「スオムスいらん子中隊」とは、メディアミックス作品『ストライクウィッチーズ』に属するライトノベル作品「スオムスいらん子中隊」シリーズ、またはその作中にある部隊の通称である。
既刊3巻、第4巻の出版は2009年初春と予告があったものの延期され、そのまま著者の死去を迎えた。
しかし2018年秋、築地俊彦の手によりフルリメークのうえ再始動することとなった。当記事ではこのフルリメーク作品『サイレントウィッチーズ スオムスいらん子中隊ReBOOT!』についても扱う。
原作:島田フミカネ&Projekt Kagonish
著:ヤマグチノボル
1939年、ネウロイによる欧州侵攻が激化する中、扶桑皇国からも義勇兵を派遣することとなった。「扶桑海事変」において活躍し国民的英雄となった穴拭智子少尉は、激戦地であるカールスラントではなく、極北の辺境スオムスへの派遣を命じられる。プライドを傷つけられた智子は戦果を挙げて見返してやろうとするが、そこに集められたのは各国の問題児ばかり、「いらん子」たちの義勇軍“スオムス義勇独立飛行中隊”だった……。
※年齢は作中(1939年)時点。ヤマグチノボル『スオムスいらん子中隊』シリーズでの設定に準ずる。
所属は扶桑皇国陸軍明野飛行学校実験中隊、階級は少尉、第2巻より中尉。
扶桑皇国のネウロイ襲撃事件「扶桑海事変」において7機撃墜し、「扶桑海の巴御前」と称された。格闘戦技術に自信を持っているが、それゆえに融通が効かず、個人行動に走りがちである。その一方で、雰囲気には流されやすく、ハルカなどに襲われてもあまり抵抗できない場面が多い。
イメージモデルは大日本帝国陸軍航空隊の通称「ビルマの桃太郎」穴吹智。
「穴拭智子」も参照。
所属は扶桑皇国海軍横浜航空隊、階級は一等飛行兵曹。
射撃・格闘・航法全部下から数えて一番という「扶桑皇国海軍横浜航空隊創設以来の落ちこぼれ」であり、「味方撃ちの迫水」と呼ばれていた。趣味はお菓子作り、特技は弓道という普通の女の子だが、穴拭智子のことに関すると異常な執着と嫉妬心を見せる。かなりの近眼だが、ビン底メガネの姿を智子に見せたくない、と普段はかけていない。元祖淫獣。
「迫水ハルカ」も参照。
所属はスオムス空軍、階級は中尉。使用機材はG.50、第2巻よりBf109E。
義勇独立飛行隊の隊長だが、弱気でドジっ子と隊長らしくなく、1巻から実質的に穴拭智子に指揮権を任せてしまっている。しかし、みんなを守りたい、祖国を守りたい、という気持ちはだれよりも強い。「みんな、がんばろうね」が口癖。
「エルマ・レイヴォネン」も参照。
所属はブリタニア空軍403飛行隊、階級は少尉。使用機材はハリケーンMk.II、第3巻よりスピットファイアMk.V。近接戦用武器としてグルカナイフを所持している。
独断専行や命令不服従などを繰り返し、営倉行きどころか銃殺刑にまでなりかけた。しかし確かな飛行技術と異様なまでの撃墜にこだわる対正面射撃を得意とした歴戦の勇士である。過去のある出来事から自分の死に場所を求めており、厭世的な雰囲気と協調性に欠ける態度を取っていたが、穴拭智子の補佐として自分の役割を見出し、義勇独立飛行中隊メンバーをサポートする。
イメージモデルはイギリス空軍のカナダ人ジョージ・F・バーリング。
「エリザベス・F・ビューリング」も参照。
所属はリベリオン海軍航空母艦レキシントン所属第3戦闘中隊、階級は少尉。使用機材はF2Aバッファロー。第3巻よりF4Fワイルドキャット。
「クラッシャー(壊し屋)オヘア」と呼ばれ、配属された空母レキシントンの搭載機(ワイルドキャット32機)を事故で全損、飛行学校からいらん子中隊転属までに計63機の飛行脚を壊す。が、「新しいの買えばノープロブレム!」と本人はまったく気にしていない。 明るいムードメーカーで、底抜けに楽天家のカウガール。そして巨乳。
イメージモデルはアメリカ海軍のエドワード・H・オヘア。
「キャサリン・オヘア」も参照。
所属はカールスラント空軍第3防衛飛行中隊、階級は曹長。使用機材はHe 112、第3巻よりFw190A-0先行量産型、ほか多数。使用武器はMG131、M151/15、空対空火薬ロケットなど。
マニュアル主義で、カールスラント軍人のモットーである「わたしは教科書からすべてを学ぶ」を信条としている。寡黙で周囲を一切気にせず読書をしている。奇妙な実験も趣味であるが、新型の高空爆弾の実験中に爆発を起こし、一個飛行中隊を壊滅させている他、スオムスでも居住区の部屋を3つも爆破している。
エーリカ・ハルトマンの双子の妹で、イメージモデルはエーリヒ・ハルトマンの妻、ウルスラ。
「ウルスラ・ハルトマン」も参照。
所属はロマーニャ公国空軍、階級は准尉。使用機材はファロット G50。使用武器はSAFAT-12.7mm機関銃など。第3巻(「ReBOOT!」では第2巻)より登場。
精密爆撃を得意とし、カールスラントでの戦いを経てスオムス義勇独立飛行中隊に転属。ロマーニャ娘らしい褐色肌と、らしからぬ細く儚げなイメージを持つ少女だが……。
イメージモデルはイタリア空軍のジュゼッペ・チュインニ。
「ジュゼッピーナ・チュインニ」も参照。
原作:島田フミカネ&Projekt World Witches
原案:ヤマグチノボル
著:築地俊彦
絵:島田フミカネ(表紙)、月並甲介(挿絵)
ヤマグチノボル逝去後の2018年、「ストライクウィッチーズ」はアニメ化10周年の節目を迎えた。この記念企画の一環として、ヤマグチノボルの友人であり、ノベル『ブレイブウィッチーズ Prequel』では1944年の「いらん子中隊」を登場させた築地俊彦の手によって執筆されることとなったのが『サイレントウィッチーズ スオムスいらん子中隊ReBOOT!』である。
「スオムスいらん子中隊」シリーズ続刊のプロットが遺されていなかったことから、本作ではヤマグチノボルを「原案」としてフルリメークのかたちをとり、穴拭智子の”いらん子中隊”着任からふたたび描かれることとなる。なお、フルリメークにあたっては「いらん子中隊」刊行後の設定の変遷などを反映し、ストーリーを維持しつつもアニメ設定にあわせた修正や地名の変更[1]などが施された。
『ReBOOT!』第一巻~第四巻の刊行にあたっては、オリジナルドラマCD+ラバーストラップ付「プレミアム特装版」が発売されている。
「いらん子中隊」構成員ではすでに『ストライクウィッチーズ2』でウルスラ・ハルトマン(野川さくら)が確定していたが、第一巻ドラマCD制作にあわせ、新たに穴拭智子(下地紫野)、迫水ハルカ(花守ゆみり)、エリザベス・F・ビューリング(行成とあ)、キャサリン・オヘア(井坂瞳)の四名に声優が配役された。第二巻ドラマCDでは、残るエルマ・レイヴォネン(田中あいみ)が配役されたほか、上司にあたるハッキネン少佐(北原沙弥香)も配役されている。第三巻では前巻登場のジュゼッピーナ・チュインニ(齋藤小浪)に加え、同じくハンナ=ウルリーケ・ルーデル(上田瞳)が新配役となった。
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最終更新:2023/03/31(金) 01:00
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