タンポポ
タンポポ(蒲公英)とは、キク科タンポポ属の多年草の総称である。
楽曲は、タンポポに関連する楽曲を参照。
ニコニコ大百科:植物 タンポポ |
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分類? | キク目キク科タンポポ属 | |
学名? | Taraxacum spp. Taraxacum→アラビア語で「苦い草」という意味の言葉がラテン語に入って変化したもの |
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キク科 Asteraceae? | ||
このテンプレートについて |
春の身近な野草。漢字では「蒲公英」と書き、英名は"dandelion"でこれは「ライオンの歯」の意。根が非常に長いことや、葉がロゼット型をしていることもあり、生命力が非常に強いことで知られる。
タンポポの花茎は花が咲き終わると茎がS字に屈曲して一旦倒れ(茎が折れるのを防ぐためといわれている)、種子が熟すると再び立ち上がって、パラシュートのような冠毛のついた種子を風に飛ばす。この綿毛が飛んでいく様子もタンポポのイメージとしては代表的なものである。
タンポポといったら黄色い花というイメージだが、シロバナタンポポ(T. albidum)など、花の色が黄色ではないタンポポもある。
タンポポに似た花を咲かせる植物にブタナやヤナギタンポポがあるが、「タンポポは花がつく茎が決して枝分かれしない」ことを覚えておくだけで随分見分けが楽になる。
明治時代に外来種のセイヨウタンポポ(T. officinale)が侵入し、在来のタンポポを駆逐して分布域を拡大してきた。その種子の重さは日本のタンポポの半分程で、タンポポ属の中では最も遠くに種子を飛ばすことができることがその繁栄に大きく影響している。
さらにセイヨウタンポポは無融合生殖という、他の花や昆虫に頼らない方法で自らのクローンをふやすことができるのも強みである。この能力があるから、セイヨウタンポポにとっては花をつくることは必要ないどころか、むしろ無駄な労力なのだが、環境の変化に対して形態の変化が追いついていないために未だに花をつくっているのだといわれている。
日本のタンポポは、確かに繁殖力という点ではセイヨウタンポポに劣っているといえる。しかし、必ずしもセイヨウタンポポが、彼らにとってアウェーであるわが国において上位互換のように振る舞っているわけではない。セイヨウタンポポはカントウタンポポと異なり、種子が熟すると時期を待たずにすぐ発芽するが、これはかえって発芽後過酷な環境に置かれる可能性が高くなっている。さらに、セイヨウタンポポは季節を通して葉をほとんど増減させないが、このことも耐暑性の面で不利だといわれている。気候への適応という面では日本のタンポポはずっと合理的な振る舞いを見せているのである。
これまでは、在来種と区別する簡便な方法としては、本種の花の下にある総苞片という部分が反り返っていることを確認すればまあよいとされてきた。しかし1997年に、それまでセイヨウタンポポと同定されていた個体のうち8割以上は、日本産タンポポとの交配による雑種であることが明らかになり、非常にややこしい状態になっている。4倍体雑種は花粉をつくらないので、ルーペがあれば見分けることができる。
外来種のセイヨウタンポポはもともと食用として日本に持ち込まれたという説がある。
そのままサラダとして食べたり、おひたし、テンプラなどにすることができる。
但し苦みがあるので、水にさらすなどしてあく抜きする、3月頃の若い葉を使うなど工夫が必要。
タンポポの根を炒ったものはハーブティー、もしくは味がコーヒーに近いためノンカフェインコーヒーとして飲用にもされ、利尿などの効能がある。ただしキク花アレルギーの人は注意。
イングランド北東部では伝統的な清涼飲料として"Dandelion & Burdock"が有名で、これはその名の通りタンポポとゴボウのジュースである。発酵して自然に泡立っており、色や味はコーラに似ているが、独特の癖のある匂いがあるのだという。
西洋では、古くから利尿作用があると信じられている。
飼料としては、牧草の一種としてその辺に生えている者を普通に食べる。
柔らかく、目立つ明るさ(牛や馬は色盲である)の花ということもあって好む個体もいるようである。元競走馬のグラスワンダーがタンポポを好むことが有名になったが、はじめからなのか、晩年になってからなのかは不明である。
刺身の上にのせる「タンポポ」については下記を参照。
葉は大きいものが草笛、花と茎を組み合わせて冠やネックレスにできる。
茎はストローのように中が空洞なので、それを利用して遊ぶこともできる。
縦に裂いて水につけるとその部分が丸まるので、水車になる。
(これを料理に使うと「錨防風」という飾り切りになる。通常はハマボウフウが使われる)
近年インターネット上で、「誰にでもできる簡単な仕事」かつ「やりがいのない単調な仕事」を表現する時に、もしくは「非常に過酷な仕事」を表現するネタとして、刺身の上にタンポポを乗せる」という仕事がしばしば引き合いに出される。本当にそのような、タンポポを乗せる「だけ」の仕事があり、その上きちんと給料が出るのかは不明。詳しくは「刺身の上にタンポポのせる仕事」の記事へ。
というか、刺身の上に乗ってるのはタンポポじゃなくて食用菊だろ常考…
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最終更新:2022/05/18(水) 05:00
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