スタンディングスタートとは (スタンディングスタートとは) [単語記事]

スタンディングスタートとは、
　1.陸上競技におけるスタート方式の一つ
　2.モータースポーツ競技におけるスタート方式の一つ

陸上競技

中・長距離種目で用いられ、立ち上がった体勢でスタートラインに競技者が並び、スタート合図と共に競技を開始する。
対となるスタート方式として短距離種目で用いられるスタート方式としてクラウチングスタートがある。

800m以上の距離を競う種目、マラソン、競歩などでこの方式を用いる。

スターティンググリッドに静止した車両がスタート合図と共に一斉に走り出すスタート方式。

一部で「グリッドスタート」と呼称する人がいるが、これは誤りである。

モータースポーツでは、F1などのフォーミュラカーレース、ワンメイクやスプリントレース、WTCC※など、また２輪競技で用いられている。
主に車両間の性能差が少ないレースや、走行距離の短いレースに用いられるのが特徴である。
対してSUPER GTやル・マンレースなど、多様な車種が参加し走行距離の長い耐久レースでは、フォーメーションラップ後に停止せずにスタートする「ローリングスタート」方式を用いる。

　※ WTCCは一つの大会で２回のレース（２ヒート制）が行われ、その内の第１レースはローリングスタート方式、
　　　第２レースはスタンディングスタート方式でレースを開始する。

予選で決定した順位でダミーグリッドに着き、原則一周のフォーメーションラップ後にスターティンググリッドに静止する。
その後、信号の合図に合わせて一斉に走り出し、スタートする。