ジュニアカップとは、JRA(日本中央競馬会)が中山競馬場で施行する、3歳限定・芝1600mのリステッド競走である。
地方競馬にも園田競馬場の園田ジュニアカップ、金沢競馬場の兼六園ジュニアカップ、門別競馬場のブリーダーズゴールドジュニアカップなどのレースがあるが、本項ではJRAのジュニアカップについて記述する。
確認できる最初の開催は1971年、東京競馬場・芝1600mの300(400)万下条件戦としてのもの。1975年からダート1600mとなり1979年まで東京競馬場で開催。1980年から中山競馬場ダート1700mの800万下(現在の2勝クラス)条件戦となり、1982年から芝1800mで開催。
1985年からオープンに格上げされ、皐月賞と同条件の芝2000m戦となった。
1999年から当時芝1600mだった京成杯と入れ替わる形で芝1600mのマイル戦に距離短縮。2000年から中山金杯と同日もしくは翌日(基本的に1月5日が平日の場合は同日、土日の場合は翌日)の開催となる。2019年からリステッド競走に指定され現在に至る。
1年で最初の3歳限定オープン競走であり、3歳マイル戦線の開幕戦ということで、このレースの勝ち馬はNHKマイルカップを目指す場合が多い。2000m時代は皐月賞と同条件の競走ということで、クラシックへの登竜門のひとつであった。
歴代の勝ち馬では、条件戦時代にはカブラヤオー。オープン特別となって以降は2000m時代にはメジロライアン、イシノサンデー、サニーブライアン、セイウンスカイ。1600m戦となってからはキンシャサノキセキ、スマートファルコン、マイネルホウオウがGⅠ(GⅠ級)を勝利している。スマートファルコンはこのレースが唯一の芝での勝利。
複勝圏内ではオーロマイスター、ロードカナロアが後にGⅠ/JpnⅠを勝利している。
このレースのトピックとしては、イシノサンデーが勝利した1996年は元々東京競馬場の芝1800mで振り替え開催の予定だったが、降雪の影響でダート1600mで開催された。ここで圧勝したことでイシノサンデーは皐月賞を勝ちながら、秋にはダート戦線に向かい、JRA所属馬が出走可能となった初年度のダービーグランプリ(盛岡競馬場)を勝利することになる。
またスマートファルコンが勝った2008年の2着はオーロマイスターで、芝のオープン特別で後のダートGⅠ馬のワンツーフィニッシュという後から振り返ると不思議なレースであった。しかも逃げ馬として有名なスマートファルコンだが、このレースは最後方からの直線一気で勝利している。まあスマートファルコンが逃げ馬になるのはこの後のことなのでそれ自体は不思議でもないのだが。
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最終更新:2024/10/14(月) 14:00
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