スーパークルーザーとは、かつていすゞ自動車が発売していた大型観光バスである。通称「スパクル」。
1986年、従来のP-LV2AAX系をフルモデルチェンジする形で発売。まず車高3.66mのハイデッカーVI型「スーパークルーザーSHD」を発表し、翌1987年に車高3.28mのハイデッカーVII型「スーパークルーザーHD」が追加。更に1989年には国産観光バスで初めてとなる運転席を下げ、その上にも客席を設けた床下運転席構造(セミダブルデッカー)としたUFC(アンダーフロアーコックピット)も追加された。UFC車は座席を12列配置しても余裕のシートピッチとダブルデッカー並の眺望を得られながら、居住性はスーパーハイデッカーと同等で人気を呼んだ。
車体はアイ・ケイ・コーチ製(後のいすゞバス製造→ジェイ・バス宇都宮工場)が標準で、地域によっては富士重工業製、西日本車体工業製を架装する例もあった。
スーパークルーザーLV7系からは観光系は前軸が独立懸架となり、同時に2軸のまま各軸の許容荷重バランスを向上させるためホイールベースを35cm短縮し、フロントオーバーハングを延長して燃料タンクを移設。各軸への負担荷重の増大へは10スタッドホイールを採用することで対応した。この事により、例え富士重・西工の車体を架装していても給油口の位置やホイールキャップを見ることで、外観から用意にスーパークルーザーであることを識別できる。
1996年12月、ガーラへフルモデルチェンジする形で製造を終えた。
エンジンは10PC1型V型10気筒エンジンを搭載。SHDとUFCは出力330馬力で全長12m車のみの設定。HDは330馬力出力車の他、低出力の295馬力を設定。12m車に加えて、11.3m車も用意した。
1990年、平成元年排ガス規制へ適合させるためのマイナーチェンジを実施。エンジンは10PD1型(355馬力/310馬力)を搭載。新たにABSがオプション設定された。UFCとSHDは高出力のみ。HDは高出力・低出力の両方を設定。車体長も従前と同じ。
1993年にフェイスリフトを実施。ヘッドライトが1990年以降のエルフ・フォワード・810EXと同じ異形2灯式に変更された。
1995年、平成6年排ガス規制へ適合させるためのマイナーチェンジを実施。エンジンは10PE1型(380馬力/325馬力)を搭載。衝撃吸収ステアリングを搭載し、ステアリングが乗用車チックになった。
1996年12月、ガーラへフルモデルチェンジする形で製造を終えた。ただし、富士重・西工へのスーパークルーザーのシャーシ供給は1998年まで続けられた。
ちなみにガーラの10PE1型エンジン搭載車は型式が「KC-LV781R1(またはN1)」で、スーパークルーザーとは末尾の数字の有無で見分ける。
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最終更新:2024/04/20(土) 07:00
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