ソーヴァリアントとは (ソーヴァリアントとは) [単語記事]

ソーヴァリアント(So Vali ant)とは、2018年生まれの日本の現役競走馬である。美浦：大竹正博厩舎所属。鹿毛の牡馬。

概要

2018年 2月28日に千歳の社台ファームで生まれる。

馬名は母親から連想し「とても勇敢」の意味。

本馬は社台ホースレースで1口70万円×40口で募集され、馴致を経てブラストワンピースなどを手掛けた美浦の大竹正博厩舎に預けられた。

この年の10月11日のメイクデビュー東京でデビューするが出遅れて最後方からの競馬となり、最終コーナーから追い込むも1着の馬から2馬身半届かず3着。

11月7日の東京の未勝利戦では1番人気に支持されレースではアタマ差で1位入線するが、何らかの理由でカフェインが検体に混入していたことが発覚。まさかの失格となった。

1月10日の中山の未勝利戦では出遅れてクビ差届かず2着。またも勝ちきれないレースとなった。

その後念入りにゲート練習をして中1週となった1月24日の中山の未勝利戦ではスムーズにスタートすることができ、2番手から最終コーナーで抜け出し初勝利となった。

その後6月19日の利尻特別(1勝クラス)、8月15日の藻岩山特別(2勝クラス)と順調に連勝し、9月20日に夏の上がり馬として2番人気に支持され迎えたセントライト記念(GII)では5・6番手でレースを進め、残り1ハロンで先頭に躍り出るが、最後で伏兵アサマノイタズラの豪脚にクビ差交わされ2着となった。

その後菊花賞を回避し、休養を挟み12月4日阪神のチャレンジカップ(GIII)に出走。このレースではクリストフ・ルメール騎手と初コンビを組むことになった。大外枠となったがスタートダッシュが付くと逃げるマイネルフラップの横にピタリとつける2番手のレースで道中を薦め、直線で抜け出すとそのまま3馬身1/2差押し切り初重賞制覇となった。鞍上のルメールは「この先GIIやGIも狙える器」と期待を寄せた。

中山記念に向け2月3日に帰厩したが、歩様がおかしいことに気づき8日に検査を行ったところ、右後肢の第3中足骨の遠位部分に骨折戦が判明。9日に患部をボルトで固定する手術を行った。

その後の回復は順調で、秋の復帰戦にはオールカマー(GII)を選択。同じく復帰後初勝利を狙う三冠牝馬デアリングタクトが注目を集め、ソーヴァリアントがそれに続く2番人気の支持を集めた。
レースでは5番手あたりからの好位置で進めながらも、際3コーナーに差し掛かるところで川田騎手が異常を感じ手綱を止めた。一応ゴール板までは通過したが、素質馬ジェラルディーナが優勝した遥か後方の大差しんがり負け。レース後に心房細動を発症したと発表された。不幸中の幸いにして心房細動は次の日にはほぼ回復していた。

12月のチャレンジカップ(GIII)、連覇がかかるこのレースではジョッキーも昨年と同じC.ルメールと万全を期した。レースでは3～4番手の好位置で進め、直線に入ると力強く抜け出しこのレースの連覇を達成した。

次なる目標は春の中距離王決定戦、大阪杯を見据えることになるだろう。優先出走権を得たネオムターフカップに進まず、中山記念からの大阪杯本番というローテで戴冠を目指す。