スローロリスとは、ロリス科に属する猿(原猿)の仲間の動物である。
名前の区切りはスロー/ロリス(slow loris)であり、リスの仲間ではない。
ロリスとはオランダ語で道化者という意味で、丸いクリクリとした目などどこかひょうきんな印象を与える風体をしている。
その名の通り代謝が遅く、興奮時以外は非常にゆっくりとしたスピードで動く。
樹上性で、地面に降りる事はあまり無い。
体長は20cm強~30cmほど。インドなど東南アジア地方に生息している。
夜行性で基本的にはおとなしい性格をしており、雑食で主に昆虫・樹脂・果実などを食する。
同様にスローな動作でお馴染みのナマケモノとは違い、スローロリスは夜間に捕食行動を行う。
ゆっくりと獲物に接近し、そしてそのままスローな動作で昆虫などを掴み取りにする。
また、枝に止まって休む小鳥を飛び立つ暇も与えずに手づかみで捕えるという芸当すら確認されている。
スローロリスは代謝が遅く、動作も遅く、暗い森の中を静かに移動する。
しかも全身に生えた産毛で常に周囲の木の葉との接触を感知しており、枝も木の葉もほとんど揺らさない。
そのため昆虫や小鳥には、闇に紛れて気配を殺し、音も無く接近するスローロリスを発見するのが難しい。
誇張抜きに「そよ風よりも静かに動く」ことで能動的に捕食する、珍しいタイプの捕食者である。
ゆっくりとした動作は単に身を守るためだけの物では無く、いわば暗殺者のような進化を遂げた結果といえる。
ただし昼間は一転して肉食動物に狙われるだけの被捕食者となるため、木々に紛れてじっとしている。
肘の内側の毛が薄い部分に臭腺を持っており、親が子を守る時などに
それを舐めとり唾液と混ぜて毛皮に塗る事で外敵から身を守ると言われている。
どうしてそんなもので身を守れるのか。
実は唾液と混ぜたこの液体には毒性があるのである。
スローロリスは口内にこの毒を溜めこんでおり、噛まれてしまえばタダでは済まない。
そのため小型の肉食動物はこれを警戒し、スローロリスを積極的に襲う事はあまり無い。
生息地では野生のスローロリスに迂闊に触れた結果、噛まれた人間が全身に炎症を起こし死亡した例すらある。
猿の仲間で毒を持つのはスローロリスだけである。
スローロリスの中でも体長が小さめの種はピグミースローロリスと呼ばれている。
スローロリスに比べ耳が大きめで身体つきが全体的にほっそりしており、指が細く手のひらが黒いのが特徴。
ペット用に乱獲されるなどして絶滅の危機に瀕している動物であり、2007年ワシントン条約でも規制対象となった。
市場に出回るのは一定の条件を満たしたごく限られた個体であるため、その値段は約数十万円と非常に高い。ということになっているが実際は密輸が横行しているため合法個体を謳っていても安易に購入してはいけない。
ちなみに前述のように毒を持つためか、ペットとして流通する際には犬歯を抜かれる。毒蛇などと同様、体内に注入して初めて効果を発揮する毒であるため犬歯が無ければ危険性はさほど無い。しかし抜歯はスローロリスにとってはリスクが高く野生復帰を不可能とするため、これもスローロリスをペットとすることが問題視される理由である。
掲示板
636 ななしのよっしん
2023/05/26(金) 23:42:04 ID: xAoH0WASbs
UC禁止はホモ
637 ななしのよっしん
2023/08/21(月) 16:38:55 ID: zQwD2dIVE4
毒は蜂と同じアレルギー系の毒なので噛みついて直接噛みついて血管に入れないと毒にならない、そのため捕食に対しては無力
筋力は素早く動くための大きく退化しており素早く動くことが不可能
ゆっくりと動いてはいるが別にナマケモノのように低燃費というわけではなく、ゆっくり動くために持久筋が発達しており結構なエネルギーを必要としているため毎日そこそこの量を食わないと餓死する
最大の武器は脇の分泌液の鼻を突くような刺激臭でこれで嗅覚を頼りに狩りをする天敵のネコ科動物を遠ざけている
割と真面目に臭さだけで生き残ってきた生物
638 ななしのよっしん
2023/11/29(水) 00:09:30 ID: iqQifqc6k6
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最終更新:2024/04/24(水) 05:00
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