ダイナガリバー 単語

13件

ダイナガリバー

2.4千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

ダイナガリバーとは、1983年産の日本の元競走馬種牡馬である。

社台ファーム初めてのダービー、かつノーザンテースト産駒一の日本ダービーであり、昭和ダービー最後の生き残りであった。
名の由来は冠名ダイナ)+ガリバー旅行記の主人公で、大きな物の代名詞的になったガリバーから。
その名に恥じない、大柄で迫のある身体つきをしていた。 

な勝ち
1986年:東京優駿(GI)、有馬記念(GI)、共同通信杯4歳ステークス(GIII)

概要

は大種牡馬ノーザンテーストアースポート、バウティアスという血統で、半地方からやってきて中距離重賞で活躍したカズシゲがいる。
生まれた頃からバランスの取れた雄大な体を持っており、「これはダービーが生まれたぞ!」と社台の総帥吉田善哉氏がウッキウキしたという。
論、いろんなオーナーをつけておりその中でもサクラの総帥全演植氏が購入寸前まで行ったが、ハナまでかかる手な流星は縁起が悪いというジンクスを重視した太郎師に反対され、結局、社台のクラブである今となっては忌み嫌われる社台レースホース名義で走ることになった。

函館開催でデビューしたが2着に敗れる。しかし折り返し新馬戦では勝利まで自重すると条件戦共同通信杯(GIII)を連勝。

トライアルはパスし皐月賞(GI)に直行するが、このローテが死にローテなのはこのころも同じだったか、二番人気に推されるも10着惨敗。

直行した東京優駿(GI)では関西秘密兵器ラグビーボール皐月賞ダイナコスモスに次ぐ三番人気に推され、それに応えるかのように四で上がっていくと
馬場ん中辺りを突く中、最内から強襲した14番人気グランパズドリームを残り200あたりで捉えて突き放し、社台グループにとっての悲願・ダービー制覇をついに達成した。
今でこそ、毎年社台ファームやノーザンファーム、老ファームのどれかが持っていく印すらあるが、ダイナガリバーがいなかったらどうなっていたやらである。
ダイナガリバー上の増沢末夫はこの時48歳7ヶ。当時のダービージョッキー最年長記録立した。(後に2022年武豊が53歳2か更新。)
そしてそのでひっそりと、グランパズドリームが敗れ祖の代からのを絶たれたのが、ラフィアン総帥岡田繁幸である。マイネ軍団によるダービー制覇は未だに実現していない。
ちなみに、ダイナガリバーを買いそこねた全演植氏は「ほら見ろ、ダービー勝ったじゃないか」と師に言ったが、師は「いやいや、だったらダービー取らせられなかったよ、(管理していた)松山師が凄いんだ」と弁明したという。
…が、全氏の死後本音を自伝で開した。もちろん負け惜しみである。残念! 

その後は菊花賞戦線に向かったがトライアルで連続4着し、本番でも2着と勝ち切れなかったが年末の有馬記念(GI)でミホシンザンサクラユタカオー、初の牝馬三冠メジロラモーヌらを破りグランプリを制覇。ちなみに定番のすぎやまこういちによる関東GIファンファーレが初めて用いられたのもこの年の有馬である。口取り式では引退レースで2着に突っ込んだギャロップダイナと並んで写真に収まった。
この活躍で、1986年年度代表馬に選ばれた。しかし活躍もここまで。古初戦の日経賞(GII)でミホシンザンに敗れ3着となった後骨折し休養。になって復帰したが精を全く欠き引退種牡馬入りした。もちろん社台スタリオンステーション以外で。
吉田善哉氏の舶来種牡馬信仰は相当なものである。なんせ初めてダービーを取ってくれたガリバーも放逐するんだから…。
それが後の社台帝国の礎になったとも言えるのだが、筆者個人としてはちょっとあんまりじゃないかと思う。

種牡馬としては桜花賞ファイトガリバードバイ遠征もした長距離の安定勢ゴーイングスズカ、クラシック戦線で活躍したナリタイセイを輩出したが、散発的で安定感がなかったせいか成功とはいえず、2002年を最後に種牡馬引退去勢されノーザンホースパークで余生を送っていたが、2012年4月26日、疝痛で死去した。享年29歳であった。これで昭和ダービーは皆に召されてしまった。一つの時代の終焉といえる出来事であった。 

血統表

*ノーザンテースト
Northern Taste
1971 栗毛
Northern Dancer
1961 鹿毛
Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
Lady Victoria
1962 黒鹿毛
Victoria Park Chop Chop
Victoriana
Lady Angela Hyperion
Sister Sarah
アースポート
1972 鹿毛
FNo.16-h
*バウティア
1958 鹿毛
Rockefella Hyperion
Rockfel
Marie Elizabeth Mazarin
Miss Honor
ファインサラ
1966 鹿毛
Correlation Free America
Braydore
*レディラー Hasty Road
Surabaja
競走馬の4代血統表

クロスLady Angela 4×3(18.75%)、Hyperion 5×4×4(15.63%)

主な産駒

関連動画

関連コミュニティ

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
壱百満天原サロメ[単語]

提供: うごくみそ汁

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/25(木) 20:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/25(木) 20:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP