タナトスの声を聞けとは、TIGER&BUNNYのダークヒーロー、ルナティックの決め台詞である。
元々はTIGER&BUNNY8話でクロスボウを構えたルナティックがバーナビーをボウガンで撃つ前に放った台詞。
タナトスとは、ギリシア神話に登場する、死そのものを神格化した神である。
神話によっては、死を迎えようとしている人の下に現れ魂を奪い去る死神として描かれることもある。
つまり、『タナトスの声を聞け』とは死神のお迎えを意味する言葉である。
この台詞から、ルナティックはバーナビーを殺すつもりで矢を放ったという意志、殺す前に決め台詞を口にするルナティックの狂った思想・言語センスが読み取れるだろう。
また、後の話では『タナトスの声により、貴様を闇の呪縛から解き放ち、償いと再生の道を授けよう』という長めのバージョンも生まれた。
こちらは前者よりも長台詞を言う余裕がある状況で使われていた。
ファンの間ではそのインパクトから非常に人気のあるセリフであり、ルナティックを象徴するセリフとなっている。
また、掲示板などで場を荒らす書き込みをしたりすると『タナトスの声を聞け!』『ルナティックがそっちに行ったぞ』などのレスを行うネタが半ば定着している。
省略してタナ声と書く場合もあり。
ここから下は、タナトスの声、ネタバレを大量に含んでいます。 自己責任でごらんください。 |
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当初はネタとして見られていたこの台詞だったが、16話でこのイメージを一変させるルナティックの過去が語られる。
自身の親であり能力減退により自暴自棄になり家族に暴力を振るうようになったレジェンドから母を守るため、その時発動した自身の能力で殺してしまっていたということが判明したのである。
母親を守るため、そしてかつての父親から言われた『悪いヤツを見かけたら見て見ぬ振りをしてはいけない』という教えを守り勇気をふるって行った行為だったが、この事件のショックで壊れてしまった母親からは『死神』と罵られるようになってしまった…。
その後彼は自責の念から、法の番人である裁判官としての顔と法で裁けない悪を歪んだ正義で裁くダークヒーローとしての顔を持つ、2つの顔を持つ人物として生きることになる。
相手を裁く時に口にするこの台詞は、必死の想いで守った母親から死神と罵られ、今や悪人を殺すことが父への償いであり自身の存在意義となっている彼の自虐の言葉かもしれない…。
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最終更新:2024/04/20(土) 04:00
最終更新:2024/04/20(土) 04:00
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