スペクトラルvsジェネレーションとは (スペクトラルバーサスジェネレーションとは) [単語記事]

スペクトラルvsジェネレーションとは、ｱｰｲｳｫﾝﾁｭｰでﾜｰﾝﾀﾞｰﾗｰﾝな格闘ゲームである。

概要

「スペクトラルVSジェネレーション」は2005年にアイディアファクトリーより発売された2D対戦型格闘ゲーム。

アイディアファクトリーが発売しているTVゲーム、ネバーランドシリーズに登場するキャラクターが一堂に会するアーケード格闘ゲームである。開発は台湾のゲームメーカー『IGS』が担当している。

だがこのゲーム、格闘ゲームにおいて極めて重要なコマンド入力が異常に難しく（いわゆる波動コマンドすら出ない）、そもそも元のゲームのプレイヤー層とかみ合っていなかったこともあり、プレイ人口は少なかった。

そんな中、中野ブロードウェイ内にある世紀末ゲーセン、中野TRFで稼動が始まったところ、何故か常連の間で大受けし、小さなブームを巻き起こした。

システム

※コマンド・コンボ等は中野ＴＲＦ公式サイトの解説にて

カオス・ブレーキング
あるコマンドを入力し、特殊動作中に相手の攻撃を受け条件に合致すると、相手を硬直させ無防備にする
当て身コマンド。『月華の剣士』における「弾き」に似たシステム。地上・空中・しゃがみで対象が違う。
「弾き」と違う所は、飛び道具に対して完全無敵な点。特にアーケードラスボス戦では、
ガークラ値が恐ろしい程高いほぼ全画面の超必殺を使ってくるため、ブレーキングで避ける事が必須スキルである。
また、本作は空中ガードが存在しないため、攻撃を無効化する空中ブレーキングの使い方は重要。
リターン・ブレーキング
リターン・ブレーキングできます！
・・・・・・本当の効果は、敵にブレーキングを喰らった時、同じコマンドを入力すると、
硬直が解け、自分もブレーキングのモーションに移行することが出来る。
有効時間は短いため、ブレーキングされたら即使えるようにしたい。
カオス・カウンター
ガード中に特定のコマンドを入力すると、一ゲージ消費して反撃する事が出来る。要は「ガードキャンセル」。
特徴的な所はこれでダメージを与えて倒す事が可能な所。相手ライフがギリギリだったら積極的に狙うべき。
しかし、挑発ボタンと同じボタンで使うため、読みミスして挑発漏れは避けたい。
時の封印
ある動作で敵に攻撃をヒット/ガードさせ特定のコマンドを入力すると、一ゲージ消費して敵の動作を遅延させる事が出来る。普段繋がらない攻撃を繋げる事が出来るため、
ほとんどの高火力・永久コンボが時の封印をコンボに組み込んでいる。

技が出ない？

コマンド入力が難しいと言われる原因は2つある。

1．コマンドが早すぎると技が出ない
2．キャンセルタイミングがおかしい

1は読んで字の如くであり、普通の格ゲープレイヤーが行う通常の入力速度では早すぎて認識しない。若干遅めを意識して入力すれば技が出やすい。
（昔からのプレイヤーには「KOF96のように」と言えば分かりやすいだろう）
ただしスーパーキャンセルなど、焦って入力すると自然とコマンド入力が早くなってしまい結果的に技が出ないことがよくある。

2は、通常の格闘ゲームの場合、キャンセルタイミングは技が当たる直前なのだが、このゲームではそれより若干早いタイミングで入力しないとキャンセルがかからないのである。チェーンコンボも例外ではなく、ほとんど先行入力に近い感じでボタンを押さないと繋がらない。
そのくせしてジャンプ攻撃後やダッシュ後など「ボタン入力を受け付けないフレーム」が存在するため、そこだけは先行入力ではなく画面を見てボタンを押さねばならず非常に混乱する。

この1と2の合わせ技が曲者で、「チェーンコンボ→必殺技→スパキャン」という普通に見えるコンボの何処かしらにミスる要素が存在するためコンボが繋がらないことが頻繁に起こり、結果的に「技が出ない」と言われるのである。

1と2を注意さえすれば基本的に「技が出ない」ということはないのだが、この入力に慣れてしまうと他のゲーム（北斗とかMOWとかカオブレとか…）に支障を来すのがこのゲーム最大の難点かもしれない。

家庭用は？

PS2とPSPに移植されているバージョンは、上記の１は修正され、初心者に優しい仕様となった。

が、IF側に多量な仕様変更が施されている。

ライフ瀕死時にゲージ MAX＋根性値がもの凄く高くなる爆炎覚醒
一ゲージで手動式の連続空中乱舞を繰り出す剣魔連斬
さまざま攻撃がダウン追いうち可に

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　等々

そのおかげで、各キャラが容易に永久を叩きこむ事が可能になり、ゲームバランスはどこかへ消えてしまい、全くの別物となっている。

とは言っても、コマンドの受付はかなり修正されているため、どちらの方がゲームとして良質かは五十歩百歩である。
コマンドの関係でアーケードの練習は出来ないが、基本コンボやシステムは共通してる部分もあるため、
最初に手を付けてみたいと思うなら家庭用をプレイするのもあり。
内容は人を選ぶのでお勧めはしない。冥界住人はやるが。

登場キャラクター

	爆炎の申し子　ヒロ	出典作品：スペクトラルフォース
	性別/女　種族/魔族（母は人間）　職業/死神　身長/１５６cm　　武器/ゲート・オブ・ヘブン
	スペクトラルフォースシリーズの主人公格キャラで、IFの初代看板娘。大魔王と人間の娘の間に生まれたハーフ。義兄と姉がいる。ツンデレ・百合っ気・ファザコンなど、属性は多種多様。判定と範囲の強い通常技、波動昇竜に便利な設置技まで持つ万能キャラ。どちらかというと待ち戦法が強く、空中の相手にC昇竜を当てると永久コンボにもって行けるという強みを持つ強キャラ。リュウ・ケン系標準キャラに近い要素を持つが、勝てる立ち回りのために覚える要素が以外と多く、中級者以上向け。

	極東の飛龍　大蛇丸	出展作品：スペクトラルフォース
	性別/男　種族/皇龍（人間）　職業/サムライ　身長/１８３ cm　武器/名刀　昇陽
	東の島国ムロマチの元国王。酒と女と戦いが大好き。己の体に『皇龍スペクトラル』の魂を宿す、常人を逸脱した力を持つ男。長いリーチを生かしたパワータイプのキャラ。３ゲージ超必を絡めたコンボは９割から即死までありうる。中段下段の揺さぶりが強い事が発見され、評価はアップ。普段の立ち回りの時点でジワジワ打点を稼ぐ堅実さも併せ持っている。使用人口が少なく、まだまだ伸びる可能性は無限大？

	氷の魔女　マユラ	出展作品：スペクトラルフォース２
	性別/女　種族/魔族　職業/魔法使い　身長/１６３ cm　武器/氷盾
	人間に憧れ、人間になることを望む魔族。ふともも。『牙獣』と呼ばれる自然神の力の使い手。いろんな意味でヒロのライバルであり、開発スタッフのお気に入りその２。飛び道具と設置を中心に戦う遠距離キャラ。高性能のワープ技や発生の早い強力な超必も持つ。また、接近出来れば高火力コンボからそのまま永久にも持ち込める。その分立ち回りには若干の練習を必要とする中～上級者向けキャラ。

	拳聖ハマオウ　龍健	出展作品：ジェネレーションオブカオス
	性別/男　種族/人間　職業/拳法家　身長/１７２cm　武器/フェンリルナックル
	最強の武術家ハマオウの名を継ぐ伝承者候補の一人。「魔族を破る王」で「破魔王」。主役級が揃う今作唯一の一般キャラ。驚異的なスピードと連携で立ちまわる強力なキャラ。中央では面倒なめくり、画面端では回避困難なガー不連携を持ち、コンボ火力・ゲージ回転率等も含め、稼動初期から最強キャラの一角として名を連ねる。

	闇の貴公子　ジャドウ	出展作品：スペクトラルフォース
	性別/男　種族/魔族　職業/魔王　身長/１６５ cm　　武器/触手
	大魔王ジャネスの思念から生まれた魔界獣で血の繋がらないヒロの兄。背中から生える触手を操って戦う。後に日本女子高生と子作りする男（多分）。原作では最高クラスの実力を持っているが、このゲームでは唯一の弱キャラ。コンボの始動技がことごとく使いにくいため、火力がさっぱり無く、接近されると切り返し手段も少なく辛い。必死に研究が行われているが、目下最下位から脱出できる気配はない。唯一の[ランクD]。最近研究によって[ランクC]まで上昇したとも。だが、高性能な飛び道具、自分の姿をほとんど見えなくする必殺技、飛び道具と重ねるとなぜかガー不になる超必など、初見殺し要素は満載である。逆に言えば初見殺しでしか勝てないのだが。

	ソードマスター　クライス	出展作品：スペクトラルブレイド
	性別/男　種族/人間　職業/剣士　身長/１８６ cm　武器/イビル・ソード・ブレイカー
	かつてシンバ帝国で「ソードマスター」と呼ばれる集団に属していた剣士。人の心を惑わす武器「魔剣」を壊し尽くすため、追手を振り切り旅をする男。その肩書とこっちを向かないグラフィックからネタにされやすい。性能は完全なパワーキャラ。大柄鈍足で某ドラゴン殺しそのものな武器のリーチと判定で押し込むタイプで、適当に刺さった一発から適当なコンボとダウン追いうちで3～4割が吹っ飛ぶ。無敵時間の長い昇竜を持ち、コンボが分からなくてもとりあえず戦えるため初心者に向いている。ガークラ連携が発見され、評価も上昇中。

	闇の皇女　ロゼ	出展作品：ジェネレーションオブカオス
	性別/女　種族/魔族（母は人間）　職業/剣士　身長/１６０ cm　武器/サクリフ・ヴィエルージュ
	魔族の少女。人間の迫害にあい、義母と義妹を殺されている。十中八九ジャドウの娘。復讐を求めているが、本来は穏やかで優しい少女。波動昇竜を持つスタンダードなキャラ。魔法剣ストックという独自のゲージを持ち、消費して必殺技が出せる。分かりやすい強みを持たないが、現在研究で評価上昇中。一応永久もある。

	北方の騎士　エリル	出典：ジェネレーションオブカオス NEXT　失われし絆
	性別/男　種族/人間　職業/騎士　身長/１５２cm　武器/魔神剣　ラルフ＋フレアルディアス
	かつて北方で一国の姫と恋に落ちた一介の騎士。師匠がスタンドとなって後ろから見守る。師匠を失い、平和のために大切な人に手を掛けた影の英雄。すまない・・・。スタンド使い。体が小さく、攻撃が当たりにくい。後ろの師匠が剣で攻撃を仕掛けてきたり、同時攻撃による連携もできる。師匠は空中にいる相手を撃ち落としたり、図体のでかいキャラに引っかかることもあり、かなり厄介だが、師匠に攻撃を当てるとエリルも長時間ひるんでしまうという欠点を持つ。師匠は飛び道具判定なので弾けないが回避可能。

	戦場の風　ウェレス	出展作品：ジェネレーションオブカオス Ⅲ　時の封印
	性別/男　種族/人間　職業/騎士　身長/１７０ cm 武器/双剣
	ネバーランドとは別の大陸『封神大陸オールド』の王都リーディスを守る警備団員。『戦場に吹く一陣の風』と呼ばれる。強者と戦うため海を渡りネバーランドにやってきた。空中を自由に飛び回り、敵を撹乱する戦いを得意とする。空中ダッシュが上に向かう。研究の結果、小技（２A）から実用的な永久に行けるという事実が発覚し、最強キャラの一角へと上り詰めた。だが崩し能力が低く、立ち回りも弱い。その不安定さゆえに有利・不利を断言し辛く、強さをランクで表すことが出来ないことから、[ランク：戦場の風]と言われる｡

	心眼の聖神　アース	出展作品：砂のエンブレイス
	性別/男　種族/天使　職業/神　身長/１８７ cm　武器/邪槍　アルファ・ベルド
	隠れ里エディンの聖域にとらわれていた天使。このゲームのラスボスである。ファンの愛称は「半裸神」。たまに味方だったりする。投げキャラ。起き攻めの打撃と投げの単純な二択や、空中の相手をつかむコマ投げはなかなかに高性能。身長がかなり高いので相手の攻撃を受けやすいという欠点はある。画面端での永久持ちだが、現在はやや伸び悩んでいる？

	失控の爆炎　魔粧覚醒ヒロ	出展作品；スペクトラルフォース２
	性別/女　種族/覚醒魔族　職業/死神　身長/１５６cm　　武器/ゲート・オブ・ヘブン
	魔王の力を覚醒させたヒロの姿。もはや全てが滅ぶべきだ。ｱｱｱｱｱｱ! 本ゲームの隠しキャラであり、通称「ヒロ２」。本能のままに暴れ、デレ要素一切無し。ヒロの能力を攻撃的にしたといった感じのキャラ。ラッシュ力は全キャラ中髄一。通常技の範囲も判定も強い。やや防御力が低いが、あまり気にはならない。初心者向けの強キャラと言える。永久も見つかった。

	憎しみの魂　魔界獣ジャドウ	出展作品：スペクトラルフォース２
	性別/男　種族/魔族　職業/魔王　身長/１６５ cm　　武器/触手
	人々の憎しみを集め、全ての魔力を開放したジャドウの真の姿。ヒロ２と同じ隠しキャラで、通称「ジャドウ２」。原作だとラスト付近で戦う事が多い。待望の火力を手に入れたジャドウ。ワンチャンからの高火力コンボを狙うタイプ。上記のヒロ２と同じ、暴走キャラの宿命で防御力が低い。