スター・デストロイヤー(Star Destroyer)とは、スター・ウォーズに登場する宇宙船の艦種のひとつ。
スター・デストロイヤーとは、映画「スター・ウォーズ」シリーズ作品群に登場する宇宙艦艇である。
使用した主な勢力は以下のとおり。
スター・デストロイヤーの種別は中型主力艦の特定のタイプに留まらず、一般的な重武装艦艇を類別するためにも使われていた。この用語は『星系全体を滅ぼすのに十分な火力を持った艦艇』といった考えに由来しており、必ずしもデストロイヤー(駆逐艦)を示したものではない(ゆえに独立星系連合軍プロヴィデンス級キャリアー/デストロイヤーはスター・デストロイヤーには含まれない)が、時として駆逐艦その物を指す言葉として用いられる場合もある。
上記したように、「スター・デストロイヤー」の類別は重火力で星系全体を滅ぼすことが出来る船を意味した。
スター・デストロイヤーは楔型の船体を持つが、その形状は前方へ火力を集中する事を容易にしており、この設計に準拠した船は全てスター・デストロイヤーと考えてよい。それでもまだ、多くのモデルは船体側面に大型砲を向けて設計されており、多方向への照準を優先していた。
スター・デストロイヤーの分類が最初に使われたのは共和国のヴェネタ―級スター・デストロイヤーであるが、その嚆矢としてアクラメーター級アサルト・シップが挙げられる。強襲揚陸艦であるアクラメーター級は長さ約750m、対艦戦闘を主任務とするわけではないが独特な楔型の船体を有し、スター・デストロイヤーの開発に大きな影響を与えた。また、銀河帝国成立後に就役した400m程度のフリゲートもスター・デストロイヤーと同じ楔型の船体を採用している。
厳格に言えば、スター・デストロイヤーは銀河帝国の標準的な艦艇基準におけるフリゲート(護衛艦)やクルーザー(巡洋艦)を小さくした汎用的な軍艦で、全長3800m前後を境目にインペリアル・スター・クルーザー(スーパー・スター・デストロイヤー)と分けられた。
クローン大戦中、スター・デストロイヤーの類別は中規模の艦船を示すものとされていたが、帝国の時代になると艦船設計が巨大化の一途を辿り、スター・デストロイヤーは時として帝国宇宙軍の小型艦艇とされるようになった。
スーパー・スター・デストロイヤーについては当該項目を参照。
ヴェネタ―級 Venator class |
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艦種 | スター・デストロイヤー |
製造・開発 | クワット・ドライブ・ヤード |
登場 | 22BBY |
所属 | 銀河共和国 銀河帝国 |
全長 | 1137m |
エンジン | 第一ドライブ・エンジン(4基) 第二ドライブ・エンジン(4基) 第三ドライブ・エンジン(4基) |
兵装 | 重連装ターボレーザー砲塔(8基) 中型連装ターボレーザー砲(2基) ターボレーザー砲多数 個艦防空レーザー砲(52基) 重プロトン魚雷発射管(4門) トラクター・ビーム発生装置(6基) |
搭載兵器 | V-19トラント・スターファイターあるいは Vウイング・スターファイター(192機) ARC170スターファイター(36機) イータ2軽インターセプター(192機) LAAT/iガンシップ(40機) 各種陸上ウォーカー(24機) 各種シャトル・プレハブ式駐屯基地 |
著名な艦 | <ヴィジランス> |
リパブリック・アタック・クルーザーの名でも知られるヴェネター級スター・デストロイヤーは、クローン大戦中に銀河共和国が艦隊の主力として建造したスター・デストロイヤーである。
ヴィクトリー級に比べても優秀な戦闘力のみならず、インペリアル級をも凌駕する戦闘機運用能力を有し、クローン大戦後半における共和国勝利と帝国初期の安定に大きな功績を残した。
この艦の戦術上の大きな特徴は、やはり前述したように航宙母艦としても優秀な戦闘機運用能力にある。ヴェネター級は船体中心線上、艦首から艦中央部にかけて500mに及ぶ巨大なフライト・デッキを有しており、その天井には艦体上部に大きく開く装甲扉が設置されていた。この設備により、ヴェネタ―級は一隻で僅かな時間のうちに数百機の戦闘機を宇宙に出すことが可能となっているのである。
共和国軍においてはこの装甲扉は共和国を示す紅に塗装され、ヴェネタ―級の外見上の大きなアクセントとなっている。
火力面でも主力にふさわしい兵装が配置されており、8基の重連装ターボレーザー砲塔からなる主砲火力はインペリアル級にも劣らない強力なものとされる。更には上部だけでなく側面や下部にも配置されたハンガー・ベイに陸戦兵器である自走式重砲塔SPHA/Tを配置することで、艦のジェネレーターからエネルギーを割くこと無く、艦砲を補うに十分な火力を発揮することができるのだ。
これらの強力な火力と無数のファイターを統率するため、ヴェネタ―級の艦橋は特異な二基並列構造になっている。二基のうち、左舷側の艦橋が艦全体への司令と操舵を、右舷側がファイターの戦闘管制をそれぞれ担当するように役割が分担されていた。
これらの設備に加え、良好な機動性や1100m超の巨艦の身で大気圏突入と地上降下・着陸まで可能とする汎用性は高く評価され、コルサントの戦いで姿が見られるような艦隊の主力のみならず、ジェダイ将軍の特殊任務への帯同といった任務にも就いていた。そして帝国の成立後は艦体を総灰色に塗り直され、インペリアル級といった後継主力艦の影で銀河各地に散らばって活躍しているのである。
インペレーター級/インペリアルⅠ級 Imperator class Imperial-Ⅰclass |
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艦種 | スター・デストロイヤー |
製造・開発 | クワット・ドライブ・ヤード |
登場 | 22BBY |
所属 | 銀河共和国 銀河帝国 新共和国 インペリアル・レムナント 銀河連合自由同盟 |
全長 | 1600m |
エンジン | KDY社Destroyer-Ⅰ イオン・エンジン(3基) シグナス・スペースワークス Gemon4イオン・エンジン(4基) |
兵装 | 連装重ターボレーザー砲塔(6基) 四連装重イオン・キャノン砲塔(2基) 四連装重ターボレーザー砲(2基) 三連装中型ターボレーザー砲(2基) XX-9 ターボレーザー砲(60基) NK-7 イオン・キャノン(60基) トラクター・ビーム発生装置(10基) |
搭載兵器 | TIEファイター(48機) TIEボマー(12機) TIEボーディング・クラフト(12機) デルタ級トランスポート(15機) アサルト・ガンボート(5機) スキップレイ・ブラストボート ガンマ級アサルト・シャトル 修理回収車両 AT-ATバージ センチネル級揚陸艇(12機) AT-ATウォーカー(20機) AT-STウォーカー(30機) プレハブ式駐屯基地 |
著名な艦 | <デヴァステーター> <ゴルゴン> <ライト・トゥ・ルール> <レベル・ドリーム> |
銀河帝国宇宙軍が誇る強力な主力艦。
銀河共和国時代、クローン大戦のさなかに就役。約38億帝国クレジットに及ぶその高価さ故、テクター級と機動部隊を組んで小規模に使用された。
銀河帝国成立後はインペレーター(大将軍)級からインペリアル(帝国)級へと改称。後に登場した改良型のインペリアルⅡ級ともども大量に製造され、帝国の最盛期には2万5000隻のインペリアル級スター・デストロイヤーが銀河各地に就役していたとされる。実際、銀河市民にとってこのインペリアル級は帝国軍そのものであり、恐怖と破壊をもって全銀河を支配する皇帝のニュー・オーダーの象徴として恐れられた。
一隻にして一惑星の文明を一掃するに足りる強大な力を持つインペリアル級の欠点としては、近距離対空火力の不足が挙げられる。対艦・対地を前提として搭載された無数の砲塔では高速の反乱軍戦闘機を捕捉・追尾するのは困難であり、防空網を突破した敵戦闘機が艦橋部やエンジンを攻撃すればいかなインペリアル級といえど行動不能となることもありえた。しかし通常インペリアル・スター・デストロイヤーは多くの宇宙戦闘機を搭載することでその弱点を補っている。インペリアル級を攻撃しようとする少数の反乱軍戦闘機は多数のTIEファイターに追い回され、その企図を達成しえずに宇宙の塵となるのである。
インペリアルⅠ級に含まれる艦として著名なものには、ダース・ヴェイダーの旗艦を務め、死の小艦隊にも所属した<デヴァステーター>が挙げられる。同じ死の小艦隊出身の<タイラント>はバクタ大戦の最中に新共和国の手に落ち、レイア・オーガナ・ソロの外交船<レベル・ドリーム>として使用されている。また、ヤヴィンの戦い直前にモー星団に配備され、そのまま忘れ去られたナターシ・ダーラ提督の<ゴルゴン>以下四隻もまたインペリアルⅠ級の部隊であった。
乗員数は士官9,235名、兵士27,850名(砲手275名)の合計37,085名で、他に積載されるストームトルーパー9,700名(特務部隊やスター・ファイターパイロット、サポートクラフトパイロットを含む)を含めると46,785名となる。
※乗員について補足
原文ではOfficers(将校・士官)、Infantry(普通科・歩兵)、Enlisted(下士官・兵卒・兵士)、Gunners(砲手・射撃手)と表記されており、将校・士官とは少尉以上の軍人、下士官とは曹長・軍曹・伍長の軍人、兵とは上等兵・一等兵・二等兵である。
※プレハブ式駐屯基地はサイズは270m程度(正式なサイズは不明)、高さ100mの観測塔や厚さ10mの壁、ターボレーザーから多数の航空戦力、陸上戦力を備えた基地。
テクター級 Tector class |
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艦種 | スター・デストロイヤー |
製造・開発 | クワット・ドライブ・ヤード |
登場 | 22BBY |
所属 | 銀河共和国 銀河帝国 インペリアル・レムナント |
全長 | 1600m |
インペレーター級の設計から艦底部格納庫をオミットし、その分対艦戦闘能力を向上させたバリエーション。艦船同士の砲撃戦を主任務とし、クローン大戦中はインペレーター級とともに機動部隊を編成して運用されていた。 銀河帝国の成立後は旧式化したヴェネタ―級の後継として配置されている。
艦底部格納庫を削った分、戦闘機を搭載せず部隊の降下も不可能となったことで汎用性を失ったため、単艦での行動が厳しくなり他に母艦機能を有する艦艇を帯同させる必要が生じた。
映画ではエピソードⅥ、エンドアの戦いでテクター級の艦底部が登場。ハンガーのない特徴的な艦底部がわかる。というかそれしか分からないとも言う。
ヴィクトリーⅠ級 Victory-Ⅰclass |
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艦種 | スター・デストロイヤー |
製造・開発 | レンディリィ・スタードライブ クワット・ドライブ・ヤード |
登場 | 20BBY |
所属 | 銀河共和国 銀河帝国 新共和国 インペリアル・レムナント 銀河連合自由同盟 コーポレート・セクター企業体 コンフェデレーション |
全長 | 900m |
エンジン | オルデラン王立エンジニア社製 LF9イオン・エンジン |
兵装 | 四連装ターボレーザー砲郭(10基) 連装ターボレーザー砲郭(40基) 震盪ミサイル発射管(80基) トラクター・ビーム発生装置(10基) あるいは 軽ターボ四連装レーザー(10基) 重連装ターボレーザー砲塔(20基) 攻撃型震盪ミサイル発射管(20基) トラクター・ビーム発生装置(10基) |
搭載兵器 | TIEファイター中隊(2隊) |
著名な艦 | <アドミラル・アクバー> |
ヴィクトリー級スター・デストロイヤーは、クローン大戦中期に就航した銀河共和国軍のスター・デストロイヤーである。その後帝国に受け継がれ、新共和国時代以降も使用された。
ヴィクトリー級は先に建造されたインペリアル・スター・デストロイヤーや同時期のヴェネター級スターデストロイヤーよりも小型だが、ヴェネター級と並んで惑星大気圏に突入できる最大級の宇宙艦艇だった。航宙母艦機能の大きいヴェネター級に比して武装が強力だったこともあり、精確な対地攻撃装備もあわせ惑星攻撃に従事することが多かった。対艦戦闘においてもその武装を十分に活かすことが出来たが、鈍重で低速だったため、高速で逃走する敵艦艇を逃してしまうことも多かった。このことが、のちのヴィクトリーⅡ級の開発を呼ぶことになる。
>ちなみに、ヴィクトリー級はインペリアル級によく似た形状をしているが、最大の相違点に船体中部から後部にかけて両側面に存在する張り出しがある。これは大気圏内での機動のために設置されている設備である。
銀河帝国が樹立されると、ヴィクトリー級は急速に前線を退いた。企業連合体であるコーポレート・セクターは一線を退いたヴィクトリー級を大々的に購入し、領域警備に使用した。帝国軍でも警備部隊や小規模な部隊で活動することが多くなり、准提督時代のスローンは<スタルワート>や<スケルター>を旗艦としていた。
旧式化しながらもヴィクトリー級は皇帝の死後まで使い続けられ、帝国でもその勢力の縮小にともなって戦力不足を補うため呼び戻された。ユージャン・ヴォング戦争ののちは、銀河同盟が海賊対策のための改良を加えたヴィクトリー級を新たに建造した。その一隻が銀河同盟第五艦隊の旗艦を務めた<アドミラル・アクバー>である。<アクバー>はキリック戦争のさなかマーゴー・チョークでキリックに奪われたが、テヌペの戦いで奪回された。
ヴィクトリーⅠ級 Victory-Ⅰclass |
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艦種 | スター・デストロイヤー |
製造・開発 | レンディリィ・スタードライブ クワット・ドライブ・ヤード |
登場 | 19BBY以降 |
所属 | 銀河帝国 新共和国 インペリアル・レムナント |
全長 | 900m |
エンジン | ホーシュ・ケッセル・ドライブ社製 |
兵装 | ターボレーザー(20基) 連装重ターボレーザー砲塔(20基) 重イオン・キャノン(10基) トラクター・ビーム発生装置(10基) |
搭載兵器 | TIEファイター中隊(24機) ラムダ級シャトル(5機) AT-ATウォーカー(10機) AT-STウォーカー(15機) ジャガーノート(10台) 種々の補助車両 |
ヴィクトリーⅡ級スター・デストロイヤーは、ヴィクトリーⅠ級の後継として設計された銀河帝国軍のスター・デストロイヤーである。
重装備だったが鈍重なヴィクトリーⅠ級の欠点を補うため、オルデラン王立エンジニア社製のLF-9イオン・エンジンをより強力なホーシュ・ケッセル・ドライブ社製のエンジンに換装したのがヴィクトリーⅡ級スター・デストロイヤーである。
高速化とともに武装にも大幅な強化が施されており、イオン・キャノンの導入や震盪ミサイルの撤去、揚陸装備の充実などが改良点に挙げられる。
実際の所、就役直後に銀河帝国が誕生し、インペリアル級スター・デストロイヤーがその高価さにも関わらず大規模に量産されたため、インペリアル級に比して能力で劣るヴィクトリーⅡ級の数は少ない。
ヴィクトリーⅡ級は各地の警備部隊などに配属され、インペリアル・レムナントにも引き継がれたが、名が残るのはユージャン・ヴォング戦争中に帝国領であるボラスクやヤガ・マイナーを護って活躍した<プロテクター>程度である。
竣工は不明、全長は500m、乗員1255人、兵員1200人、貨物容量6,000tの小型艦艇。
推進装置はメインスラスターを2基とサブスラスター、クラス1のハイパードライブとクラス8のバックアップを搭載。
武装はデュアルライト・ターボレーザー・バッテリー(6基)、ポイントディフェンス・レーザーキャノン・バッテリー(2基)、魚雷発射装置もしくは中型震盪ミサイル発射装置(2基)、トラクタービームバッテリー(3基)を搭載。格納庫にはスターファイター(24機)を搭載可能。
グラディエーター級はブロードサイド級クルーザーとキール設計を共有する小型のスター・デストロイヤーとして設計された為、船首にブロードサイド級クルーザーと同様の2本の角を持つ特徴的なデザインをしている。この2本の角はメインリアクターを覆うだけでなく個々に武装を持っている。
本艦はクローン大戦においてヴィクトリー級スター・デストロイヤーの護衛任務に就くべくレンディリ・スタードライブ社によって設計されたがクローン大戦終結までに設計が間に合わなかった。
クワッド・ドライブ・ヤード社に設計は引き継がれた本艦はヴィクトリー級スター・デストロイヤーが主力艦の座を退いた事により目的を変更され、銀河外縁部の海賊や惑星を制圧するのに十分な戦力を持った長距離巡視船として再利用された。
インペリアルⅡ級 Imperial-Ⅱclass |
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艦種 | スター・デストロイヤー |
製造・開発 | クワット・ドライブ・ヤード |
登場 | 0BBY |
所属 | 銀河帝国 新共和国 インペリアル・レムナント 銀河連合自由同盟 ブースター・テリック |
全長 | 1600m |
エンジン | KDY社Destroyer-Ⅰ イオン・エンジン(3基) シグナス・スペースワークス Gemon4イオン・エンジン(4基) |
兵装 | 八連装ターボレーザー砲座 もしくはイオン・キャノン(8基) 重ターボレーザー砲郭(50基) ターボレーザー砲郭(50基) 追加ターボレーザー砲郭(26基以上) 重イオン・キャノン(20基) トラクター・ビーム発生装置(10基) |
搭載兵器 | TIEファイター(72機) ラムダ級シャトル(8機) デルタ級トランスポート(15機) アサルト・ガンボート(5機) スキップレイ・ブラストボート ガンマ級アサルト・シャトル 修理回収車両 AT-ATバージ AT-ATウォーカー(20機) AT-STウォーカー(30機) 種々の地上戦闘車両 プレハブ式駐屯基地 |
著名な艦 | <キメラ> <エラント・ヴェンチャー> |
インペリアルⅠ級を元に重火力・重防御化を施して再設計した艦艇。
主砲を8連装ターボレーザー砲座に変更、艦橋部の重装甲化など、インペリアルⅠ級に比べ大きく戦闘能力を向上させている。
搭載機もTIEファイターとTIEボマーを合わせて60機だった陣容からTIEファイター一個大隊に相当する72機に拡大し、反乱軍の宇宙戦闘機に対する迎撃能力を強化している。地上展開能力もさらに拡大され、一隻で一個師団のストーム・トルーパーとAT-ATとAT-ST合わせて60機ものウォーカー、そして多様な戦闘車両を迅速に地上に展開し敵対勢力を制圧することが出来るのである。
ヤヴィンの戦いの直後に就役したインペリアルⅡ級は、ダース・ヴェイダーの死の小艦隊の主力として配備され、ホスの戦いやエンドアの戦いに参戦した他、各地の帝国宇宙軍でも多くが運用された。
実際の所、インペリアルⅡ級にはⅠ級以来の欠陥が数多く存在し、その箇所は174000個にも及ぶと言われている。また約37000名を必要とする操縦要員はとても効率的とは言いがたい状況にある。しかしその強力で汎用性の高い戦闘能力は新共和国の時代になっても艦隊の主力として十分なものであり、巨大なエグゼキューター級スーパー・スター・デストロイヤーや最新のネビュラ級新共和国スター・デストロイヤーが活躍する時期になってもいまだ各地の艦隊で数多くのインペリアル・スター・デストロイヤーが活躍しているのだ。
インペリアルⅡ級スター・デストロイヤーの中でもっとも著名な艦としては、ギラッド・ペレオンが艦長を務めていた<キメラ>が挙げられる。
エンドアの戦いで<エグゼキューター>に次ぐ副旗艦として旗艦喪失後の指揮を執った<キメラ>はペレオン艦長の指揮下で一部の帝国軍を統率。後にかのスローン大提督の旗艦に選ばれるまでに「帝国軍で最も効率的なスター・デストロイヤー」の異名を獲得した。スローン大提督の大反攻の後もペレオンの指揮下で戦いを続けた<キメラ>はペレオンが残存帝国軍最高司令官となって以降は帝国軍の総旗艦を務め、帝国と新共和国の歴史的な和平であるペレオン・ギャヴリソム協定が結ばれた舞台ともなった。
また、異色のスター・デストロイヤー、<エラント・ヴェンチャー>は密輸業者ブースター・テリックの所有物となった。イセイン・アイサードと新共和国の戦いのさなかで鹵獲した帝国軍のスター・デストロイヤーを取引の末に手に入れたテリックはその艦を<エラント・ヴェンチャー>と命名し、派手な煉瓦色に塗装して使用したのだった。彼はその巨体の整備性の悪さに散々辟易したものの、密輸業者ゆえの身軽さを活かし度々新共和国軍に協力し、ユージャン・ヴォング戦争では新共和国、銀河同盟とは一線を画して独自の行動で戦争の終結を模索するジェダイのため、また<ジェイド・シャドウ>や<レディ・ラック>、そして<ミレニアム・ファルコン>といった少数で銀河を駆けまわる中型宇宙船の母艦として活躍することでその巨体を活かしている。
銀河帝国で使用されたクワット・ドライブ・ヤード社製の宇宙艦艇。
竣工は不明(ヤヴィンの戦いの数ヶ月後に使用が確認されている)、全長は1,600m。
インターディクター級スター・デストロイヤーはクワット・ドライブ・ヤード社がインペリアルⅠ級スター・デストロイヤーにグラビティ・ウェル・プロジェクター(重力井戸発生装置)を搭載した派生艦である。
グラビティ・ウェル・プロジェクターを搭載した艦艇は先行艦としてサイナー・フリート・システムズ社が全長600mのヴィンディケーター級ヘビー・クルーザーを基礎として開発したインモビライザー・418・クルーザーが存在した。インモビライザー・418・クルーザーはインターディクター級ヘビー・クルーザー、インターディクター級ミディアム・フリゲート、または単純にインターディクターとしても知られ、ビンジケーター級ヘビー・クルーザーと基本設計を同じくして設計されている。
この艦は600m級の艦艇としてはかなりの火力を備えていたが、1,600m級の艦艇(インペリアルⅠ級スター・デストロイヤー等)を含む戦闘に臨むには力不足であった。そこでクワット・ドライブ・ヤード社がサイナーへの対抗を含めて開発したのがインターディクター級スター・デストロイヤーである。
インペリアルⅠ級スター・デストロイヤーの派生艦として開発された本艦は十分なグラビティ・ウェル・プロジェクターを搭載する為に、ターボ・レーザーとイオン・キャノンの半数とトラクター・ビーム8基を排除、艦載機も48機のスターファイターのみとなり、優れた戦闘艦とは言えない性能となった。しかし、パトロール隊と税関任務を行うときは追加の支援を必要としなくなっている。
ネビュラ級 Nebula class |
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艦種 | スター・デストロイヤー |
製造・開発 | リパブリック・エンジニアリング |
登場 | 15ABY |
所属 | 新共和国 銀河連合自由同盟 |
全長 | 1040m |
兵装 | 重連装ターボレーザー(40基) (前・後・右舷・左舷に10ずつ) ターボレーザー(40基) (前・後・右舷・左舷に10ずつ) イオン・キャノン(20基) (前・後・右舷・左舷に5ずつ) 攻撃型震盪ミサイル発射管(8基) トラクター・ビーム発生装置(8基) |
搭載兵器 | 宇宙戦闘機(60機) 輸送機(12機) |
ネビュラ級スター・デストロイヤーは新共和国が設計・建造した新世代のスター・デストロイヤーである。
12ABY、復活したクローン皇帝の艦隊に新共和国軍が大敗を喫したことで、新共和国上層部は鹵獲艦や改装艦が中心で旧式化した同盟軍以来の新共和国艦隊を一新する必要を痛感した。そこで計画されたのが「ニュー・クラス近代化プログラム」であり、艦隊を構成する大小八種類の艦船によって構成されたこのプログラムのうち、このネビュラ級は最大のものだった。
これらの艦船のうち最後になったネビュラ級スター・デストロイヤーが就役したのは15ABYのことだった。一番艦はウーキーの女性艦長によって命名された<オビ=ワン>。さらに16ABY、ニュー・クラスの艦船を一個艦隊分まるまる建造し、エターン・アバート准将を初代司令官とする新共和国第五艦隊が作られた。
ネビュラ級はインペリアル級より小型だが、出力はそれより2割も高かった。
ネビュラ級は帝国による設計ではないためインペリアル級のような帝国艦船に比べて設計上の明確な違いを有しており、インペリアル級に比べて薄い楔状の艦体を持ち、防御上の弱点でもあった艦橋タワーが存在しないという特徴はその最大のものといえるだろう。また、ネビュラ級のデザインは同じニュー・クラスのエンデュアランス級フリート・キャリアーと基本フレームを共通化させていた。
しかし、この艦の最大の特徴はクラス1.0ハイパー・ドライブを搭載する高速性にこそある。これによりXウイング・スターファイターや他の艦艇と同時かつ迅速な戦闘宙域への展開を可能としており、既存のスター・デストロイヤーに比べて一手先んじることが可能になったことは新共和国の戦術家に新たな選択肢を提供している。
ネビュラ級の登場は15ABYのことだが、新世代とはいえ数は多くなく、目立つ活躍をすることも少なかった。
ユージャン・ヴォング戦争のさなかでも、政治的な配慮からコア・ワールドの防衛のために温存されており、敵の矢面に立ったのは旧来のインペリアル級やモン・カラマリ・スタークルーザーだったのである。
監視ステーション、冷却装置とパワーセルを接続した補助原子炉、クルーを守る陽子シールドを持つ砲塔。
高速の宇宙船を目標とするには鈍重で役に立たないが、その強力な破壊力は最も強力な防御層を持つ艦船の偏向シールドや装甲を物ともせず貫くことを可能としている。
ブラスターやレーザー・キャノンをスケールアップした強力な兵器で、レーザー・キャノンの3倍以上と大きく上回る火力を持っており、対艦戦闘において偏向シールドや装甲を破ることを主目的としている。
この砲塔は強力な反面、デメリットも存在する。大規模な電源を要し、強力な冷却装置を必要とするほか、旋回能力は遅く連射能力も低いため小型のスターファイターを狙うことは困難となっている。
ブラスターより強力な兵器で、ほとんどの宇宙船や車両に搭載されているポピュラーな兵器。
元々はデブリや小惑星の破壊に利用されていた火器で、携帯用から艦船に搭載する物まで幅広いバリエーションがある。速度も速く命中精度が高いため、艦船防衛においてはスターファイターの迎撃用に、地上戦ではAT-ATなどに搭載され対施設、対車両、対人など幅広く利用された。
高電離イオン粒子、または高電離イオンプラズマを撃ち出し、敵の電子機器やコンピューターを無効化する兵器。
ホスの戦いにおいて反乱同盟軍が地上からの撤退支援のため死の小艦隊に撃ち込んだもの。
この効果により一方的な攻撃や、敵の拿捕などに利用できるが、物理的な損傷は軽度なため、優秀なスタッフが居れば修理する事が出来る。ただし命中精度や連射速度は低い。
牽引ビームの用途は多岐に渡り、宇宙港や宇宙船において安全な離着陸や貨物の運搬を提供、ガイド宇宙船の補助、小型の物は船外活動時の人員救助に使用される。作中においては主に艦船の拿捕が目立ち、レイア姫の乗ったCR90コルベットやミレニアム・ファルコンを拿捕している。
偏向シールドにはエネルギーシールドとして知られるレイ・シールドと粒子シールドの二種がある。
前者のレイ・シールドは半透明、または透明なエネルギーフィールドを発生させ、ブラスターやレーザー・キャノン、ターボレーザーなどのエネルギーベースの攻撃から保護する事を目的とする。第一デス・スターの排気口を防衛していたのもこちらのレイ・シールドである。
いっぽう、後者の粒子シールドは砲弾、ミサイルから小惑星や隕石等の物理的な攻撃から保護する事を目的とする。
前述の通り、レイシールドはエネルギーベース攻撃に対する保護を目的としているため、小型艇の衝突や震盪ミサイル、プロトン魚雷等、実体のあるダメージには弱い。
シールドには小型の個人用から大規模な艦船用まで幅広い種類があり、銀河内乱期においては小型のスターファイターにはレイ・シールドのみ、大型艦船は両方を搭載した複合的な防御を行う場合が多かったが、帝国軍は大型艦船でもレイ・シールドのみの場合が多い。
理由としては、帝国軍のスター・デストロイヤー運用思想が挙げられる。
大型艦船は敵艦船の撃破、対地爆撃、揚陸部隊の輸送に専念させ、敵艦のターボレーザーをレイ・シールドで防いだ上で、重ターボレーザー砲で撃滅する。いっぽう対艦ミサイルの類を有する敵戦闘機に対しては宇宙戦闘機TIEファイターやタータン級パトロール・クルーザーを当てることで大型艦船からは対空戦闘能力をオミットする。 TIEファイターはハイパースペース航行能力とシールドを削って高機動力を得るかわり、スター・デストロイヤーに多数の機体を艦載することで展開能力を強化するという、戦略的調達能力において反乱軍を圧倒的に凌駕する帝国軍らしい合理的なドクトリンを採用することで、銀河全体に渡る作戦行動を可能にしているのである。
掲示板
301 ななしのよっしん
2023/04/30(日) 17:09:37 ID: A1DCMWsxYK
カノンの帝国艦隊の編成はどうなってるんだろ。D+で反乱者の画面で数えると、ロザル封鎖中の第7艦隊がインペリアル級×8、アーキテンス級×12、ゴザンティ級×7を確認できる。「死の小艦隊」の編成も踏まえてスター・デストロイヤー10隻弱と補助艦で一個艦隊なのかな?
302 ななしのよっしん
2023/10/07(土) 19:53:02 ID: Nrm1p07VTu
空母能力も輸送能力も高くて火力も優秀なヴェネター級が、ガバガバシールド発生装置のインペリアル級に置換されるのが残念すぎる
303 ななしのよっしん
2023/12/03(日) 19:19:40 ID: YjTtQJDaT0
>>301
惑星の封鎖任務って考えると、複数の位置に戦力を配置させないと即応に難がありそう。
なので、その数値の2倍から4倍が艦隊の規模ってことになるかもしれない。
もっとも、本来なら一個艦隊が丸々一惑星に配置されるってこともないんだろうな。スカリフでも常駐してたスター・デストロイヤーは2隻だったし。
だから、もっと小ぶりな規模で行動するのが普通で、艦隊司令部も戦闘指揮よりその部隊群の査閲や監督の方が主任務ってことになるのかも。
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最終更新:2024/04/24(水) 18:00
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