ジョーン・ロビンソン(Joan Violet Robinson、1903〜1983)とはイギリスの経済学者である。
ジョージ・ロビンソンはケインズの愛弟子で自ら「左派ケイジアン」を名乗った経済学者である。
女学生時代、第一次世界大戦やロシア革命の報道に接し、世界史の胎動を肌に感じる思いをした彼女は、当初は歴史を学ぶ為にケンブリッジ大学に入学したが、やがて自分には歴史よりももっと合理的議論の余地がある経済学の方が向いていると感じ、転向したという。
初期の仕事で最も優れたものは「不完全競争の経済学」において、ピエロ・スラッファの理論を受けて展開されてきた不完全競争論を難解な数学を使用せずに殆ど幾何学的図形によって論理的に説明したことである。不完全競争における「限界費用と限界収入の均衡命題」や「過剰設備を伴った均衡」などは現在でも経済学の教科書に載っている。これらの仕事は新古典派の枠内でのものである。
しかしケインズのアカデミックサークル、ケインズサーカスとして「一般理論」に携わっているうちに彼女の思想は次第に再度転向しはじめる。ケインズ革命のあと、即座にその解説書「雇用理論入門」を書いているが、同時にマルクスからも影響を受けその功績を評価した。彼女にとってイデオロギーの賛否によって理論を評価するのは賢明ではないことなのだ。
二次大戦後、彼女の関心は「ケインズ理論の長期化」に向かって研究を進めていった。
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最終更新:2024/04/20(土) 09:00
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