セラス・ヴィクトリアとは、漫画「HELLSING」の登場人物である。
王立国教騎士団ことHELLSING機関に所属する吸血鬼。本作のヒロインにして、もう1人の主人公。
主な愛称は『婦警』。または『おっかなびっくり歩く臆病者』とも。
第1話で牧師の吸血鬼率いるグールの巣と化したチェダース村へ派遣された婦警。
仲間が全滅して自身も吸血鬼の手にかかりかけた際にアーカードが登場。吸血鬼に人質にされる中でアーカードに「処女かどうか」を聞かれて肯定した途端、自分の肺を貫通する形で吸血鬼は撃たれ滅ぼされた。長くはもたない中で「眷属になるかどうか」を聞かれ、夜の住人となる道を選ぶ。
後に回想にて、強盗によって両親を殺された事が判明した。更に母が自分をクローゼットに隠した後で強盗に抵抗して射殺、死姦されるさまを目の当たりにする。保護された後は孤児院に入れられたが、荒んだ目つきをしており、周囲の子供とのトラブルが絶えなかったことが描写されている。
見た目は金髪碧眼の少女で、服の上からでもそれとわかるほどの巨乳。服装は主に軍服で、ボトムはパンツからミニスカートに代わっている。
性格も基本的には明るいが、未知のもの(脅威)に対して怯える一面もあったりする。自らを吸血鬼として生まれ変わらせたアーカードを「マスター」と呼び、彼の眷属として行動を共にしている。
吸血鬼となった後、暫くは人間だった頃との違いに戸惑ったり驚いたり、アーカードやウォルターの理不尽に振り回されたり、北春日部老人会を利用してアーカードとアンデルセンの戦いを阻止したり、ギャグキャラのような立ち回りを担当していた。
並の屍鬼(グール)や吸血鬼くらいは普通にあしらえるくらいには戦闘能力が高く、大型の銃を反動も殆ど感じずに精密射撃。真の吸血鬼特有の「第三の眼」により夜間の長距離射撃や幻覚無効化も可能。後に対戦車用長距離砲「ハルコンネン」を与えられ、活躍の機会を見せていく。
なおハルコンネンに宿る精霊、通称「ハルコンネンの精」(映画『砂の惑星』における、ケネス・マクミラン演じるハルコンネン男爵が元ネタ)には不条理ギャグ空間と化した夢の中で遭遇し、急襲に対する警告を受け取るなどしている。
しかし一方で上述の性格から、吸血鬼でありながら「血を吸う」行為に対して躊躇っていたため、当初はの能力を100%発揮できず、アンデルセン神父や上級の吸血鬼などには苦戦させられる事も多かった。それでも時たま、破壊衝動に突き動かされ暴走すると瞳が真紅の色へ変わると驚異的な強さを発揮する事もあったのだが。
ヴァレンタイン兄弟によるHELLSING本部襲撃事件の以後、補充要員として雇われた傭兵部隊「ワイルド・ギース」の隊長ピップ・ベルナドットをデコピンのみであしらったのにはじまり、彼らとも関わっていくことになる。
やがてミレニアム(最後の大隊)との戦闘が始まると、HELLSING本部を襲撃してきたゾーリン・ブリッツ率いる吸血鬼らの乗る飛行船「グラーフ・ツェッペリンII」を、長々距離砲撃戦装備「ハルコンネンII」による直接火力で迎撃。これを撃墜する。残存した吸血鬼が地上から突撃を慣行するのをベルナドットの作戦により完封するも、ゾーリンの幻術により大きな隙が出来、残存した吸血鬼にワイルドギースの防衛ラインと突破され本部に侵入される。これを「攻撃側(オフェンス)」として迎撃。館中を走り回り敵の吸血鬼共を駆逐していった。重傷を負うベルナドットの元へ駆けつけゾーリンと対峙する。しかしゾーリンと戦うための弾は残ってなく、ゾーリンの幻術で動きを封じられた折に左腕と顔面(両目)を切り裂かれ、窮地に陥ってしまう。
セラスを庇って致命傷を負い、「俺を喰え」と呟いて息絶えたベルナドットの「血」を吸い、ダメージを全回復、同時に吸血鬼として完全に覚醒を果たした。立っているだけでミレニアムの吸血鬼を冷や水垂らして怯えさせるほどの気迫を発揮。同時に赤黒いオーラのような不定形の「影」を自由自在に操る超越能力が発現。敵部隊を一瞬で壊滅させた。ゾーリンの技により再び心を覗かれるも同化したベルナドットの記憶がそれを防いだ。そしてゾーリンの頭を掴み上げもみじおろし撃破した。
ベルナドット吸血後のセラスは外見が変化。前述の通り左手の部分が不定形の影と化した。左目は吸血鬼能力発揮時の赤い目が常に継続するようになり、右目を覆い隠すように前髪が伸びた。(時々髪の間から右目が覗くので存在はしている)破壊衝動に駆られることもなくなった上飛行能力を獲得。アーカード同様に太陽の光を物ともしなくなった。またベルナドットの血を吸って同化したことで、彼とは意思のみで会話ができるようになった。(吸った魂を完全に統制下に置くアーカードと比べ、ベルナドットはほぼ対等な関係である)
ゾーリンを激しく処刑した様から生き残りの隊員に「あれがセラスの嬢ちゃんなのかよ…!」と驚愕され、その姿と対峙したアンデルセンからは「恐ろしいものになった」と驚嘆される。
マクスウェルの指示でインテグラを取り囲む神父隊を吹き飛ばしながらロンドンへ登場。アンデルセンからは「その娘は最早、お前たちが束になっても相手にならん」「まるで奈落の底のような目をしやがって、人の形をしてるのになんて様だ」と称された。アーカードがイーグルでロンドンへ帰ってきた時は真っ先に察知。アーカードが拘束制御術式零号を解放した後は、あまりの変貌におっかなびっくり声をかける。そのアーカードからは優しく頭を撫でられて「婦警」ではなく「セラス・ヴィクトリア」と呼ばれ、嬉しそうに笑顔を浮かべた。アーカードが茨化したアンデルセンによって窮地に陥った時は助ける為に間に割って入り、心臓へ到達しようとしてた神父の剣を止めアーカードを走馬灯から呼び覚ました。
大佐の飛行船へ突入後、大尉との戦闘を開始。正真正銘の「人狼」である大尉に苦戦するも、自分の裡に宿るベルナドットとの「共闘」の末、影から実体化したベルナドットが銀の銃弾ならぬ銀の差し歯を心臓に叩き込み、撃破した。
最終局面においてはインテグラの元へ駆けつけ援護。少佐の「ドクが丈夫に作りすぎた」強化ガラス壁を、ティーガーⅡから取り出した「8.8 cm KwK戦車砲」を操り砲撃、これを破壊した。
エピローグとなる30年後でも、姿は変わらないままHELLSINGの一員としてアーカードに代わり、インテグラの近衛を務めている。建物全体に「影」を張り巡らせており、訪問してきたイスカリオテの面子を油断なく監視していた。そして、年老いていくインテグラを、歳を取らないことをいい事に無自覚に煽っていたり、姿を変える能力でアーカードの変装をして蹴られてたり吸血鬼生活を満喫してるようであった。
セラス「落ち込まなーい!そこ落ち込まなーい!まだ駄目ですか?克服できませんか?死んだら~とか言わないでくださいよ~wなんでしたら血吸いましょうか?w(ズモモモモ)ほらほら~マスターの真似~」
インテグラ「ハァッッッッッ(蹴り)」
セ「蹴ることないじゃないですか!!!!」
イ「冗談でも言うなバカ!お前は何十年経っても変わらんな!!!」
(中略)
セ「小ジワも増えませんしねw」
にしてもコイツら楽しそうである。
ありません。
掲示板
30 ななしのよっしん
2023/08/20(日) 22:55:44 ID: ybdIWyRnpr
アーカード自身はセラスのそういうところも見抜いていたっぽいけどね。
31 ななしのよっしん
2024/09/20(金) 04:51:31 ID: wiy73qd6oF
個人的に旦那がセラスを吸血鬼にした理由
としてミナハーカに面影が似ていたからって
説を押したい 性格や容姿も含めて…
OVA版の回想シーンの後ろ姿がセラスに
似ているって意見があったし、ヘルシングの世界でのミナハーカの人物像が詳しく
描写されていないから、本来から他人を
吸血鬼にしない筈の旦那がセラスを吸血鬼
化させたのにも納得があるのかなと
32 ななしのよっしん
2024/10/20(日) 22:30:39 ID: 0+zAKCVor/
小説のミナの描写だと…髪さえまとめなきゃ似てる可能性はあるかなあ…。
金髪青目は同じだが、あの髪型のセラスと普通のロングヘアのミナがだぶるとは思えない。
むしろ明るくて陽気な性格だったミナが吸血鬼になった自分を汚れたと感じて絶望するところとか内面的なところは同じ流れを踏んでる(ぶっちゃけ作者がある程度踏まえてそうな感じある)から、そういう面ではミナを意識はしたかもしれない。
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最終更新:2025/03/25(火) 13:00
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