劇を作中では味わってない唯一の戦闘ネームドフューリーである。
自分達フューリーが地球人を生み出した親である事を自負し、徹底的に地球人を見下している強硬派。
戦闘経験が浅かったので、最初はアシュアリー・クロイツェル社(以下AK社)の新型機のテストパイロットとして入社し、カルヴィナ・クーランジュを教官として師事していたが、心の中では地球人のカルヴィナを見下していたことが後の会話で分かる。
アル=ヴァンを尊敬しており、何より彼を優先して行動していたが、アル=ヴァンが主人公に敗れ失脚した後は精神が狂い、見境なしに地球人や月に巣食う異星人も攻撃するバーサーカーと化した。
最後まで狂った状態で執拗に主人公を追い続けていたが、やがて戦に敗れヴォーダの闇に帰した死亡。
搭乗機は準騎士機「ヴォルレント」、後に赤い騎士機「ラフトクランズ」に乗り換える。
赤いラフトはクロー特化の物となっており中々残虐なアニメーションが繰り広げられる。
彼自身の能力は最初は大したことないが、発狂後はアル=ヴァンと同じステータスにまで格上げされる。が、味方部隊以外との戦いでは必ず時間停止機能・ラースエイレムを使用しているため、機体性能に胡坐をかいているとも・・・。
と、実のところJでは「典型的なやられ役ネームド」の域を出ているとは言い難い存在だったが、OGMDでは大幅に彼の設定が追加されることとなる。
地球人蔑視などの基本設定は変わらず、というかより極端になっているが、冷凍睡眠中の事故で弟のアドゥ=ムを喪い、近親者のクド=ラを始めとした家族のために戦い成り上がることを目指している、家族想いな一面が追加されている。
また、アル=ヴァンに対しての敬意もより強調されており、アル=ヴァン失脚当初は精神的余裕を失ってはいるが発狂には至らず、彼の名誉回復を真っ先に願い出ている。
・・・が、それにより与えられた任務が全ての転機だった。
カルヴィナ・クーランジュとの一騎打ちの果て、追い詰められた瞬間、大切な家族が脳裏に浮かんだジュア=ムは使用が禁じられていたラースエイレムを反射的に使用してしまう。
カルヴィナ搭乗機のベルゼルートを破壊はできたものの、無断でラースエイレムを使用した罪により騎士団を除名されてしまう。
悲嘆に暮れていたところ、諜士長カロ=ラン・ヴイと引き合わされ、彼に手駒として拾われたことがきっかけに本格的に精神に異常をきたすこととなってしまった。
しまいにはJではまだ敬愛の感情が残っていたシャナ=ミア・エテルナ・フューラにすら暴言を吐き、不信感と憎悪を面向かってぶつけるまでに至っていた。これは先述のアドゥ=ムの事故死を引きずっているが故のものでもある。
・・・が、そこで現れたアル=ヴァンがシャナ=ミア、そしてカルヴィナの側につくことを選んだことで、ここにきて遂に発狂。敬愛していた上司にすら牙を剥いてしまう。
しかしそれでも民を盾にすることなく真っ向から戦い抜き、最期まで大切な者達を案じ、Jのような自業自得な末路ではなく、悲運により全てを失ってしまった哀れな最期となった。死の間際に叫んだのも大切な近親者クド=ラの名前である。
このように、ドラマ性が大きく補強されたものの、そもそも転落のきっかけは『地球人蔑視のあまり発した暴言』がカルヴィナをブチギレさせたことであり、彼自身にも問題があったことは否めない。しかし、発狂してなお大事なものを背負って戦う姿もあって、本作では単なるネームドで終わらない大きな存在感を示したキャラクターといえよう。
なお本作のジュア=ムは、アル=ヴァン関係ということもあり、カルヴィナとの因縁が強調されており、Jのもう一人の主人公である紫雲統夜(トーヤ・シウン)とは関わりが薄い。発狂時点ではシャナ=ミアがトーヤ機に固定サブパイロットとして搭乗しているため、どちらかといえばシャナ=ミアに対しての憎悪の方が強い。
当初AK社に潜入していた頃はジュリアンと名乗っていた。
宇宙ルート第1話「ホワイト・リンクス」において、G・レールガンを装備した量産型ヒュッケバインMk-IIに搭乗し初登場。
以後はJ同様の乗り換えをする・・・と思いきや、ラフトクランズ受領の後、先述の転落劇により諜士となってからは、何とJでは主人公機の後継機が一であったクストウェル・ブラキウムに乗り換える。
特に完全発狂後の狂いっぷりと本作のクストウェルの荒々しい戦い方の噛みあい方が半端ではなく、異様にマッチしている。
このクストウェル、実は条件を満たすと自軍に編入することが可能である。
・・・かといって、勿論ジュア=ムを仲間に引き入れられるわけではなく、隠し条件を満たした場合最終戦において元の赤いラフトクランズに再び乗り換えることとなる。この場合、攻撃を受ける側のジュア=ムはよく回避を選択する傾向にある。機体性能自体はクストウェルのほうが高いため、クストウェルを使う理由がなくともそういった意味では隠し要素を狙う意味はある。
なお、諜士となったことでラースエイレム使用の掟から外れる存在になったからか、やはりラースエイレムに胡坐を欠いており、ラースエイレムに対抗できるエクサランス・ガンストライカーがラースエイレム使用中に介入してきた際にはひどく困惑・狼狽していた。
本作で初めてCVがついたが、段階的に狂気と憎悪、そして悲嘆の中に堕ちていく本作のジュア=ムを松風氏は好演。
それにより本作におけるジュア=ムを見事に演じ切り、スパロボにおける松風氏の印象を完全に確立させた。
クストウェル・ブラキウムの必殺技を使う際の「こいつでなぁ!」がやたらとプレイヤーの耳に残っている。
また、ニコニコ動画では直近のロボットアニメにおける松風氏の担当キャラクターとかけて「汚いガエリオ」とも表現されるように。
掲示板
15 ななしのよっしん
2019/07/19(金) 15:59:28 ID: qypbU4qqH3
Jシャナは意思は強いが実行力に乏しい。
MDシャナは意思は脆いが行動は起こす。
そんな感じかね。
中盤周りからの忠誠心を失ってることを感じながらも権力だけで黙らせてるし、まとめればJよりちょっと優秀っぽいけど。
エセルダさんとで武力と権力担ってたんだし、片方やられたらろくに動けなくても仕方ない。
16 ななしのよっしん
2019/10/20(日) 09:00:53 ID: EDt4e2sj8O
きっと次回作で謎の仮面パイロットヴィダールならぬダルーヴィとして復活してくれるさ
17 ななしのよっしん
2020/10/05(月) 18:22:25 ID: wgjcq0p+Ke
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最終更新:2024/04/25(木) 18:00
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