ズーズー弁

ズーズー弁とは、日本語の東北方言の呼称である。他方言話者からズーズーという音が特徴的に聞こえることからそう言われる。

概要

東北方言の中でも特に南東北方言に関して言われる。

日本語は基本ア段、イ段、ウ段、エ段、オ段の五母音である。だが、東日本の方言では、伝統的な東北方言ではこの内、イ段とウ段が合流している。南東北方言ではイ段がウ段に近い音へと合流しており、標準語でイ段の音がウ段で聞こえるため、ズーズー弁と呼ばれるようになった。逆に、伝統的な北東北方言ではウ段の音がイ段に近い音へと合流しているため、ジージー弁と言われることもある。

	シ	ス	チ	ツ	ジ	ズ	ヂ	ヅ
標準語発音	シ	ス	チ	ツ	ジ	ズ	ジ	ヅ
南東北方言	ス[sɯ̈]	ス[sɯ̈]	ツ[t͡sɯ̈]	ツ[t͡sɯ̈]	ズ[d͡zɯ̈]	ズ[d͡zɯ̈]	ズ[d͡zɯ̈]	ズ[d͡zɯ̈]
北東北方言	シ[sï]	シ[sï]	チ[t͡sï]	チ[t͡sï]	ジ[d͡zï]	ジ[d͡zï]	ジ[d͡zï]	ジ[d͡zï]

雲伯方言では、特に出雲や米子市において、北東北方言同様、ウ段がイ段に変化している。

関連用語

• 四つ仮名

関連項目

• 日本語
• 方言