スパ2x東西戦とは (スパツーエックストウザイセンとは) [単語記事]

スパ２X東西戦とは、格闘ゲーム「スーパーストリートファイターⅡX」の東西戦である。
稼働から２０年が経過している現在でも各地で大会が開かれるゲームのため東西戦も幾つか開かれているが、ここではこのタグが使われている西日暮里バーサスの東西戦を取り上げる。

概要

東京荒川区のゲームセンター、西日暮里ゲームスポットバーサスにて毎週火曜日２１時から開かれている「スーパーストリートファイターⅡX」の大会である。平日に行われる店舗大会であるにも関わらず、初心者から伝説級のプレイヤーまで毎週３０人前後、多い時には５０人以上が参加することから視聴者からは「お金を取れるレベル」とまで言われている。また、そのハイレベルぶりやマニアックな解説から動画勢も非常に多い。

ニコニコ人気の格ゲー大会の例に漏れず、出場者や解説のキャラが濃いのも大きな特徴で人気の理由の一つ。
電波実況からpixiv勢、はたまた出場者の偽物や永田正月本田そのものまで様々な人が出場し、動画上ではお約束のコメントも多い。若者も出場しているとはいえ、ゲームがゲームなので出場者の平均年齢が高い。

初大会は2009年 12月22日であり、この時は実況もなく出場者も僅かであったが現在では６５０回を超えている。
不規則にハイパーストリートファイターⅡで行われたり変則ルールがとられることもある。

基本的なルール

２チームに分かれた勝ち抜き戦。２本先取
各チームリーダーが出場者のレベルや生活事情を考慮した配列を決定（遠征勢はレベルが不明瞭のため前側に配置する事が多い）
Sキャラ使用可能（特別試合でDash、Normal等の使用可能の場合もあり）
東西戦終了後、勝ったチームの残りでエキシビションを開催

主な出場者（使用キャラ）

２回転（Xバイソン）

1979年生まれ。2006年まで働いていた元バーサスの店員。現在はイベントや企画主催を中心に行っている。その腕前もさることながら、実況解説で大きく力を発揮する。ダンマリでも騒がしくもない綺麗な実況をしており動画勢からの人気は高い。また対戦中のキャラのテクニックや豆知識を非常にわかりやすく解説をするため、コメントでは「勉強になる」とよく言われている。東西戦の関係上、人数が東西で違う時に出場し、たまに遅刻した人の代わりにその人のキャラを使い出場することもある。そのためかバイソン以外のキャラも平然と使いこなす。ちなみに春麗が嫌いらしく主な理由が『百裂脚』が嫌いとの事、かと言っているがけして春麗を使わない訳ではない。最近バーサスの店員に復帰した。

何故か多い全盛期プロレス勢の筆頭であり、実況中にプロレス用語が飛び出すことも多い。
ニコニコ動画へのアップも彼が担当している。乙回転。

りすてぃ（Xリュウ）

基本的には１～５人目で出場する腕前のプレイヤー。そのため遠征勢と対戦することが多く、遠征勢の力量を計るように見えることから門番の異名をもつ。が、あっさり負けたりするのがご愛嬌。対空昇龍が出ない・謎のぶっぱからの逆転敗北等、初心者の域を出ないはずなのだが時々覚醒し、ガチ対戦ではあまり見ない通常技での対空や、通常技空キャン昇龍でのぶっぱ切り返しで格上プレイヤーにも逆転勝利する。その破天荒な大金星の見栄え良さから「ファンタジスタりすてぃ」と出場者から親しみを込めて呼ばれており、動画でも応援コメントが良く見受けられる。一度変則ルールの際に大将をはったこともある。

とねP（Xダルシム）

ダルシムを使用し、中盤に登場するプレイヤー。東西戦のダルシムの中では比較的堅実な動きをする。２回転に次ぎ実況の頻度が高く、変わった人達と解説実況する際にも丁寧に相手の話を捌いている。といより自分から２人目の実況者を呼ぶ傾向にある。その聞きやすい実況やトークの上手さから２回転と同じく実況解説としての人気が高い。

こたか商店。（Xガイル）

1986年生まれ。プレイヤー名の由来は実家の店の名前から（コロナの影響で現在お店は閉店している）伝説級のプレイヤーにも引けを取らない程の強豪プレイヤー。しかし一度解説に入ると最後、電波解説を始めてしまう危ない人である。まったく何を言ってるかわからないのに何故か納得してしまうこたか語録は必聴である。代表的な名言として、弾脚応投・真髄・刹那・情熱の大陸が挙げられる（参照、こた解説）
普段から電波な人らしく、メールでもよくわからない事を書いているらしい。このこた解説が出場者にウけ、現在ではこたか以外の出場者や実況、はたまた同店舗の別ゲー大会でも使用されていることからも中毒度の高さがうかがえる。カオスな解説をするのに腕は超一流であることから、スト２を代表するプレイヤー「クラハシ」が、こたかに勝てない事を気にしている他、視聴者からもプレイと喋りのギャップをよく指摘されている。

ちょーしゅー（Xケン）

東西戦最古参であり年金勢の異名を持つおじいちゃん。使い辛いXケンの新技を巧みに操り、魅せコンで会場を沸かせる。めくり→屈弱P→立弱P→強昇龍拳はリキラリアットと呼ばれ（こたか発祥）その高いコンボ精度から逆転勝利も多い。出場するたびに順番が遅くなっていっており、現在では後半に出ることからも努力が窺える。
しかし高いコンボ精度とは裏腹に、スパコンである昇龍裂破が出せない。コンボとして出せないだけでなく、最後の削りや無敵での切り替えしでも出ない。そのため実況やコメントからは「どうせ出ませんから」「誰かと違って出ますからね～」「出た！」と散々な言われようである。何故かPECOのSケンと当たりやすく、その際には色からケチャップ＆マスタード対決と言われている。

あべびん（X本田）

ゆったりした声と口調で話すバーサスの癒し。実況を任されることがあるが、急に朝ごはんの話をしたり、試合中「おっと～」としか言わなかったり、急に地声でこたかのモノマネをしだしたりとマイペース。そのためか誰かが実況で相方となり、ツッコミに回る事が多い。VS画面で「シャキーン！」というのが口癖。
しかしその声とは想像もできない程の豪快なプレイが持ち味で、不利と言われている胴着キャラをバタバタとなぎ倒し、更には詰んでいると言われているSケンに勝ち越ししている。本人は、自分はキャラ対策とか全然わからなくて勘で動いているだけと言っており、現に諸事情でバルログを使うことになった際、主力技であるスカーレットテラーのコマンドがわからなかった。
そんな癒しキャラあべびんだが、コモダブランカ（大将）VS クラハシ（大将）を実況する際は、その良勝負から興奮して実況をしており、コモダが逆転勝利した際には「ウェーイ！コモダブランカ！締めました！２Pおめでとうございます！」と叫んでいた。ちなみにコモダブランカは１Pである。

ヒデ（X春麗）

後半戦に登場するプレイヤーで、大将もはれる実力者。どのぐらいの実力は言うと東西戦で３～４人ぐらいは平気で倒せる程と言えばわかりやすいだろう。百烈脚や気功拳や投げ技等を巧みにどんどん攻めてくるプレイヤーでもあり、その実力は春麗使いの上位をいく。博多へ遠征に行って負けてきたことは有名な話。二回転がプレイしている場合は代わりに実況も行ったりする。非常に器用なプレイヤーで東西戦や野試合で「デーヒー」や「ヒデ君」と呼ばれていて愛されている。中には「ヒデェ」というプレイヤーも存在している。元音ゲーマー出身で技の手ほどきは二回転から教わっている。

トモザ（Xベガ）

ベガ使いで大将もはれる実力者。非常に起用で空中戦で相手を翻弄する。ヒデ（X春麗）とはもう10回以上対戦しており、ニコ動のタグに「いつもの」があったら、あっ戦ったんだなと思っていい。これを観るためだけにヤジったり応援したりと集まる人も少なくない。通算ではトモザ（Xベガ）が勝っている。東西戦では希に「TMZ」という名前でエントリーする事もある。既婚者。

クサ（X春麗）

大将もはれる実力者の一人。春麗以外にも他にX本田も器用に使いこなせるプレイヤーである。

ストⅡ東西戦以外に小物道（10連戦）というイベントを企画主催しており、参加者を２回転もしくはクサのTwitterで募集しているので「興味のある人」や、「この人と一戦交えたい」方が居たらDMを送ってみよう。

ユウベガ（Xベガ）

東西戦でトリを任せられる実力者。４大ベガの一人。ハイパーストリートファイター大会ではDベガを使わせたら右に出るものはいないと恐れられている。本当だよ！

ふくや魔（Xリュウ）

主に中堅をはるプレイヤー。波動拳を好むプレイヤーで削ったところを仕留めるタイプである。プレイよりも二回転との解説が大好評で「今戦うのは○○の○○！」というゴングを楽しむ人も多い。同人作家でコミケにも参加しており、売れ行きは概ね好評である。

スズカ（Xダルシム）

副将・大将を任せられる強者プレイヤー。ダルシムの特性を使った戦闘スタイルは誰もが認める人、スズカと聞いて東西戦を知られているのはお手の物。トドメのスーパーコンボインフェルノで相手を燃やし尽くすのが彼の特徴でもあり武器でもある。

グリグラ（Xフェイロン）

中級者プレイヤーではあるが、相手の壁に追い込ませてコンボを繰り出すのが非常に上手い。中堅と言っても大将も倒せる程の実力者でもある。よく二回転との解説をすることもあり、二人の冷静且つ丁寧な実況と解説は好評ではある。フェイロン使いである為かフェイロン関する事には詳しい。

ニシノ（Xリュウ）

元「でれろー」という名のリュウ使いで「ニシノ」という名前に改名した。中級者プレイヤーだが、後半にエントリーされている事が多いプレイヤー。10先でも対戦を受けたこともある実力者。

makiri（Xケン）

実力で副将・大将まで任されるようになったプレイヤー。実はアメリカ人で日本語が堪能である為に、海外勢の参加者の通訳に一役買っている。ケン使いとあってか熱いプレイヤーで昇竜拳を多用してねじ伏せるのが彼のプレイスタイル。旧名は「魔斬」だったが今はローマ字でmakiriとなった。実況ではmakiriではなく同じプレイヤーからは「マーカス」とも呼ばれたりする。

永田正月（S本田）

本田全一と呼ばれる伝説のプレイヤー。本田使いの人からしたら知らない人は居ないと言われている実力者。本田には不利であろう飛び道具でもかわし倒すテクニックや「永田ハウス」は相手を隅っこに追いやり倒していく。本田使いの人なら憧れの人物である。元では関西勢で諸事情は分からないが関東に移住している。

えーふぉー（Xブランカ）

コモダブランカ・ナカム～と並んで三大ブランカの一人と呼ばれているプレイヤーの一人。実力の通り、大将をはる伝説のプレイヤー、比較的に扱いにくいとされているブランカを軽々と使いこなし倒すスタイルはまさにビーストである。

カネコ（Xガイル）

10先イベントや小物道ではその名を知らない人はいないという上級者プレイヤー。その名の通り、様々な相手と戦ってきたとあって実力は流石という他ない。野試合とかも良く対戦している。

VIPER（Xホーク）

数少ないホーク使いのプレイヤーである。実力は中級～上級までと幅が広い、タイフーンを良く使う事から「俺達のホーク」と呼ばれているとかいないとか…？

よく出場する有名プレイヤー達

アトミックボーイ・PECO・クラハシ・博士・破天荒・じぇね・シュウ・Mつん・ナカノ・クロース・クロス・フジヌマ・ノグチ・店長・ヨシヲ・くろ肉・コモダブランカ・さそり・紫・なかむら・コマ・ナカム～・ラウール・サクライ・トミナガ・cloiwan・yuu　なんて大会だ

用語・スラング集

店舗大会であるため、身内ネタやお約束のコメントが多い。ここでは使われやすい用語を紹介

乙回転・・・動画を編集・アップしてくれる２回転に感謝の意を込めて、動画開幕にコメントされる。
りすてぃ遅すぎ・・・まだまだ未熟なりすてぃが登場した際に毎回入るコメント。最初は荒らしコメだったが何故か定着した。例えりすてぃが１番手でも使われる。
あるよー・・・ワンチャン勝てる事を指摘するヤジ。大体ない。
スズいつ・・・ザンギ使いのスズキ登場時に流れるコメントで「スズキいつも辛いキャラと当たってるな」の略。最近は「スズキいつも○○だな」と改変されて使用される。
いつもの・・・ヒデとトモザの対戦のことを指す。二人共後半戦に出てくることが多く、よく対戦することから赤文字で「いつもの」「仲良く対戦しな！」「親の顔より見た対戦」等煽りに使われる。通算成績ではトモザが勝っている。
（＾ｑ＾）「うんがいい！」・・・同じバーサスの3rd勢である、トミナガの名言。同じ店ということでコメント及び実況にも浸透しており、謎の当たり判定で勝利したり、体力が全然減らなかった際に使われる。ちなみにこの顔文字は、あべびんが喋る際にも使用されることがある。
俺達・・・ホーク使いのVIPERの敬称。登場時とダブルタイフーン成功時にコメントされる。ある試合でVIPERが劇的な勝利を収めた際、2回転が「俺達のVIPER！」と高らかに発言したことに由来。
情熱の国・・・バルログステージ（スペイン）のこと。スパ２Xはステージによってゲームスピードが変わるシステムであり、バルログステージは特に早いことから呼ばれる。他にもダルシム・サガットステージも早いとされている。
偽者・・・既にいるプレイヤー名に似せた名前で出場する人のこと。大抵常連が正体である。
全人類の敵・・・現バイソン使い、YURIを指す。やたら出番が早いことが多く、愛のあるブーイングされるのがお約束。パレスチナ春麗の事も指すが、名前が名前だけにシャレにならない。
あぜ中・・・勘の鋭いガイルの屈中Kのこと。ガイル使いで屈中Kのうまいプレイヤー、あぜ　からとられた
sg sr・・・すぐそれ！の略。スパ２Ｘの通常投げで最も凶悪な性能である春麗の投げを絡めた当て投げのこと。大量リードをこの連携だけで覆した際によく流れる。実際キャラによってはかなり返し辛い。
ちょーしゅー・・・ケン(時にはリュウも含む)による飛び込み弱K、特にその技によるトドメ。2016年頃から同名のプレイヤー(上記参照)がトドメにこの技をよく使うようになり実況からも「味を占めたか」と言われるほど乱用されたため、ついに技名として定着するに至った。