スーツ

スーツ（suit）とは、背広のこと。社会人として着用する正装の一種。

曖昧さ回避

• スーツ - ユーザー生放送主/踊り手のスーツのこと。現在は改名しておどれない夫と名乗っている。
• スーツ(YouTuber) - 鉄道系・交通系・社会系の動画を投稿し、チャンネル登録者100万人以上を持つYouTuber。

概要

スーツは元々「一組」「一組の服」などを意味する言葉で、一般的にジャケットとパンツが同一の生地のものを意味する。日本では男性向けを「背広」、女性向けを「スーツ」と言い換える場合も多いが、実際にはどちらも同じものである。
公式な場で着るフォーマルな服として、或いは専門作業の必要な場所以外で着用する仕事着として、男女を問わず広く知られている。

英国で19世紀に生まれた歴史的な服装であり、アメリカで仕事着として広まって以来、世界的に「働く大人の仕事着」として親しまれてきた。そのため、人や職種、時代に合わせた様々な種類のものを見ることが出来る。実際、一部ではファッション着としても着こなされるほか、同人の世界では腐女子ホイホイ用の服装として扱われることもある（※ただしイケメンに限る）など、その活用のされかたは意外なほど幅が広い。

スーツの形状

• シングル
  • ジャケットのボタンが縦一列に並んだもの。比較的若い世代向け。
  • ボタン数は二つボタン又は三つボタンが一般的だが、礼服以外では変則的な一つボタン、モード服に多い四つボタンなどもある。
• ダブル
  • ボタンが縦二列に並んだもの。正確に言うと、合わせの上に来る身頃と下に来る身頃の両方にボタンがついており、前を閉じると縦二列に並ぶようになっている。若い人よりは中年～年配に似合うデザインであり、貫禄を出すことができる。
  • ボタンの閉じ方は様々で、四つボタン(2X2列)の二つ留め、六つボタン(3X2列)の一つ留め、六つボタン二つ留めなど。
• スリーピース
  • ジャケットの下に、同じ生地で出来たベストを着るもの。昔はこれが普通だったが、時代が下ると共にベストは簡略化されることが多くなった。シングル、ダブル共にスリーピースがある。
  • 結婚式などフォーマルな場でよく使われる。
• 省エネルック
  • スーツの上着が半袖になったもので、オイルショックの頃に「涼しい格好をして、冷房の温度設定を上げよう」という発想から考案された、いわば1979年版クールビズである。
  • あまりにも変則的な形であり、致命的に見た目がダサいことから、オイルショックの収束後、瞬時に廃れた。しかし現在でも、推進に努めた羽田孜氏など、ごく一部に着用者がいる。

製造及び販売方法

既製品をそのまま買うものから、客専用のオーダースーツまで様々なパターンがあり、もちろんオーダーメイドの要素が大きくなるほど値段も上がる。

• 既製服(プレタポルテ)
  • 様々な体形や身長を想定した複数の型紙をベースに布を裁断し、これを工場で縫製し大量生産したもの。ハンガーにかけて吊られたものをそのまま買うことから、「吊るし」「吊りもの」などとも呼ばれる。
  • 安価で、多少のサイズ直しですぐに着れる。しかし型紙は、いろんな体型・スタイルの最大公約数的なものなので、体へのフィットもそれなり。
  • 廉価な普及品から高級ブランド品まで、現代においては最も一般的な形態。大量生産ゆえ、大型スーパーから、チェーンの紳士服専門店、デパートに至るまで多様な店で売られている。安価なものはスーパーやチェーン店で1万円以下で購入できたりする。高級なものはデパートやブランド専門店で売られている。
• パターンオーダー
  • 上記の既製服をベースに、より体形へのフィットを高めるように補正を加えるもの。着丈や袖丈など、一部の部分のみを補正する。通常はミシンを使ったマシンメイドである。
  • 一部のチェーン店やデパートで良く見られる。たまに「あなたの体に合わせてオーダースーツを！」と宣伝している割に中身はこのパターンオーダー、というみみっちいお店もある。
• イージーオーダー
  • 体の採寸をしてから、予め用意された複数の型紙を基に布を裁断し、さらにパターンオーダー以上の修正を加えるもの。
  • 既製服やパターンオーダーと比べると体へのフィット感が非常に良い一方、フルオーダーよりも安価に出来るのが特徴。マシンメイドが一般的だが、部分的に手縫いのハンドメイドと組み合わせる店もある。
  • スーパーなど安価なものが多い店では見かける機会は少なく、スーツ専門のチェーン店や、デパート、テーラー（仕立て屋）で購入するのが一般的。これらの店が手ごろな価格（3～10万円程度）で「オーダースーツ」を売っていたら、まずこのイージーオーダーと考えてよい。
• フルオーダー(オートクチュール、ビスポーク)
  • 体の採寸をし、新たな型紙を一から作成して、それを基に作るもの。
  • 専用の型紙が作られるので、体へのフィットは最上級である。また店にもよるが、フルオーダーともなれば完全なハンドメイドになることも多い。既製服の製法が登場するまでは、このフルオーダーがスーツを入手する唯一の手段であった。
  • 欠点は値段が高いこと。安くても30万円程度、高ければ100万円以上。生地が上質なものだったり、高級店や高級ブランドの場合は必然的に高価になってしまう。
  • スーツ専門であっても、チェーン店などはほぼ取り扱っていない。テーラーの他、高級ブランドの専門店で注文できる。

スーツと合わせてコーディネートするもの

• シャツ
  • ジャケット又はベストの下に着用するもの。通常のビジネスの場においては職種にもよるが、様々な色・柄の生地が使われている。もちろん、ハート柄の身頃に太いショッキングピンクストライプの襟とかは無いが。ジャケットの色・柄、ネクタイの色・柄との調和が重要。
• ネクタイ
  • 最も目立つ存在であり、故に最も気を使う部分。スーツやシャツとのバランスが重要である。無難なのは無地、ドット、小紋、ストライプなど。但し色や柄も含めれば組み合わせは無限にある故に、選択における奥行きも無限。大きい派手な柄のものは注意が必要である。
  • お父さんをはじめ、社会人へのプレゼントに最適。
• ベスト
  • 現代ではほぼオプション品だが、ジャケットを脱いでも引き締まって見える、微妙な温度調整が利くなどのメリットがある。
  • ジャケット・ズボンと生地を揃えればスリーピースになるが、必ずしも同じである必要はない。違う色・生地にすれば、アクセントを加えるのにも使える。
• ベルト
  • 通常はジャケットの上に隠れるが、たまに見えてしまう。スーツに合わせるならまず革製。色は靴と揃えるのが基本。
  • 裕福な着道楽ともなると、靴とベルトを同じ革であつらえるという。
• 靴
  • ここがだらしないとコーディネート崩壊。ビジネスでは黒又は茶の革を、フォーマルな場では黒革を選ぶ。紐靴が無難。モンクストラップであればビジネスでも十分通用するが、カジュアルじゃない限りローファーなどのスリッポンはやめとけ。
  • 汗と湿気に弱いので、毎日使う場合は、何足か用意してローテーションするのが普通。また、よほどのことがなければとりあえず日本製を買うのがよい（多湿な風土に合わせて作られているため）。
• 靴下
  • 結構バカにできない。立っていれば目に付かないものの、座って裾が上がった時に見えてしまう。
  • 季節やスーツの生地にもよって黒、灰色、茶色などの無地のものを合わせると良い。白は大人がスーツを着る時の色としては避けておくべき。また間違っても星条旗柄とか、パンダ柄とか履かないように。
  • 長さは日本では短いものが多いが、できればハイソックスと合わせた方が良い。デパートの紳士服売り場などへ行けば、冬には暖かそうなものが、夏には涼しいものがちゃんと売ってある。

関連動画

関連静画

関連商品

関連項目

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大百科の項目

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