セイントフォーとは (セイントフォーとは) [単語記事]

セイントフォーとは、1984年にデビューし1987年に解散した女性アイドルグループである。

概要

1982年に約3万人のオーディションの中から岩間沙織、浜田範子、鈴木幸恵、板谷祐三子の4人が選ばれ、結成された。

デビューにあたって約40億円を投じた大々的なプロモーションを行い、演歌界の大物歌手・橋幸夫によるプロデュース、曲間にアクロバットを行い踊りながら歌を歌うというパフォーマンスと、それまでのアイドルとは一線を画すアイドルグループとして話題となった。

デビュー曲の「不思議 Tokyoシンデレラ」、続く「太陽を抱きしめろ」はそこそこの売上（約5万枚～6万枚程度）を記録したものの、シングル4枚目を発売したところで所属事務所とレコード会社との間で生じた契約トラブルに巻き込まれて以降の新曲を発売できない事態に陥った。

途中、メンバーの板谷が1986年に脱退。変わっていわお潤が加入するなどテコ入れ策が行われたものの事態は好転せず、1987年に「メンバーの意思」という理由で解散に追い込まれた。

不遇の運命に翻弄され志半ばで消えてしまったアイドルグループであるが、2013年に放送された連続テレビ小説の「あまちゃん」の中で「太陽を抱きしめろ」の歌唱映像が使用されるなど、当時を知る人々に強烈なインパクトを与えたアイドルグループのひとつである。

セイントフォーのグループ名ロゴの中に右脚と左脚を組み合わせて「4」と読ませるデザインが使用されている。
途中加入したいわお潤は、解散前にメンバーを脱退。後に本名の「岩男潤子」として声優デビューすることとなる。
島本和彦が当時セイントフォーの大ファンだったため、自身の代表作「炎の転校生」の中に「戦闘フォー」というパロディキャラを登場させている。
テレビアニメ「メダロット」第44話「アイドルにご用心！」の中で、敵キャラ「チャーミング娘。」（ネーミングはモーニング娘。のパロディ）に対抗するために、セイントフォーの名前をもじった「エンジェルフォー（仮名）」を結成しようとするくだりが登場する。