タイムパフォーマンス(タイパ)とは、時間対効果、かけた時間に対する満足度のことである。
もともとあった「コストパフォーマンス」という言葉を「コスト(費用)」から「タイム(時間)」に置き換えたもの。短時間で多くの効果を得られる場合は「タイムパフォーマンスがいい」と表す。
特に「ながら見」「飛ばし見(スキップ視聴)」「倍速視聴」「ネタバレ閲覧」など、コンテンツ作品の楽しみ方の文脈として言及されることが多く、動画投稿・配信サイトやアプリなどを多く利用するZ世代と関連付けるものが多い。
コロナ禍の中で、自宅での書籍・映像を楽しむ機会が増えたことで広まったとも指摘されている。実際、コロナ禍の中で大学の講義でも映像授業が増え、それらを倍速で視聴する学生も増加した。
ただし、倍速視聴やスキップ視聴、ネタバレの閲覧に関してはZ世代でも半数程度が「あまりしない」または「まったくしない」と回答しており、Z世代全員がこのような行動をとっているというわけではない[1]。
「時短」という言葉も前から使われていたり、以前のDVDプレイヤーでも倍速再生などの機能があったため、時間効率重視の考え方がZ世代特有のものというわけでもない。あくまで「どの世代でも見られるが、Z世代でより強い傾向がある」という話である。
経営学者の久保田進彦教授は、タイムパフォーマンスについて、「時短型」と「バラエティ型」に区分している[2]。限られた時間内で楽しむ必要性に追われているのが「時短型」で、働き盛り・子育て世代に多いとしている。一方で、近年は「自分の時間がある中で多くの物事を目いっぱい楽しみたい」とするバラエティ型が(以前から存在はしていたものの、特にデジタルツールを使いこなす若い世代で)広まっているとした。
下の画像のA・Bの違いなのかもしれない(もちろんここまできっぱり分かれるものでもないが…)。
選択肢の多いサブスクリプションなどが普及する中で、「見たい(または、見ることができる)ものが常に存在したり供給され続けたりして追いつかない」という声も見られる。やることが多い。
一方で、コンテンツに関してはタイパを意識した非公式の投稿が著作権を侵害してしまう場合もあり、「ファスト映画」などの問題とつながってしまうこともある。また、「時間をかけたり、無駄な時間を過ごしたりすることで得られる楽しさもあるのでは?」「全部を経験しようとするのに疲れてしまった」とする意見もある。
「タイムパフォーマンス」という言葉自体は遅くとも2007年には存在が確認でき[3]、ニュース記事としては2013年に用例が見られる[4]。2020年までは使用頻度はそれほど高くはなかったが、2021~2022年に言及数が増え、特に2022年後半からメディアで取り上げられる数が増加し[5]、同年には三省堂が主催する「今年の新語」1位に選定された。
略称は「タイパ」が一般的。この略称は遅くとも2011年には存在しており[6]、2018年末にはリクルートの「2019年のトレンド予測」に掲載された。タイムパフォーマンスと同様に2020年まではそれほど使われていなかったが、2021~2022年に広まっていった[7]。
このように、「タイムパフォーマンス」の語はどちらかというと、近年の消費行動を指すビジネスの言葉としてマスメディアを通じて広まった側面が強く、最初から「タイムパフォーマンス」という言葉が意識して当事者の間で多く使われていたわけではない。
なお、「タムパ」という略語もあるが、タイパと比べると2022年末時点でのTwitter上の投稿件数は少ない[8]。
掲示板
52 ななしのよっしん
2024/02/15(木) 14:48:49 ID: zbfPLMy4KF
そういうスタンスでもやっていける強い人間ばかりじゃないからね。ましてや未熟な子供ならなおさらだ。周りのノリという名のレールから外れてしまう怖さは、外野の俺達からは想像もつかないプレッシャーなんだろう
53 ななしのよっしん
2024/04/26(金) 17:34:09 ID: mXqVOtSG43
今度は1-2分で区切るショートドラマが人気だそうな
短い時間なのでテンポがメチャ速い
54 ななしのよっしん
2024/04/29(月) 20:53:41 ID: 6yFq7LAzfP
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最終更新:2024/09/11(水) 16:00
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