タピオカ(葡: tapioca、木薯)とは、キャッサバ芋から採れる澱粉のことである。が、今日では、
の何れかの略称であることが一般的。だが、先ほども言った通り、元の意味は「キャッサバからとれる澱粉」であり、上記3つの原料を指す言葉である。
語源はブラジルの先住民族、トゥピ族の「でんぷん製造法」を指す単語「tipi'óka」から。推測だが、おそらく団子などの形で主食として食べられていたのだろう。それがポルトガル語で「tapioka」となり、日本では「タピオカ」と呼ばれるようになった。ちなみにトゥピ族は「ピラニア」「ポロロッカ」などの単語も生み出している。
タピオカの原料となるキャッサバは「苦味種」と呼ばれている。このキャッサバにはシアン化合物(青酸)が入っており、そのまま食べると苦いどころか下手したら死ぬ。そのため、苦味種のキャッサバからタピオカを作る際には毒抜きをしなければならない。
もちもちした食感が出るため、タピオカパールやミルクティーに限らず実は様々な場で使われている。「加工でんぷん」の原料として使われていることもあり、意外な例としてはラムネ菓子、わらび餅、冷凍うどん、ポン・デ・リングなどがある。日本においては同じ芋品種のこんにゃく芋を加工でんぷんに混ぜる様な利用法も考案されている。
ほぼ無味無臭なので栄養が無さそうなイメージだが、不純物を取り除いた純粋なでんぷんなので下手な穀物よりずっとカロリーは高い。さらに砂糖や牛乳・ココナッツミルク等が加わったデザートやタピオカミルクティーともなればカロリー増し増しである。食べ過ぎには気を付けよう。
今までに何度かタピオカは日本の若者の間でブームになっている。
昭和の終わりごろから平成初めごろにかけて、日本にエスニック料理ブームが到来した。その中でタイ料理が提供される際、ココナッツミルクの中に入れて出されたのがタピオカパールである。現地でもこのように食べられるのかどうかは不明だが、タピオカ澱粉は実際にタイでも食用として使われているようで、「タイタピオカ澱粉協会」も現地に存在する。
この流れを経て、1992年ごろにタピオカパール入りのココナッツミルクが日本でブームとなる。しかし、1993年にはより歯ごたえのあるナタデココが流行し、タピオカは注目されなくなっていった。
台湾の喫茶店では、すでにタピオカミルクティーが提供されており、2000年代に徐々に日本に進出していった(詳しくは「タピオカミルクティー」の記事を参照)。そして、2008年には10代女子の間でブームになったとされている[1]。
小規模なブームであったため、忘れられがちであるうえに「なぜ2008年というタイミングで流行に至ったのか」も一切不明である。詳しい方がいれば追記をお願いしたい。
これ以降も、世界進出したタピオカティー喫茶店が日本に徐々に進出し、じわじわと水面下でタピオカが広まっていった[2]。
時代が平成から令和に移る前後に3度目のブームが訪れた。先述したように、日本のタピオカティー喫茶店の数が増えてきていており、メディアが何度も取り上げたことが流行の原因として考えられる。また、2008年から約10年の時を経てスマホが普及しており、InstagramなどのSNSで自撮りを行う際の小道具(いわゆる「インスタ映え」)としてタピオカが注目された。
今回のブームは様々な範囲に影響を及ぼした。回転寿司や焼肉料理店でタピオカミルクティーが提供されたり、ネット上の絵師の間では「タピオカチャレンジ」なるものも流行するなど、単なる渋谷・原宿系の若者の流行にとどまらないムーブメントを引き起こしつつある。
タピオカブームの裏で容器のポイ捨てが問題になっている。一つの解決案として、容器に人気キャラクターの絵を印画することで、「ポイ捨てする気を起こさせなくする」施策が考えられる。
https://twitter.com/sgs109com/status/1148452604239728640
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最終更新:2024/12/13(金) 00:00
最終更新:2024/12/12(木) 23:00
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