スーパー正男 (SUPER MASAO) とは、福田直人のホームページで公開されている横スクロール式アクションゲームである。制作者は福田直人氏。
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厳密には次のように区別される。
このページでは2. を中心に、まさおコンストラクションを巡るインターネット上のコミュニティ(正男界)を含めた全般的な解説を行う。
見た目とその名の通り、スーパーマリオシリーズを元としたゲームである。ブラウザだけあれば遊べるため、ダウンロードなどの手間が不要。また、非常にお手軽に改造ができ、マップやグラフィックを思いのままに変更できるのも大きな魅力である。
断じてFlashゲームではないので、くれぐれも注意されたい。
今でも遊べるし、なんなら新作もいくつかの正男サイトで継続的に公開されている。
登場キャラの多くがマリオかポケモンのパロディ。ただし、画像が変更されている場合はこの限りではない。(つまり、ステージによっては正男ではなく、浩二や亀、自分で描いた絵も、主人公として操作キャラになる。)
スーパー正男の強みは、お手軽さであった。遊ぶときは、OSなどの環境に左右されず、特別な導入不要だ。無料なのはもちろんのこと、ブラウザを起動するだけでよい。作るときは、正男専用のソフトですぐ試せて、豊富な機能を使えば幅広いジャンルのステージを作れる。完成した作品を投稿する場もあり、しばしばスーパー正男をマリオメーカーの元祖と呼ぶのにも頷けよう。
誰でも簡単にそれなりなゲームを作れることから、インターネット黎明期の小中学生の間で特に流行した。パロディゲームであるだけに二次創作的色合いが強く、画像改造でカービィやポケモンといった別ゲーのキャラを主人公にするなど、様々な遊び方が模索された。
また、プログラミングを駆使して更なる自由度を追求することもできる。例えば、正男を写真のスライドショーに使ったり、ノベルゲームに改造することも可能だ。実践的なプログラミングを直接ゲーム作りに生かせることから、初めてプログラミングをやってみたい人にとっては丁度良いツールにもなるだろう。
ゲーム画面をマウスでクリックすると、ゲーム開始です。赤い人は正義の味方で、主人公です。カーソルキーまたはテンキーで、左右に動きます。素早く2回押すと、走ります。スペースキーで、ジャンプします。彼の趣味は、お金を拾う事です。それと、亀を踏んづける事です。彼の夢は、マップの右の方にある星を取る事です。
基本的には、ステージを縦横無尽に探索して星を取るのが目標となる。
右に進む形式や、敵を踏める点はスーパーマリオブラザーズ。星を取るとクリアであるシステムはスーパーマリオ64。登場する雑魚敵の多くのデザインはポケットモンスターをそれぞれ基にしている。
本家のスーパーマリオと同様に、大抵の横スクロールアクションを遊べる。列挙すると、通常の平原面・地下面から、ボス戦、アスレチック、ジェット・しっぽをはじめとするアイテム集めなど。他に、シューティングやパズル面、トゲ避け、地図画面選択といったマリオとは少し毛色の異なるものもある。
正男に独自のものとして特に語られるのは自動正男であろう。これは、特定の操作(右キー長押しなど)だけでステージを勝手にクリアできるもので、全自動マリオの先駆けとなった。他に、画面スクロールなく最初の画面だけでステージが完結する一画面や、炎から逃げ続けるスピラン系のヤチャモダッシュなども正男にはメジャーな存在だ。
スーパー正男の新作ステージは、令和を迎えた今なお公開され続けている。新しいステージは、正男公開用にサイトを用意している人の現役正男サイトか、また気軽にステージを作って共有できる正男投稿サイトに集まる。スコアランキングが設置されている場所も多いので、他のプレイヤーと競いながら楽しもう。
主に、ダウンロードソフトか、ブラウザアプリかの、2つの方法が存在する。
いずれもマリオメーカーよろしく、置きたいパーツを選んで置きたい場所をクリックすればそこに設置され、直感的な操作でステージを作れる。以下、現在でも利用可能な正男専用のエディタを一部紹介する。
並べたいようにパーツを並べたら、即座にステージをテストプレイできる。これを繰り返してステージ構成を詰めていくのが作るときの基本的な手順となる。
正男をつくる、と一言にいっても、それはステージ制作に留まらない。例えば、表示画像を描き変えることができる。この画像改造でプレイキャラを変えたり、敵やボスキャラを変えたりと、好きなように好きなキャラをステージに登場させられる。
他に、一定の世界観を共有する複数のステージを連作する、ストーリー正男も作り方の一つだ。ステージ外に文章でシナリオをつけたり、画像改造で変えたキャラを小説に出したりと、シリーズ化して大作に仕上がったものもある。作り方はまさに人それぞれに分かれるところだ。
よく遊ばれる正男のうち、主流である2つを挙げれば、まさおコンストラクション と まさおコンストラクションFX が存在する。どちらも公開当初はJavaAppletで動作したが、有志がこの2つをJavaScriptに移植し、モダンブラウザやスマホでもプレイできるようになった (下記 Canvasまさお を参照)。
ここからはそれぞれのバージョンについてと、それを取り巻く正男界の昨今を概観する。
福田直人のホームページでは、スーパー正男 (1998) や、ぱっくちゃん (1999,パックマンのパロディ。)、正男ブラザーズ (2000,アーケード版マリオブラザーズのパロディ。) などの、JavaAppletによるパロディゲームが公開されていた。
このうち、スーパー正男2 (2001) のマップ作成対応版として、まさおコンストラクション が公開された (詳しくは次項)。折しもFlash黄金時代を迎えたこの頃、数多くの個人サイトが設立されたが、その中にはこの まさおコンストラクション を用いた自作ステージを設置するサイトがあった。これらのサイト群が、正男界形成のきっかけとなった。
正男の自作ステージをメインコンテンツとする正男サイトが続々と誕生。掲示板やチャット、相互リンク等で正男を核とするコミュニティとしての正男界が定着した。界隈を束ねる正男同盟 (2002) が設立され、ユーザー間の交流が活発化。定期的にプレイ技術やステージの技巧を競う正男大会が催されたり、果ては正男のテーマソングが作られたりした。有名サイトとして、スーパーナーハハ (2019年7月にリンク切れ)、■将棋のページ■など。
また、正男のステージ制作に特化したツールが登場し、広く使われるようになった。特に まさおメーカー (2004) が完成し、直感的なステージ作りが可能となった功績は大きい。作ったステージを即投稿して共有できる みんなに発表 システムと併用され、ステージが量産される体制が整った。マリオメーカーに先駆けること11年の時点で、それと同等の環境を実現した意味でまさに革新的であったと言えるだろう。
こうして正男界は、投稿サイトや同盟サイトに支えられてその全盛を迎えた。当時を含めた現在までに、設立された正男サイトは1300以上、作られたステージは少なく見積もっても30000以上を数える。
開発期間 | 最終バージョン |
---|---|
2001.1~2008.6 |
3.11 |
敵の挙動数 | 仕掛けの種類 | 最大設定項目数 |
---|---|---|
26 |
14 |
109 |
スーパー正男2を基に、ステージを誰でも簡単に改造できるよう作られた。横スクロールアクションに必要な機能を一通り網羅している。まさおコンストラクション2.8 (2004) は最も普及したバージョンとして知られ、スーパー正男を懐かしむ人にとっての正男の多くはおそらくこれが該当する。
開発期間 | 最終バージョン |
---|---|
2008.6~2011.5 |
Update 16 (Build 62) |
敵の挙動数 | 仕掛けの種類 | 最大設定項目数 |
---|---|---|
62 |
271 |
367 |
まさおコンストラクション をベースに、大幅な機能拡張がなされた。例えば仕掛けの多さをみると、ドッスンスン (ドッスンのパロディ) だけで24種の挙動を指定できる。また、JavaScriptによる拡張をふんだんに盛り込めるようになり、攻撃方法やモーションを細かく作り込めるオリジナルボスのボス戦が流行した。
ブログやSNSなど個人サイトの代替となるサービスが普及し始めると、個人サイトと一体となって栄華を極めたスーパー正男の人気も少しずつ下火になっていく。多くの正男サイトが利用していたレンタルサーバーのサービス終了や、正男界における交流の中心地であった投稿サイトや同盟サイトの発展的解散・事実上閉鎖など、スーパー正男を取り巻く環境は困難になる一方であった。
その状況に追い討ちをかけたのが、JavaAppletに発覚した脆弱性の問題であった。セキュリティ上の観点からスーパー正男を含むJavaゲームのほとんどがブラウザで動作不能となったため、遊ぶためにはJava本体の設定変更を要したり、作るにもまさおメーカーの利用に制限がかかったりしてしまった。ここに正男界の衰退は決定的となり、JavaScriptへの移植が急務となった。
スマホの普及が進んでPC離れが始まると、スーパー正男はますます遊ばれる機会を減らしていった。最盛期からおよそ10年を経て、一昔前の懐かしコンテンツとして言及される機会が多い。
しかし、後述する Canvasまさお 登場を皮切りに、正男界の活況は着実に戻りつつある。
今なお、個人サイトでの新ステージ公開、新機能の検討・搭載、新サイト設立、合作企画など、細々ながら継続的な活動が続いている。2015年のマリオメーカー発売と同じ頃、最新の作品投稿サービスである masao.space がリリースされた。2018年にはスーパー正男Re同盟
がコミックマーケット94に参加し、正男史上初となる同人誌の頒布を行った(現在は通販で入手可能)。
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/masao_reunion/status/1026843686435348481
以下の項目では、2015年頃から福田直人のホームページでJava版まさおコンストラクションの代替として移行が推奨されている2つのバージョンを紹介する。
Canvasまさお こと「JS版まさおコンストラクション」は、2014年11月からRYO氏によって初めて着手された、まさおコンストラクション(及び、同FX)のJavaScript移植版。正男界衰退の決定打であったJavaゲームの脆弱性を解決すると同時に、従来の挙動をほぼ完全に再現することに成功した。
何よりも、JavaScriptで動作する点が大きな特徴で、スマホでも遊べる。衰退期前と同様な、気軽にステージ制作のできる環境も元通りとなり、現役の正男サイト全てで導入されている。
動作が全体的に軽くなり、ステージの縦横サイズの制限や設置できる敵、ギミック数の上限が撤廃された。スーパー正男本体の改造も容易となり、JavaScriptさえ扱えれば、原形を留めない完全な別ゲーを作ることもできるようになった。
まさおコンストラクションとの互換性があるため、昔作られたステージにも簡単な編集を加えるだけで Canvasまさお へ変換でき、再びプレイできるようになる。この特性を用いて、Java版ステージの変換を自動で実行する、「Canvas Masao Converter」が Google Chrome の拡張機能として公開されている。
まさお3 こと「スーパーまさお3 ExE Style(仮)」は、2008年3月にdare氏が開発したexeゲームで、まさおコンストラクションの派生作品。Canvasまさお のような移植版ではないため、元と比べて手の込んだステージギミックや独特の操作性がある。
大きな特徴として、ブラウザでは起動せず、exeファイルをダウンロードして遊ぶ点がある。そのため1つの作品に多くのステージを収録でき、作品集や長編ストーリー付きなどボリューミーな内容に作れる。
また、プレイヤーキャラクターの拡張性に優れており、攻撃方法やグラフィック、キャラの大きさ、重さなどを細かく設定できる。これを使ってゼルダ、東方、カービィ、ジョジョなどを基にした、プレイキャラをメインとするキャラゲー要素の強いものも多い。
2012年10月に作者が活動休止を宣言したが、2018年2月から有志へ正式に引き継がれ、現在も開発が続いている。
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最終更新:2023/03/28(火) 05:00
最終更新:2023/03/28(火) 05:00
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