ダイハツ・ムーヴとは、ダイハツ工業が1995年より発売をしている軽トールワゴン型の軽乗用車である。
車名の由来は、英語で「動かす」「感動させる」という意味から。1993年に登場をしたスズキ・ワゴンRが大ヒットを飛ばしていたが、それに対抗をするために登場をする。本来はムーヴが先行開発をしていたが発売のタイミングを逃していて、親会社・トヨタ自動車から赴任をしてきたばかりの当時の社長から「何故出さない!」と言われて一気に登場の運びとなった。
登場をして以後は、日本での軽自動車での乗用車部門では、ワゴンRと共に軽自動車の定番としての地位にある。
また、ライバルワゴンRとの比較は、リアハッチが跳ね上げ式ではなく横開き式が標準となる。ただし2002年登場の三代目モデル以後には跳ね上げ式のリアハッチもグレードによって設定される。グレードも標準グレードと、走りを意識をした「カスタムシリーズ」が初代モデルより用意される。
駆動方式はFFと4WDが用意されるが、初代モデルの4WD車の5速MTのみ切り替えが出来るパートタイム式が用意され、二代目以後はすべてフルタイム式となる。
ミッションは初代から四代目までは5速MT&3速&4速ATが用意され、二代目以後にはCVTも設定されたが、2010年登場の五代目はCVTのみとなる。初代モデルと二代目モデルには燃料電池自動車仕様も特別に製作がされていた。
また、CMも相当豪華に作られているのも歴代モデル共通の特徴でもある。
1995年に登場。ミラをベースに登場。当時大ヒットをしていたワゴンRの対抗馬として登場をし、ワゴンRに対して上級感溢れる内外装の質感を与えている。またスタイリングもイタリアのデザイン会社との共同開発となっており、スタイリッシュさを全面に押し出してワゴンRのシンプルな雰囲気を敬遠をしているユーザーの支持を受けてヒットを飛ばした。
エンジンは新開発の3気筒DOHCエンジンと、ターボ仕様には4気筒のDOHCが用意される。ミッションは廉価グレードには3速ATと5速MTが用意され、上級グレードのATは4速となる。駆動方式はFFと4WDだが、廉価グレードの4WDはパートタイム式となり、後はフルタイム式となる。
1996年に一部改良。エアバックとパワードアロックが標準装備となる。またグレード整理が行われた。
1997年に一部改良。同時にスポーティーバージョンの「カスタム」が登場をする。これが現在でも続く二本立ての路線となる。同年には、マイナーチェンジで、一部に残っていたエンジンのキャブレター方式が廃止され、すべて電子制御式のEFIとなる。
TVCMには、当初ピアニスト・山下洋輔が起用をされたが、翌年に音楽がギタリスト・高中正義の曲が使用され、「カスタム」登場時にはロックバンド・黒夢の楽曲が使用された。
1998年に軽自動車規格の改定に合わせて初のモデルチェンジが行われる。バリエーションも標準とカスタムの二本立てとなる。装備も軽自動車では初の運転席&助手席エアバックシステムがグレードにより用意された。メーカーオプションで横滑り制御装置まで用意されるほどの充実ぶりであった。一部グレードではミッションがCVTが用意される。
1999年には特別仕様車でサンリオとのコラボをした『ハローキティー』バージョンが登場をする。
2000年にマイナーチェンジ。衝突安全性能の向上と前後デザインの変更が行われた。
この代からカスタムの方を全面的に押し出すようになる。ミュージシャン・貴水博之の楽曲と本人が登場をしている。
2002年にモデルチェンジ。この代より、標準車とカスタムのリアデザインが異なり、ナンバーの位置が標準車がバンパー部分になり、カスタムがリアドア部分となる。また先代同様にリアドアは横開き式となるが、一部グレードでは一般的な跳ね上げ式となる。ATも3速式が廃止され4速式となる。またシャーシもムーヴ専用シャーシとなる。
2004年にマイナーチェンジ。内外装を変更をし排ガス規制をクリア、また全グレードにセキュリティーアラームシステムを標準装備化がされた。
登場時にはツインボーカルユニット・ケミストリーを起用をしたが、2004年のマイナーチェンジ時にはロックバンド・ L'Arc~en~Cielの楽曲が起用をされ、2005年にはロックバンド・ポルノグラフィティーとミュージシャン・Gacktの楽曲が起用された。
2006年にモデルチェンジ。従来の直線的なデザインから曲線を生かしたデザインとなる。またエンジンも新開発の直列3気筒エンジンに統一化がされる。ミッションもCVTと4速ATと、廉価グレードに5速MTが用意された。
2008年にマイナーチェンジ。従来はメーカーオプション品であったカスタムのディスチャージヘッドランプが標準装備となった。ターボ仕様のミッションはCVTに統一化がされた。
2010年には福祉仕様以外の4速ATが廃止をされ、CVT仕様に統一化がされる。
イメージキャラクターには当初、女優・仲間由紀恵が起用をされ、室内スペースを強調をするためコミカルな演技となった。後に女優・柴咲コウとなった。
2010年にモデルチェンジ。ボディの軽量化を図り燃費を向上。またミッションはすべてCVTのみとなった。上級グレードにはアイドリングストップ機能を追加をし燃費がカタログ値でリッター27キロを実現をした。
2011年にスバル側にステラとしてOEM供給を開始。同年には燃費向上の一部改良が行われた。
2012年にマイナーチェンジ。大進化をした五代目ワゴンRに対抗をするために、デザインを大幅に変え、軽自動車初の「CVTサーモコントローラー」を採用をして燃費向上に貢献、また軽自動車初のレーザーレーダーを利用した低速域衝突回避支援ブレーキ機能、誤発進抑制制御機能、先行車発進お知らせ機能・VSC&TRCの4つから構成される軽自動車初の衝突回避支援システム「スマートアシスト」を採用をした。その進化ぶりを強調をするためTVCMも相当豪華となった。
この型といえば、『ニコニコ動画』ではMADが作成される程のキャッチコピー・TNPが有名である。俳優・遠藤憲一と俳優・岡田准一とのやりとりは、話題となった。
マイナーチェンジ後は、舞台が裁判所で、弁護士役に俳優・役所広司と検事役に俳優・八嶋智人が法廷で対決をするという設定となっている。
2014年12月にモデルチェンジ。先代モデルの良さを残しながらも、ボディの軽量化と燃費性能を向上させ、歴代の特徴であった横開き式のリアハッチがついに廃止となった。カスタム系のグレード名も「ハイパー」の名称となる。
TVCMは、俳優・長谷川博巳と、女優・小松菜奈が起用され、あるサラリーマンがアンドロイドがムーヴを説明をするという設定となっている。
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最終更新:2024/04/19(金) 01:00
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