ゼロスとは (ゼロスとは) [単語記事]

ゼロスとは

ギリシャ神話の熱意と鼓舞を司る神。ゼーロスの表記もあります。
神坂一原作『スレイヤーズ』に登場する「獣神官（プリースト）ゼロス」。
RPG『テイルズオブシンフォニア』に登場する「ゼロス・ワイルダー」。名前は1.の神より。
STG『グラディウス』に登場する要塞。イメージイラストで主人公機ビックバイパーが攻撃を仕掛けている緑色の巨大な宇宙艦（空母）で、最終ステージはこのゼロス要塞の内部に突入しての戦いである。
TCG『遊戯王OCG』に登場するカード「巨大要塞ゼロス」。モデルは4．のグラディウスシリーズ。

の事である。

当項目では2.に付いて以下に記述する。

2.項の概要

原作初登場は5巻より。アニメ版では第二期のNextより登場。(CV:石田彰)

見た目、年の頃なら二十歳前後の肉体年齢であり、暦年齢・実年齢は推定1012歳以上である。

ありがちな黒の法衣に、どこにでも売っていそうな錫杖を身につけ、これといった特徴のない顔をしている中肉中背の男。まずまずハンサム。

その正体は「赤眼の魔王（ルビーアイ）シャブラニグドゥ」の5人の腹心の内の1人、「獣王（グレーター・ビースト）ゼラス＝メタリオム」の唯一の側近「獣神官」。高位魔族である。

常に笑顔で、温厚そうな雰囲気を漂わせているが、その性質は冷徹で残酷である。

都合の悪い質問は「それは、秘密です」といなし、嘘は言わないが本質も話さない。

リナ・インバース曰く、「談笑しながら相手の首をかき切るタイプ」。

魔王の5人の腹心は基本的に「神官」「将軍」の側近を複数従えているが、獣王は神官たるゼロスのみを創った。

よって神官と将軍の両方の力を一人で保持するゼロスは、魔王と腹心を除けば魔族最強である。

千年前の降魔戦争では竜族をほぼ壊滅させた事から「竜を滅せし者（ドラゴン・スレイヤー）」の異名を持つ。

戦闘では空間から黒い錐のようなモノを出現させて攻撃するが、この黒い錐もゼロス本体である。

当初は人間のフリをする為に、精霊魔法も使っていた。

魔族ながらも一見お茶目な行動をしたり、人生を楽しんだりする節がある。

原作では何故かシチューに入っている人参を細かく切り分けて食べていた。

リナに「後ろ姿がゴキブリ似」と言われて嫌がったり、決め台詞をガウリイに先に言われて拗ねたりする可愛気もある。

声優人気や、どことなくヘタレっぽいキャラクター、中間管理職としての情けなさ、それでいて戦闘力の強さなども相まって、スレイヤーズ中で絶大な女性ファンを獲得しており、MADも数多い。

動画内では「ゼロスが初恋」、「人生の責任をとれ」との声も多く、次元を超えて女性の人生を狂わせた男といっても言い過ぎではない。

ファンの間では、中間管理職、ゴキブリ魔族、すっとこ神官、生ゴミ、おかっぱ等の愛称で親しまれている。

作中での活躍

原作では、都合により魔力が減少して魔法が使えない時期に、事件に巻き込まれてしまったリナ・インバースと遭遇。その際、人間のフリをする為に「魔血玉（デモン・ブラッド）」の呪符（タリスマン）を使って、魔族向きではない精霊魔法を唱えていた為、リナに目をつけられてしまう。

この際、ゼロスはリナの言い値の一万倍を吹っかける事でリナを諦めさせようとしたが、リナがゼロスの言い値相当のマジックアイテムの山で即座に買い叩いた為、譲る羽目になる。このタリスマンは原作最終巻までリナを支える強力な武器となった。

なお、この時点でのゼロスは特にリナへの協力目的などはなく、別目的で動いていただけであり、タリスマンの売買も、本当にリナに言い包められただけである。さらに、これの持ち主はかの魔王シャブラニグドゥ本人（の、転生体の一人）であり、後で大変怒られたらしい。（あとがきでもお怒りの様子であった）

この別目的＝異界黙示録（クレア・バイブル）の写本の抹消であり、人間に戻る為異界黙示録を捜し求める合成獣ゼルガディスとは旧知、かつ敵対関係であった。

その後も、リナ達に協力の姿勢を見せながら、冥王フィブリゾの命令を受けてリナを誘導していくが、これは獣王配下の下っ端が失態をやらかした詫びのようなもので、冥王とはソリが合わなかった。この為、冥王がうっかりミスで滅んだ後はとっとと退散している。
この際、リナとは二度と再会しない事（獣王配下として再会する＝殺し合いになるから）を願っており、リナに興味を持っている事を漏らしている。