セイクリッドセブンとは (セイクリッドセブンとは) [単語記事]

セイクリッドセブンとは、サンライズ製作の日本のテレビアニメ作品である。
2011年 7月から9月にかけて、全12話がMBS他にて放送された。

概要

サンライズとバンダイビジュアルが「ロボットもの以外のサンライズアニメ」として企画した作品で、主人公とヒロインのボーイ・ミーツ・ガールを主軸に、ストーリーやアクションなどの「気持ちよさ」が重視された変身ヒーローアクションアニメである。

本作には鎌倉市や江ノ島電鉄などが制作に協力しており、劇中8話で鎌倉市が登場した他、鎌倉でコラボ商品が販売されたり、スタンプラリーが実施されたりした。

放送終了後、新作シーンを追加した輝島ナイト視点による特別編集版『セイクリッドセブン銀月の翼』が2012年 1月7日に全国6館でイベント上映された。

あらすじ

河川敷にある小さな一軒家で暮らす孤独な少年、主人公・丹童子アルマ。
ある日、彼の前に執事を引き連れた謎の少女・藍羽ルリが現れる。
ルリはアルマに「力を貸して欲しい」と申し出る。
各地に突如現れる、石の魔物“悪石（アシ）”に対抗できるのは、
アルマの持つ“セイクリッドセブン”と呼ばれる力のみ。
しかし、その力で人を傷つけた過去を持つアルマはルリたちを追い返すが……。

登場人物

丹童子アルマ (CV. 寺島拓篤): 本作の主人公。「セイクリッドセブン」という力を持ち、その力で暴力事件を起こしてしまった。それから孤立し暮らしている。一見冷めているように見えるが、実は正義感が強く熱いところもある。暴力事件のせいで周囲からは不良扱いされているが、同年代への二人称が基本的に「君」であることからそうでもないことが分かる。
「セイクリッドセブン」の力を使った場合、自分でも制御できず悪石（アシ）という魔物と化してしまうが、ルリの石（意思）によりちょっとダサくなった代わりにセイクリッドアルマ・リベレイターとなり制御が可能となった。決めポーズはサムズアップ。
藍羽ルリ (CV. 中島愛): 本作のヒロイン。「悪石（アシ）」と言われる魔物を倒すべく日々活動している。力を持つアルマに協力してもらうべく訪ねてくる。実は過去にアルマに助けられたことがあり、彼を信じる最大の理由となっている(アルマの方は覚えていない)。このときのアルマは赤いマフラーをしており、アルマのリベレイター時の姿に影響している可能性があるものの現状ではそのような説明はない。
彼女の意思を受け入れることで、アルマはセイグリットセブンを制御している。ただし毎回十億円以上の高額な宝石が必要(安物だと短時間しかリベレイター状態を維持できない)。両親を悪石によって失い、双子の姉が今も石の中に封じられている。
鏡誠 (CV. 入野自由): ルリに仕える執事。日常生活から悪石との戦いまであらゆる面でルリを支える。ハーバード卒業済みと頭脳的にはハイスペックだが、肉体的には普通の人間なのでエンゲージメントスーツと呼ばれるロボットに乗り込んで戦う。
鬼瓦 (CV. 大川透): かつてルリに助けられて以来彼女に協力している悪石。鎌倉大仏殿の鬼瓦で800年前に悪石になったらしいがどこまで本当なのかは不明。目と口以外の部位を動かせないため、砂で感嘆符や顔文字を作って感情を表現し、戦闘時はレーダー等の役割を果たす。
メイド隊: 藍羽財団のメイド達。一般的なメイドの仕事の他に、オペレーターやヘリの操縦、果てはスナイパーライフルによる狙撃など様々なことをこなし、ルリや鏡をサポートする。
メンバーはマナミ（CV. 田中真奈美）、アミ（CV. 七瀬亜深）、ミホ（CV. 中野美穂）、リエ（CV. 戸塚利絵）、シオリ（CV. 三上枝織）、リサ（CV. 林沙織）、サオリ（CV. 林沙織）、ユミコ（CV. 藤田由美子）、アイ（CV. 茅野愛衣）、アヤネ（CV. 佐倉綾音）の10人で、名前は担当声優と同じ。ちなみにアイとアヤネ以外の8人（担当声優7人）はオリジナルメイドアルバム（キャラクターソング集）を出している。
輝島ナイト (CV. 岡本信彦): アルマ同様にセイクリッドセブンの力を持つ、セイクリッドテイカーと呼ばれる存在の一人。研美研究所に保護されていたが、自由を求めて脱走した。ルリの善石の力で制御するアルマとは異なり、特殊な血清でセイクリッドセブンを制御している。その力で新たな悪石を生み出すなど様々な能力を発揮する。
劉翡翠 (ラウフェイゾォイ) (CV. 野水伊織): 愛称はフェイ。ナイトと共に脱走したセイクリッドテイカー。ナイトの最大の理解者である。12歳という低年齢相応の容姿と変わった名前から性別が分かりづらいが公式発表では『男』とのこと。戦闘能力はないが、自身の血液を用いてナイトが使う血清を作っている。
研美悠士 (CV. 小西克幸): セイクリッドテイカーの保護、研究を行う研究所の所長。常に健康管理とトレーニングを欠かさず、有事の際にはセイクリッドテイカーの力を擬似的に再現したアーティジェムスーツ『サイクロプス』を自ら纏って戦うことも。アルマ達には協力を惜しまない好漢ぶりを見せる一方、ナイト曰くセイクリッドテイカーを実験材料にしているらしく、現状では評価の難しい人物である。
研美のSP (CV. 高部あい): 6話現在、本名不明。普段はトマトジュースなどを飲み食いしながらだらけているが、アーティジェムスーツ『アラクネ』を使いこなしての戦闘能力は確か。
伊藤若菜 (CV. 伊藤かな恵): アルマのクラスメイトで鉱石部部長。才色兼備かつ明るい性格でクラスの人気者だが、「石好きに悪人無し」と言い切るほど石が好きという嗜好を持つ。川で石を探していたアルマを見かけて以来気にかけるようになり、鉱石部に勧誘した。彼女と他の鉱石部員2名は担当声優と同じ苗字を持つ。
0号 (CV. 野島裕史): 理性を失い完全に悪石と成り果てたフェイの兄。現在は主に炎の力を使って破壊の限りを尽くすだけとなっているが、フェイに対してのみ攻撃の手を止めるなど、かすかに人格が残っているそぶりを見せる。実は研美よって捕らえられていた。