ジョルジュ・ルフェーヴル(1874~1959)とは、フランスの歴史学者でアナール学派第1世代に属する人物である。
ノール県のリール市にある貧しい家の出身に生まれ、大学も地元のリール大学に進学、1924年に学位論文を提出した。1928年にはストラスブール大学に赴任し、そこでマルク・ブロックやリュシアン・フェーヴルと出会う。
1935年にはソルボンヌ大学に招かれ、1937年からはフランス革命志向の担当となり、以降1959年に倒れるまで職務と研究に従事する人生を送った。
彼の理論としては「複合革命論」と「集団心性論」がある。
まず『ノール県の農民』という彼の学位論文が前者を知らしめた論文である。これは、フランス革命を「アリストクラートの革命」、「ブルジョワの革命」、「都市民衆の革命」、「農民の革命」の4つの革命の複合的産物としてとらえたものであり、フランス革命の立体的把握を提示した同著は、歴史学会に広く受け入れられた。
後者の代表作は『1789年の大恐慌』で、群衆の心性を対象としたものだが、こちらは当時あまり評判にならず、後年になって「心性史」が盛んになってから再評価が進んだ著作である。
ルフェーヴルは19世紀的な実証主義的な側面もありマルクス主義的歴史家でもあったが、のちのミクロストーリアに通じるような最先端の研究認識・方法が共存していた人物であった。
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最終更新:2024/04/20(土) 12:00
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