セスジキノボリカンガルーとは、カンガルー目カンガルー科キノボリカンガルー属に分類される有袋類の動物である。
オーストラリアではなく、ニューギニア島(インドネシア及びパプアニューギニア)の東部に生息する有袋類で、山地にある多雨林に生息する。薄明薄暮性が強いが、人間が多いところでは夜行性に近くなる。
体長はおよそ60㎝で、体重はおよそ8㎏。カンガルーとあるが、見た目はアカカンガルーなどのカンガルーとは似ていない。背中の中央部に体毛の渦があり、その渦から分かれて体毛が前方へ向かう。胴体背面の体毛の色は暗い黄白色や褐色、赤褐色で、背筋に沿って2本の黄褐色や淡褐色の縦縞が入っている。顎やのど、お腹や四肢の内側の毛の色は白色に近く、尻尾は黄褐色で暗色班が入る。
木の葉や果実を主に食べており、名前の通り木登りが上手い。頑丈な前肢の爪で枝を握って木に登る。後肢は前肢と比較して発達していないが、カンガルーとは違って交互に動かして前後に移動することができる。長い尻尾は木の上でバランスを保つことに役立っている。
日本においては、よこはま動物園ズーラシアで飼育、展示されている。
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最終更新:2024/03/29(金) 08:00
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