名前は 「Strike Unit for Maneuver Operation(機動戦闘ユニット)」 の頭文字で『SUMO(スモー)』。 地球の伝統的格闘技の名称の意も含んでいるという。 プラモデルでは商標の関係か『モビル・スモー』という名で商品になっている。
番号はMoon Race Commemoration Fighter 20の意味。
機体をIフィールドの膜によって覆い、操り人形のように関節駆動させるシステム『IFBD (I Field Beam Drive=アイフィールドビーム駆動)』 による高い運動性とレスポンスを持つ。機体各所のスリットは、 IFBDのレセプターとなっており、 機体を一瞬にしてあらゆるベクトルに機動させるため、 どっしりした外観にそぐわず、高機動での戦闘が可能である。ふくらはぎ部分に装備される『FRP(Field Repulsion Processer=空間斥力処理装置)ユニット』は、空間そのものに対して反発力を発生させる装置であり、 無重量空間から重力下まで高速で移動でき、 ホバ一走行も可能。
この機体が建造された当時はFコンセプトの全盛期であったとされ、スモーはそのピーク時に開発された『対 IFBD』機能搭載のMSである。同時代に開発されたMSであれば、『IFジェネレーター』による『IFR (I Field Restriction) 効果によって、 敵のホーミング兵器や各種の火器、さらには機体そのもののコントロールを奪い、 無力化することもできる。
また、スモーは『∀ガンダム』と比較的近い時代に開発されたという説もあり、背部、とくに下半身とディテールの一致点が多くなっている。∀と同じく過去の歴史の遺産であるスモーは、機体や武装以外の補修部品などは数多く月面のマウンテンサイクルから出土しており、十分にストックされている。だがスモー本体には、現在のムーンレィスの技術を遥かに超えたテクノロジーが使用されているため、この機体を量産することは不可能と判断され、 新規に専用の武装を開発することに決定。武装の完成後、本機は親衛隊の手によって各種運用試験や模擬戦闘訓練にかけられることになった。模擬戦闘で示されたスモーの戦闘力は、まさに驚異的なものだったと試験管理官は語ったという。
機体の操縦システムは∀に似たタイプの学習システムを搭載しており。このシステムは、パイロットが機体を操縦するたびに、機体側 コンピュータがパイロットのクセなどを学習し、コントロールが簡略化されていくというもの。どの程度動きを補正すればいいのかなど、人間の手を煩わせることなく、 機体が自分で判断していくのである。ハリーのスモーが、他のMSよりも圧倒的に強いのは、こうした要因もあるとされる。
親衛隊に配備されている機体の性能は基本的に同等だが、 ハリー・オードが駆る金色の機体は、装甲やヘッドユニットが通常型と異なり、頭部のシャッターの下にスカーフェイスと呼ばれる顔を備えている。これはスキャニングターレットとしての機能の他に、 何らかの機能が追加されているためだと言われているが、詳細は不明である。
この機体が胸部に装備するHPHGCP=Helical Phase Hyper- oscillation Gauge-Collapser-Pile (螺旋位相型超震動ゲージ場縮退炉) ジェネレーターは、 副次的効果としてIFR効果を発揮する。 これは、もともと、自機の躯体稼働そのものを制御するIFBDのドメイン(Domain=支配領域)を拡張するデバイスを使用することによって、対象の行動を抑制、あるいは支配するというものである。
この機能が発揮できるのは、原則的に同時代の機体に限定されるものの、ドメイン拡張による影響は、あらゆる機動兵器に及ぶとも言われている。
また、出力の高さは、そのままスモーの脚部に装備されたFRPユニットの推力へとフィードバックされ、劇中で見せた高い格闘能力へも昇華されている。
スモーに採用されているMFE型ガンディウムFG複合材とは、漸進性フラクタル・エッジ・ガンディウム機能傾斜知能機 (Moduration Fractal Edge Gundium Functionally Gradient Intelligent Composite Materials) のことで、かつてムーンレィスの科学班が、限られたナノテクリソースを最大限活使用するために開発した技術である。
この装甲は、 FE装甲に学習機能効果 (新進性) を持った機能傾斜性を付与する試みによって産み出された。 その特徴は、装甲の防御能力がダメージを受ければ受けるほど向上することにある。 単純に言えば、一度受けた攻撃が致命的な損傷を与えない限り、二度とその攻撃を受け付けなくなるのである。スモーの仕様や機体色の違いはそのために生じているという説もある。
ただ、実際にはその機能を予定通り発揮するには至らず、現在では研究自体が放棄されたようだ。最強の装甲を目指したこの開発も、 装甲の自己進化を制御するナノモジュールが予定通りに機能せず、実際の性能は従来のFE装甲を若干アップデートした程度のものであるという。
通常武装として使用される長・中距離用の攻撃兵装。 ムーンレィスの科学班が、 機体とは別に開発していたもので、 エネルギー供給からドライブまで、この装備のみで可能となっている。機体とリンクしているのは照準と射出制御のみ。対艦戦闘は想定しなかったため、 出力は∀のライフルよりは低い。
スモーの腕部に装着されるフィールドの拡張・増幅・投射 デバイス。 Iフィールドによって駆動される敵MSに対しビーム駆動のドメイン拡張を行い、敵機の機動を干渉・抑制する (IFブースター)。またフィールドの縮退高密度化によりデバイス自身の原子結晶構造を強化し、 打突用武装 (IFバンカー) として使用されることもある。
作中ではモビルアーマーや軍用艦の強力なビームを正面から逸らしたり、ターンxの足止めに使用したり、長いビームの剣として使ったりと、特に印象的な使われ方をしていた装備である。
白兵時の斬撃用武装として使用できるほか、シールドとしての運用も可能。ファン状のエッジ部分は灼熱化し、対象を物理的に溶断することもできる。 使用しない時は折りたたんで腰部後方のラッチに装着されている。
本来は部隊を指揮する指揮官機用の専用装備とされていたが、その由来は不明。 変わった名をしているのは、伝説の格闘技の審判が手にしていた扇 (ファン) に由来するという説もあるとのこと。
ディアナを迎えに来たハリーのゴールドスモーが使用した飛行用オプション。ムーンレィスの帰還船に取り付けられていたモーターロケットを利用したものだとされている。腰部左右に一対のブースターがあり、1基あたり、主機1、補機6、の計7発のジェット/ロケットハイブリッドエンジン。
運動性は低下してしまうため対MS戦には不向きで、ポゥ・エイジがこれを装備したままハリーに空中戦を挑んだものの敗北してしまっている。
掲示板
3 ななしのよっしん
2024/01/25(木) 19:29:44 ID: h1cplqZks6
何だそのヒールは土俵ナメてんのか
4 ななしのよっしん
2024/01/26(金) 18:03:53 ID: oXiMOkfbNu
設定上、凄まじい高性能機のはずだが劇中では旧い機体のボルジャーノンやズサンにも撃破されている。
一方、ハリー機はときどきヘマをするがかなり強く、終盤では空中で急加速と急反発を繰り返しているような驚異的な挙動を見せている。
戦艦を超える出力を持つターンタイプともある程度渡り合い、ポウ機はターンXを一時羽交い絞めにして拘束するパワーを見せた。
パイロットの腕の差があるにしても上から下まで相手がピンキリすぎるので、ハリーの生命力が吸い取られる発言と合わせて
スモーはMFの近縁みたいなものでパイロットがあらゆる要素に影響する機能でもあるんじゃないかとも言われていた。
5 ななしのよっしん
2024/03/07(木) 13:20:03 ID: ODApC/hNAb
ゴールド・スモーって、SDガンダム外伝で出たら、
倒すと大金が手に入るモンスターとしてデザインされそうだ。
それは他の黄金のMSにも同じ事になるんだろうか?
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最終更新:2024/10/07(月) 14:00
最終更新:2024/10/07(月) 13:00
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