ジュエリーアイスとは、北海道中川郡豊頃町の大津海岸で見られる自然現象である。
北海道第2位の流域面積を誇る大河:十勝川の河口にほど近い大津海岸には、冬になると透き通った氷が多数打ち上げられる。この現象自体は昔から見られるものであったが、2012年に地元出身の写真家がこれをジュエリーアイスと命名。2016年頃からメディアで取り上げられることが多くなり、一般の観光客にも広く知られるようになった。
美しく透き通った氷塊は時間帯により様々な輝きを見せてくれる。水平線の彼方に日の出を望む早朝ならば、朝日を受けて黄金色に輝くジュエリーアイスを見ることができるだろう。日中の青空の下で輝くジュエリーアイスもまた美しい。
海岸に漂着する氷というと、流氷を思い浮かべる人も多いだろうが、白濁した流氷よりもはるかに透明度が高く、海水が結氷した流氷とは後述のように生成過程も異なる。
ジュエリーアイスの正体は、近くを流れる十勝川の水が結氷したものである。塩分濃度の低い河川水が結氷したものであるため、透明度の高い氷になる。これが日中の気温上昇によって割れて太平洋に流れ出し、波にもまれるうちに角が取れ、最終的に大津海岸に漂着するのである。
条件さえ揃えば、大津海岸以外でも以下の場所などでジュエリーアイスのような現象が見られることがある。なお、「ジュエリーアイス」という名称は豊頃町が商標登録しているため、これらはジュエリーアイスとは呼ばれない。
付近に公共交通機関はない。最寄りのJR根室本線新吉野駅からでも約14km、豊頃町の中心駅である豊頃駅からは約20kmも離れており、町有バスも朝の豊頃駅行きと夕方の大津方面行きしか使えず、コミュニティバスに至っては大津海岸付近を経由する便自体がない。従って、車で訪問するのが基本となる。
帯広方面から訪れる場合は、国道38号を東に向かって走り、豊頃町茂岩新和町付近で右折して北海道道210号尾田豊頃停車場線に入ったら海岸近くの突き当りまで道なりに進む。突き当りを左折すると駐車場が何か所か整備されているので、案内に従って駐車し徒歩で大津海岸へ向かう。最寄りの高速道路ICは道東自動車道の池田IC。
なお大津海岸は集落の近くにあるので、路上駐車やアイドリング、騒音などは避け、地元住民の迷惑にならないよう配慮しよう。また付近にコンビニはない(最寄りのコンビニは20kmほど離れた豊頃町中心部付近のセイコーマート)ので、補給や休憩は事前に済ませておくことを推奨。河川が結氷するほどの厳寒(-20℃を下回ることも)なので服装や電子機器類のバッテリー対策にも留意しよう。
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最終更新:2025/03/29(土) 01:00
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