タイププロジェクト

タイププロジェクトとは、日本のタイプファウンドリーである。AXIS Fontなどの制作で知られる。

概要

書体設計士の鈴木功が、雑誌「AXIS」のためのゴシック体「AXIS Font」の制作を行なったのをきっかけにAdobeから独立し設立した。特定媒体・場面での使用を意識したフォントの設計・制作によって「書体を作ることがプロジェクトとなっている」ことが商号の由来。現在10人ほどの書体設計士・技術士で構成されており、デザイナーのスケッチなどによって着想された様々な書体がリリースされている。

特定の都市をイメージした「都市フォント」、車に搭載される機器のための「ドライバーズフォント」、特定の企業のために書体をカスタマイズして提供する「コーポレートフォント」などといった多くのプロダクトを手がけており、コーポレートフォントはAppleやTBSなど多くの企業で採用され評価を得た。

書体は同社サイトで販売されており買い切りで購入できるほか、近年は同社の書体を利用できるサブスクリプションサービス「TPコネクト」なども提供。

代表的な書体

• AXIS Font
  • プロダクトデザインの雑誌「AXIS」に使われる書体として製作された「風通しのよい」モダン系角ゴシック。和文書体としては初めてとなる「コンデンス」「コンプレス」という長体を施したファミリー展開を行なった。コーポレートフォントとして非常に多くの企業で採用されている。
  • 丸ゴシック化した「AXIS ラウンド」もリリース。
• TPスカイ
  • AXIS Fontの骨格を踏襲しながら縦横のコントラストを取り入れた、いわゆるラテン体。コントラストやコンデンスなどによる豊富なファミリー展開が特徴で、スクリーンでの表示が意識されている。
• TP明朝
  • 6ウェイトのファミリーを展開する明朝体であるが、ウェイトの他に「ローコントラスト」「ミドルコントラスト」「ハイコントラスト」という3段階でコントラストを段階的に調整しているという特徴がある。
• 金シャチフォント
  • 名古屋を舞台とした都市フォントの一つで、名古屋の文化をテーマにエレメントにシャチホコの反りや城の破風などの意匠を反映させた明朝系のデザイン書体。

関連リンク

• Type Project | タイププロジェクト
• タイププロジェクト (@typeproject) - Twitter

関連項目

• タイプファウンドリー
• Adobe