スマキンとは、現代の日本に存在すると言われる郷土妖怪である。らしい。
修学旅行でクラスメイトに悪ふざけの一環として布団でぐるぐる巻きにされた少年少女の怨念が妖怪と成った者。
・・・という冗談はさておき。
スマキンとは、自らの全身を布団でぐるぐる巻きにしている妖怪である。身体の大部分が布団で覆われており、巻いた布団の下部から足(裸足)が露出しているというなんとも言えない容姿をしている。
名前はスマキンを見た目撃者が「容姿が簀巻きに似ている」という経緯から命名したという。
通常の日常生活にてまず拝む事が敵わないであろうその姿は、見た者の世界を歪ませるには充分な威容を放っている。或いは、青春ポイントを大暴落させるとも言い替えられるが。
地面に横たわっている姿は、見た者の破壊衝動(踏み潰す、蹴り飛ばす的な意味で)を大いに刺激するらしい。
しかし、最近では何と布団の上部から腕を出せる新種のスマキンも発見されたようだ。
「宇宙人が見守る町」と称される、日本のとある市街地にてスマキンは出没すると言われ、スマキンが街中を裸足で闊歩していると専ら人々の注目を集めたり、時にはなんとも言えないその異様極まる容姿のため人々から距離を置かれているようである。もっとも、当のスマキン本人は当然ながら周囲の様子など殆ど把握できないので、自身についてどんな評判が立っていようともまるで気に留めないのだが。
食事の摂取もまた時代を投影しているのか、何とピザやお好み焼きを好んで食べるようである。
これもまた、昔から日本で知られている妖怪には見られない斬新な特徴であろう。
そして食事方法もまた、巻いた布団の下部から手を出して布団の上部へ食物(ピザ)を投げ入れるというもので、人類の歴史で誰一人見た事が無いであろう食事風景が展開されている。食事におけるマナー・礼儀作法など意に介さないその食事風景は、ある者は曲芸と称し、またある者は運動会の玉入れのようだと称していたらしい。
また会話の際は、布団語と呼ばれる謎の言語を用いる。
要約すれば、普通に布団越しに会話をしているだけに過ぎないのだが、当然の如く大多数の者には何を言っているかが解らない。近しい者に通訳を頼むか、スケッチブックやノートを用いるなどして筆談を薦める方が無難であろう。
そして最近では、スマキン同士の場合は布団語によって布団越しに意志の疎通も可能である事が判明したという。
余談となるが、かつて日本にはスマキンを生み出した流行させたとされる小説作家がいたのだが、彼もまた自らの描く作品にリアリティを追い求めるあまりスマキンと化してしまった事があるらしい。
その微笑ましいおぞましい姿は、彼の著作にて写真を拝む事が出来るだろう。
掲示板
10 ななしのよっしん
2012/08/15(水) 20:31:26 ID: mE077Th6t/
スマキン「もふ?」
11 ななしのよっしん
2012/08/21(火) 00:58:08 ID: pMD/FnPv+9
布団じゃなくて頭陀袋被ってんのなら見た事あるな
12 ななしのよっしん
2014/06/23(月) 00:03:16 ID: 8VL/UfrgSV
俺が3、4歳の頃だったから多分20年くらい前かな、こどもちゃれんじだか何だかに「ミノムシごっこ」みたいな名前でこれの遊び方が書いてあった。
今思うと色々ヤバいな…
まぁ当時は嬉々として「エレキングに巻かれるセブンごっこ」と称して遊んでたがw
急上昇ワード改
最終更新:2024/03/29(金) 11:00
最終更新:2024/03/29(金) 11:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。