ステレオ(stereo)とは、
などの略語である。一般的にはステレオフォニックを指すことが多い。
2つのスピーカーから異なる音を出し、左右の耳に別々の音を聞かせる手法のこと。広義には左右2チャンネル収録を示す言葉でもあり(例:ステレオ放送)、またステレオフォニック再生能力を持つ機器を表す言葉でもある(例:カーステレオ)。
多くの生物(特に哺乳類)は左右の耳で聞く音の位相差、音量差などから、音源の位置や距離、移動方向などを捉えることが出来る。このことを利用し、2つのマイクを使用して録音した音源を左右2つのスピーカーから再生することで、収録時の音場の立体感を再現できる。
マルチトラックレコーダー普及後のスタジオ録音では、複数のマイクを使用してマルチトラック録音し、CD等にはそこから2チャンネルにダウンミックスして収録されている。
ニコニコ動画では主に歌わせてみた(人力VOCALOID等)で極端に右または左に音声を定位させたり、左右違う音を出したりと、中毒性を高める効果を持つ。自然界において通常は左右の耳にそれぞれ独立した音が入射することはないので、脳が混乱した状態となり独特の違和感を生むのである。
左右2チャンネルを、空間に配置したスピーカーからではなく、ヘッドホンやイヤホン直接再生・聴取するものはステレオフォニックとは区別し、バイフォニックとすることがある。たとえばステレオフォニックの場合は右チャンネルの音の一部が左耳にも届くのに対し、バイフォニックでは左右チャンネルの音がそれぞれ左右の耳に届くという違いがある。音場の再現を突き詰めるため、人間の聴特性を備えたマイクを使用して収録し(バイノーラル録音)、それをイヤホンで聴取する方法がある。
一方、ステレオの対比語としてモノラルが挙げられるが、これも厳密には1つのマイクで収録された音源を1つのイヤホンで(片方の耳で)聴取する方式を指す。1つのスピーカーで再生し、両耳で聞く場合はモノフォニックと呼ばれる。一般的には1チャンネル(もしくは2チャンネル収録でも左右同一音声)収録を指してモノラルと呼ぶことが多い。
テレビ番組におけるステレオ放送は、日本では1978年9月28日に試験放送を開始、同年10月1日に正式に導入された。ちなみに初めてステレオ放送されたレギュラー番組は音楽番組でもスポーツ中継でもなく、「TVジョッキー 日曜大行進」という日本テレビ系のバラエティ番組(放送時間は55分で、バラエティコーナーの合間にゲスト歌手の歌を4曲挟む構成)であった。
ステレオ放送は90年代前半までは一部の音楽番組やスポーツ中継に限られ、バラエティ番組はもちろん、ドラマやアニメもほとんど全てがモノラル放送であった。さらには音楽番組でも80年代前半まではモノラル放送のものが少なくなかった。
ステレオ放送が増加してきたのは90年代後半からで、この頃からようやくドラマやアニメもステレオ放送が当たり前となってきた。バラエティ番組においてはまちまちであるが、ステレオ放送であってもスタジオ音声はモノラルで、BGMや効果音のみをステレオ音声とする簡易的なステレオ放送が大半を占めている。
アナログ放送の場合音声は2ch分しか送ることができないため、音声多重放送の場合は主音声、副音声ともモノラル放送である。
地上デジタル放送では、放送局から送られてくる信号自体がステレオ信号であるため、全ての番組がステレオ放送扱いとなる。2011年7月24日以降、新聞のテレビ欄でステレオ放送を表す「S」マークが消滅した理由はこれである。しかし、元々の音源がモノラルで制作されている番組の場合、ステレオ信号に乗せていても、当然従来のモノラル放送と同じ音質でしか聞こえない。
現在日本国内においてはAMラジオ・FMラジオともアナログ方式の場合は、L信号とR信号の和信号とL信号からR信号の差信号を多重させて送信している。
和信号(L+R)を受信することでモノラル放送が受信できる。
ステレオ信号を受信する場合は
(L+R)+(L-R)=2L...左信号
(L+R)-(L-R)=2R...右信号
という処理を行う。
AMラジオは1952年(昭和52年)12月にNHKがラジオ第1とラジオ第2を組み合わせて放送されたのが始まりである(複数局複数波方式)。その後1962年(昭和37年)にTBSラジオが深夜に実験局(コールサインJO2KR)で一局一波方式の実験を開始。1968年(昭和43年)には一波一局方式に限定。1992年(平成3年)に一部民放局がモトローラ方式(C-QUAM方式)で本放送を開始した(→AMステレオ放送)。
しかしAMステレオ放送は送信側・受信側双方のコストの問題などで普及しなかったことや、インターネットストリーミングによるサイマル配信でAMステレオ放送を代替できることから、近年になってAMステレオ放送を取りやめる放送局が相次いでいる。
1960年(昭和35年)にFM東海がクロスビー方式による実験放送を開始したものの、米国や英国の影響を受けてパイロット・トーン方式に変更、続いて1963年(昭和38年)にNHK-FM東京実験局(JOAK-FMX)が実験放送を開始した(→FMステレオ放送)。
人間は左右の目で見た物の視差を利用して、物体の距離や凹凸を把握することができる。これを利用して、ある特殊な見方をすることで平面ながら立体的に見える絵の事をステレオグラムという。詳細は立体視を参照。
「コナン=新一」
「香川県民は毎日うどん食ってる」
「魔法使いはとんがり帽子を箒で空を飛ぶ」
「××趣味のひとは、××である」…など
誤解も含めた社会で共通に受け入れられている、悪く言えば「全員が一緒くた」な
単純化された固定観念を表す言葉である。
詳しくは→ ステレオタイプの記事へ。
ステレオフォニックのテストに便利な動画(左右に迷ったら見てみよう)。 左の動画の終わりのほうでは3.5φのプラグやジャックの接続もわかる。右の動画では初音ミクが歌いながら左右を教えてくれる。
掲示板
14 ななしのよっしん
2014/04/11(金) 23:42:46 ID: zY5t6Ou8Te
>>13
月曜のみね。最初の1~2年間はステレオ放送のまま継続していたので、ステレオ放送を終了した理由は定かでは無い。予算とか、そもそも番組の内容から不要と判断されたのかもしれない。
その後大阪でも1回だけ臨時でステレオ放送がされたことがあるしね(ブラックジョークをラジオドラマ風に流して上岡らが批評する企画の会、FMラジオを意識してステレオ放送が実施された)。
15 ななしのよっしん
2017/09/25(月) 17:33:19 ID: pz5ENCW+Nd
そういや昔はモノラルの製品が一回り安い価格で売ってたりしたもんなあ
いまモノラルったら逆に高く付いてそう
16 ななしのよっしん
2022/05/22(日) 21:38:13 ID: tSyN38zeAP
5年も前のレスに反応するのもなんだが別に高くないよ
モノラルでステレオ相当の音を再現する機器なら高くもなるだろうが、ほとんどの機器はステレオをモノラルに減らしただけの廉価品だから
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最終更新:2025/02/12(水) 22:00
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