タワーオブロンドンとは、
ここでは1.のタワーオブロンドンについて解説する。
主な勝ち鞍
2017年:京王杯2歳ステークス(GII)
2018年:アーリントンカップ(GIII)
2019年:スプリンターズステークス(GI)、京王杯スプリングカップ(GII)、セントウルステークス(GII)
父Raven's Pass、母*スノーパイン、母父Dalakhaniという血統。母が本馬を受胎中に日本に輸入され、その仔として誕生した所謂「持込馬」である。
生産はダーレー・ジャパン・ファーム、馬主は世界的なお金持ちのシェイク・モハメド殿下(名義はゴドルフィン)。厳しい日本の馬主審査をクリアしている。
初仔とあって生まれたときには小さめであったが、離乳後に急成長し牛と呼ばれるような立派な馬体になった。気性は仔馬の時から従順で扱いやすかったが、調教騎乗するようになると行きたがる勝負根性も持ち合わせていたという。
7月の札幌競馬場の新馬戦(芝1500m)でC.ルメール騎乗でデビューし、2馬身半の逃げ切り勝ちを収めた。2戦目のクローバー賞(OP・芝1500m)では2着に敗れるが、3戦目のききょうステークス(OP・芝1400m)では後方から4コーナーで大きく伸び、さらに直線で2着馬を突き放して3馬身半差で圧勝した。
重賞初挑戦の京王杯2歳S(GII・芝1400m)では1番人気となり中盤の競馬から抜け出し2馬身差で勝利する。となると次は朝日杯フューチュリティステークス(GI・芝1600m)の挑戦となり、当時の同世代最強といわれていたダノンプレミアムと対戦することになった。朝日杯FSでは先行していたダノンプレミアムに3馬身半突き放され、さらに後にマイルCSを勝利するステルヴィオにも差され3着に敗れた。騎乗したC.ルメールは「もう少し短い距離の方がよさそうです」とコメントした。実際に以後の1600mのレースではアーリントンCを除いて苦戦することになった。
開けて3歳になってからはJRAの3歳戦にスプリントの重賞が少ないこともあってNHKマイルカップを目標にした。ステップレースとしてアーリントンC(GIII・芝1600m)ではやや後方の競馬になったが直線で外から差し切り勝利した。NHKマイルカップ(GI・芝1600m)では1番人気にに支持されるが馬群に沈んで12着と大敗し、初めて着外に敗れた。秋は短期免許で来日していたモハメド殿下お抱えの騎手ウィリアム・ビュイックでキャピタルステークス(OP・芝1600m)に出走し、2着になった。
4歳時は東京新聞杯(GIII・芝1600m)に出走するが5着に敗れた。3ヶ月のレース間隔をあけて京王杯スプリングカップ(GII・芝1400m)ではコースレコードで勝利し、短距離ではやれることを証明した。1600mの安田記念は回避し、スプリント路線として函館スプリントS(GIII・芝1200m)を選択したが、中央競馬競走除外多発事案で13頭中6頭が除外となる波乱含みのレースとなり、タワーオブロンドンは1番人気となり直線で伸びるも3着に敗れた。キーンランドC(GIII・芝1200m)でも直線で伸びるがダノンスマッシュから3/4馬身差の2着に敗れた。セントウルS(GII・芝1200m)では中盤の競馬になり、直線で2着以下を3馬身突き放してコースレコードで勝利した。
スプリンターズステークス(GI・芝1200m)ではC.ルメールは桜花賞馬グランアレグリアに騎乗予定で、タワーオブロンドンには浜中俊が騎乗予定だったが、グランアレグリアが回避することになり、タワーオブロンドンには引き続きC.ルメールが騎乗することができた。キーンランドSで敗れているダノンスマッシュに一番人気を譲ったが、直線で逃げていたモズスーパーフレアをとらえるとダノンスマッシュも3着に抑え、GI初制覇となった。
5歳時はオーシャンS(GIII・芝1200m)から始動したが、斤量58kgと休み明けが響き、上位2頭から離された上に4着馬にもハナ差まで詰め寄られる3着に敗れた。続く高松宮記念(GI・芝1200m)ではC.ルメールがドバイに前乗りしたことで南アフリカから短期免許で来日中のライル・ヒューイットソンを鞍上に迎える予定だったが、福永祐一がCOVID-19の影響で急遽渡航を取りやめたことから福永が最終的に騎乗することになった。当日は1番人気に推されたが、雨の影響で伸びを欠いて12着に敗戦した。その後C.ルメールに手綱を戻して京王杯スプリングカップ(GII・芝1400m)に出走したが8着に終わった。
その後は休養を経て、ビュイックを鞍上に香港スプリントに出走したが、親子制覇を成し遂げたダノンスマッシュの影に隠れるような形で14頭中13着に敗れ、このレースを最後に引退が決定。引退後はダーレー・ジャパンで種牡馬入りすることとなり、初年度の種付け料は150万円に設定された。初年度は134頭の牝馬を集め、初年度産駒の中からパンジャタワーが2024年の京王杯2歳Sを勝利して産駒の重賞初勝利をマークしている。
Raven's Pass 2005 栗毛 |
Elusive Quality 1993 鹿毛 |
Gone West | Mr. Prospector |
Secrettame | |||
Touch of Greatness | Hero's Honor | ||
Ivory Wand | |||
Ascutney 1994 黒鹿毛 |
Lord at War | General | |
Luna de Miel | |||
Right Word | Verbatim | ||
Oratorio | |||
*スノーパイン Snow Pine 2010 芦毛 FNo.4-n |
Dalakhani 2000 芦毛 |
Darshaan | Shirley Heights |
Delsy | |||
Daltawa | Miswaki | ||
Damana | |||
シンコウエルメス 1993 鹿毛 |
Sadler's Wells | Northern Dancer | |
Fairy Bridge | |||
Doff the Derby | Master Derby | ||
Margarethen |
父Reven's Passはクイーンエリザベス2世S(8f・約1609m)とBCクラシック(10f・約2012m)を制しているマイラー~中距離馬である。
母*スノーパインは3歳時に2000mと2300mの条件戦を勝利している。
母父Dalakhaniはクリテリウム・アンテルナシオナル(1600m)、ジョッケクルブ賞(当時2400m)、凱旋門賞(2400m)を勝利している。産駒にも中長距離馬が多い。
母母父Sadler's Wellsはマイラーから4000mのチャンピオンまで出している大種牡馬であるがスプリント路線で活躍した産駒は少ない。
血統だけ見ればどう見ても中長距離馬です。本当にありがとうございました。
ダーレーも何故マイルで活躍できないのか頭をひねっているらしい。
掲示板
12 ななしのよっしん
2024/03/31(日) 04:30:52 ID: LeqWJueoDc
またしても何も知らないタワーオブロンドン(9)
13 ななしのよっしん
2024/09/07(土) 19:55:03 ID: FL6fF0VeDm
アイルランドの方のタワーオブロンドンの記事を作るときは「タワーオブロンドン(2020)」みたいにする? 「タワーオブロンドンII」になるのは日本に種牡馬としてやってきたときぐらいだろうし。
14 ななしのよっしん
2024/09/07(土) 20:03:36 ID: Mp/UO3sdMJ
ちなみに国際レーティングは現役のタワーオブロンドンの方が上
(カラカップの完勝で暫定118)
急上昇ワード改
最終更新:2025/02/12(水) 07:00
最終更新:2025/02/12(水) 06:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。