ジ・O 単語


ニコニコ動画でジ・Oの動画を見に行く

ジオ

3.7千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

ジ・Oとは、『機動戦士Zガンダム』に登場するモビルスーツMS)である。
パイロットパプテマス・シロッコ

概要

PMX-003
所属 ティターンズ
開発 ジュピトリス
生産形態 試作機
全高 28.4m
頭頂高 24.8m
本体重量 57.3t
装甲材質 ガンダリウム合金
ジェネレータ出力 1,840kW
ラスター推力 135,400kg
センサー有効半径 11,300m
武装 ビーム・ライフル
ビーム・ソード×4
搭乗者 パプテマス・シロッコ

ティターンズに所属するパプテマス・シロッコが巨大輸送ジュピトリスにて自ら開発した試作機体。番PMX-003。機体名は「神の意志」を表す。人ではあるものの、これは他の機体と戦う為にやむを得ず四肢を備えているだけであり、設計コンセプトはむしろモビルアーマーに近い。エゥーゴティターンズアクシズの三つの戦いが化したグリプス戦役終盤において最終決戦に臨むためのシロッコ自身の専用機体として投入された。

全高28.4m、本体重量57.3t(全備重量86.3t)と巨体で構造も一般的なものとは大きく逸脱しているが、バックパックのスラスター推力はMAにも匹敵し、大推力のバーニアや50基ものスラスターを有しているため機動性は非常に高く変モビルスーツに対抗できるほどであり、全身に備えたアポモーターによってグリプス戦役トップクラスの高い機動性・運動性を誇る。

四肢もAMBACによる質量移動よりは、もっぱらスラスターのベクトル変位に活用され脚部も脛に相当するパーツが存在しない独自の構造を有しており、歩行脚というよりは巨大なバーニアラスタモジュールそのものである。ちなみに、脚は重力下では一応「歩行脚」として使えはするが、そもそも「歩行」することに向いていない。そもそも本機は宇宙空間での運用に特化している機体である。

装甲はガンダリウム合金の塊とも呼べるものを備え、それぞれに独立したバーニアスタビレーターとしての機を備えている。ボディユニットはそれのみでMS1機を駕する出力のジェネレーターを内蔵し、巨大なプロペラントとスラスターの集合体とも呼べる構造を有しており、上半身単独でもMAとして成立する程である。また、大艦に匹敵する大核熱融合炉を搭載しているため、高出力を維持したまま安定稼働が可になっている。

コックピットにはシロッコが独自開発した準サイコミュシステムであるバイオセンサーを搭載している。といっても、Zガンダムなどに搭載されたバイオセンサーとは似て非なるものであり、機体制御や索敵および学的情報依存しない周辺状況の把握を可とするためのものである。これによってジ・Oは物理的な操作以外にも感応波によるコントロールを行う事ができた。これは、索敵や対ビット兵器に対して有効に発揮し、更にニュータイプ力を持たない者にもプレッシャーを与える事も可であった。しかし、カミーユのように搭乗者を駕するニュータイプ力者や複数の思念と対峙した際は機体管制を乗っ取られるという欠点を有しており、最終的にこの欠点がシロッコにとって命取りとなった。

武装はビーム・ソードとビーム・ライフル、およびフロントアーマーに内蔵された2本の隠し腕のみとスタンダードな物にとどまっている。シロッコ自身は作中トップクラスニュータイプ力を有しているが、ビット兵器に代表される遠隔誘導端末の制御機を有してはいない。本機が基礎ステータスに全振りした機体であることを物語っている。

作中ではテレビアニメの第46話で初登場し、ハマーン・カーンの操縦するキュベレイニュータイプ同士の高度な戦いを演じた。
最終決戦においてハマーンキュベレイと共にクワトロ・バジーナ百式を追い詰めたのち、カミーユ・ビダンΖガンダム対決するが、死者たちの意志を取り込んだΖガンダムによって制御不能に陥り、スイカバーウェイブライダーでコクピットに突撃され爆発消失してしまった。

ちなみに、デザインを担当した小林はジ・Oを大変気に入っており、自分の息子に同じ名前を付けたほどだとか。

開発コンセプト

本機を開発するにあたってシロッコは「MSに必要なのは『変形機構』でも『多種多様な重火力』でも『広い視野』でもなく、自分自身の力を最大限引き出せる『インターフェースと機体本体』」という結論に至っており、そのまま本機の機体コンセプトとなっている。独自に開発したサイコミュデバイスも機体の操作性や追従性に特化したいわば補佐的なシステムである。とはいえ、全てが高い力を持つシロッコに合わせて調整されていることからシロッコ以外の者の操縦はほぼ不可能となっている。シロッコがコックピット内でもノーマルスーツを着用しないのは、本機のインターフェイス全に稼働させるためである。

このようにジ・Oのコンセプト傲慢シロッコらしい自信に満ち溢れたものとなっているが、実は後の第二次ネオ・ジオン抗争においてアムロ・レイνガンダム開発するにあたって機体に汎用性や信頼性、耐久性に重点を置き、単純かつ堅な構造に仕上げており、このジ・Oの開発コンセプトと合致した考えとなっている。さらにサイコミュを操縦レスポンス向上に使うという考えはνガンダムの他にもユニコーンガンダムシナンジュといった後の時代の代表的なMSに使用されている。いかにシロッコ天才であり、先見の明を持っていたかをうかがえる。

さらに言えば、『機動戦士ガンダムF91』の時代である宇宙世紀120年代のMSは可変機や内蔵火力兵器を排除しており、ジ・Oのように高い基本性と操縦性、手持ち火器による戦闘軸を置いている。言うなればジロッコがいかに革新的であり、自らを天才と称しているのはけっして自惚れというわけではないことを明している。

武装

ビーム・ライフル
ジ・O専用に開発された出力2.6MWの大ビーム・ライフル。出力変更によりメガランチャーに匹敵する高出力ビームを連射可だったとされる。グリップ下部に独自規格のEパックを有しており、既存武器との互換性はほぼ皆無。他機による運用も不可能とされている。
ビーム・ソード
サイドスカートに4基装備している近接戦闘用の武装。出力0.39MWシロッコによって独自の改良が施されており、一定方向にバイアスのかかった形状のビームを発生させる為、ビームサーベルではなくビーム・ソードと呼ばれている。
隠し腕
フロントアーマーに装備する一対のサブ・マニピュレータシステム。奇襲攻撃用の装備として敵機との接近戦で「の手」として活用される。
トルク自由度も高く、ビーム兵器用のエネルギー供給機構を有するなど、通常のマニピュレーターと同様の機を持つ為、ビーム・ソードの撃にも対応する。
普段はフロントアーマーと一体化しており、使用時にはフロントアーマー自体も腕の一部として可動する。

なお、小説版ではメガ粒子砲も装備されている。

派生機

タイタニア(PMX-004)
SDガンダム GGENERATIONシリーズに登場。シロッコがジ・Oの後継機として設計。
オーヴェロン
第一次ネオ・ジオン抗争後を舞台にした漫画機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』で、タイタニア行して開発が進められていた機体という設定で登場。
ジ・O
機動戦士ガンダム ジオンの再』に登場するネオジオンのMS。ジ・O以上の巨体。
ブレッダ(PMX-005)
機動戦士ガンダム ジオンの再』に登場するネオジオンのMS。ジ・Oを通常サイズにしたもの。
ジャギュア(PMX-007)
『新MS戦記 機動戦士ガンダム短編集』に登場するネオジオンのMS
ジャギャー ツヴァイ(PMX-007B)
『新MS戦記 機動戦士ガンダム短編集』に登場するネオジオンのMS宇宙ジャギュア。
ジオクロス
機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』に登場するジ・O。ジ・Oに専用の追加装甲に脚部部分に広範囲のメガ粒子砲を放つ機体。

余談

関連動画

関連静画

関連項目

この記事を編集する
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/05/21(水) 18:00

ほめられた記事

最終更新:2025/05/21(水) 17:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP