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ダイワメジャー

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リーダー

駄々をこねる
ふいに咳き込む
みんなを振り回し
気遣いを強いる

だがこの御曹司
暗愚ではなかった

難局を乗り越え
実績を作り
時代を率いることで
周囲を黙らせていく

JRA「名馬の肖像」ダイワメジャーexit

ダイワメジャーとは、2001年産の日本の元競走馬(美上原博之厩舎)で、現在種牡馬である。
(血量的には75%)にダイワスカーレットがいる。

競走馬の一覧  

概要

サンデーサイレンス スカーレットブーケノーザンテースト

は泣く子も黙る、言わずと知れた種牡馬は91年のクラシック戦線を沸かせ、2歳から4歳に掛けて重賞を4勝した。全シンボリインディトゥザヴィクトリーナリタトップロードらを打ち負かしアドマイヤベガともクビ差の接戦を演じるなどクラシックでの活躍が期待されていた[1]リリングサンデー。全ダイルージュは同厩舎で3歳時(現2歳時)に新潟3歳Sを勝ち、阪神3歳ステクース2着、桜花賞3着とGIでも活躍している。

な勝ち
2004年:皐月賞(GI)
2005年:ダービー卿チャレンジトロフィー(GIII)
2006年:天皇賞(秋)(GI)マイルチャンピオンシップ(GI)、マイラーズカップ(GII)、毎日王冠(GII)
2007年:安田記念(GI)、マイルチャンピオンシップ(GI)

マイル~中距離路線で活躍したであり、先行してめ先頭からのりこみを図る戦法を得意としていた。

競走馬時代

2003年有馬記念の日の新馬戦デビュー。この時、パドックで座り込む(寝転がる)出来事を起こしてしまった(結果は2着)。年を明けての未勝利戦は9身差の圧勝。場の条件戦(4着)を経て、スプリングステークスに挑み、当時クラシック視されていたディープインパクトブラックタイドの3着に食い込み、本番の出走権利を得る。
そして1冠皐月賞。発後に、戦前逃げると想定されていたマイネルマクロスが後手を踏み後方になり、メイショウボーラー逃げる展開。10番人気だったメジャーは2番手で追走する形を取り、最後の直線で坂も関係なく伸び、猛追してきたコスモバルクらを抑えて、初GI制覇を飾った。この時の上は前年も皐月賞を勝ったミルコ・デムーロ。今回は体を競らずに勝ったので、隣に並んだ上の頭をポカリくことはなかった。
この勝利が「サンデーサイレンス×ノーザンテースト」という、いわゆる『社台ブランド血統』の初クラシック制覇となった(GI勝利スプリンターズステークスデュランダルが最初)。サンデーサイレンス2002年死亡しており、メジャー以外のこの血統構成クラシック競走を勝つは他に現れなかった(GIではアドマイヤマックスエアメサイア等)。

ここまで中山のみで走ってきたメジャー。次走の東京優駿に合わせ、府中にスクーリング(下見)をして万全の体制で臨んだ4番人気の大一番。しかし、血統背景なのか、中のペースなのか。まぁ、この時のダービーは後々から「死のダービー」と呼ばれ、前走逃げられなかったマイネルマクロスがこれでもかと逃げまくり、抑えるのを半ば諦めたコスモバルクが3で先頭、それを4で仕掛けたキングカメハメハが押し切る形となり、勝ち時計が2分233のレースレコード勝利。とてつもないハイペース決着の中、メジャーは5番手で進み、最後の直線は伸びずに6着。ちなみにこの時のキングカメハメハ上は、後にメジャーの手綱を取る安藤勝己である。

夏休みを挟んで初戦。ローテーションはクラシック路線の[セントライト記念菊花賞]ではなく、古混合中距離路線の[オールカマー天皇賞(秋)]を選択。上はミルコ・デムーロから柴田善臣スイッチ。しかし、この時、メジャーの身体をある病が蝕んでいた。皐月賞から兆しがあった「喘鳴症(ぜんめいしょう/別名:ノド鳴り)」である。過去幾多の名が喉の疾患のために現役を退く事が多かったこの病、メジャーも例外に漏れることはできなかった。を越してノド鳴りの症状は一層悪くなっており、2戦連続で殿負けと振るわず、ウインガーミラコー等、あだ名命名に定評のある2ちゃんではその成績などから「ダメジャー」というあだ名までついた。

ここで引退か手術かを考えた営は、天皇賞(秋)後に喉の手術を決断。長期休養に入る。

手術復帰戦のダービー卿チャレンジトロフィー柴田善臣上で勝利(さすがYGI)。しかし、安田記念は8着。まだ少し手術後のがあったのだろうか。このあと横山典弘関屋記念を2着、毎日王冠を5着。マイルチャンピオンシップではクリストフ・ルメールに手替わりして、もう少しで勝ちというところを大外からハットトリックの強襲に遭い2着。ここで勝って、翌年・翌々年も勝っていれば三連覇、まさにハットトリックだったのに、その勝ちを奪われた相手がハットトリックだったのはなんというアヤか。
年明け後の中山記念はG2のバランスオブゲームの2着、そしてマイラーズカップ安藤勝己を迎えて1年ぶりの勝利、2着にダンスインザムード安田記念香港勢2頭と前年の覇者に屈し4着。続く宝塚記念は「四位洋文代打騎乗、44番で出走、結果4着」とまさに4づくしの内容だった。そしてを越してからが本番。

毎日王冠勝利した勢いそのまま、天皇賞(秋)へ駒を進める。714番で発走。中を2番手で進み、直線半ばで先頭に立つとあとはそのまま押し切ってのゴール。2年半ぶりのGI2勝は歴代3番の間隔。凱旋門賞遠征のディープインパクトが出なかったから勝てたとか言うんじゃないそこ。このあと、マイルチャンピオンシップ勝利し、二年越しの辱を果たす。このときダンスインザムードが2着、都合2回ワンツーフィニッシュ。有馬記念は、コレまた前年のリベンジに燃えるディープインパクト引退戦の中、距離不安があったものの3着にり、天皇賞の意地を示した。
この年間通しての成績が評価され、2006年JRA賞最優秀短距離に選出される。同年の年度代表馬・最優秀4歳以上ディープインパクトがいたので仕方ないのだが、天皇賞が最優秀短距離に選ばれるのは稀であった。

速さと強さの理想、才と努の結実、未踏の頂点に君臨

JRA「ヒーロー列伝」No.64 ダイワメジャーexit

この受賞の勢いあってか、営は翌年初戦をドバイ遠征にする。迎えたドバイデューティーフリー。いつも同様前々での競馬をして多少外を回されたものの直線抜けるとおもいきや、同じレースに出走していたアドマイヤムーン脚にあっという間に置いていかれ、1・2着から離れた3着。しかし大健闘である。
後は休養を挟み、安田記念に出走。ゴール手前で逃げコンゴウリキシオーを捉え、三度目の正直勝利GI4勝宝塚記念神経質な性格が災いしたか大幅な体重減で12着に大敗。
始動戦の毎日王冠では斤量ハイペースに泣き3着。連覇をした天皇賞(秋)では、去年と同じ714番となったが、他からの進路妨を受け9着。

ここで悪い流れに飲み込まれるかと思ったが、得意距離1600mでは負けは許されない。マイルチャンピオンシップでは先行策で直線抜け出すいつもの戦法。そこにマイル界にも世代交代を!とスーパーホーネット脚。しかし、王座は譲らないと言わんばかりにメジャーはクビ差に抑えて連覇達成。藤岡佑介の受難はここから始まったのだろうか。
オーナーから年内で引退との発表があり、ラストラン有馬記念有馬記念の日にデビューした有馬記念で去ることになった。そしてレースではダイワスカーレットとの生涯一度の兄妹対決が実現、話題を集めた。上は安藤ダイワスカーレットに乗ることとなり、メジャーにはミルコ・デムーロが跨ることになった。ダービーもいる。この年の天皇賞春連覇したもいる。かつてクラシックを争った相手もいる。これ以上ない舞台
レースが先頭に並ぶような逃げを見せ中は2番手、は離れた好位グループを進む。4兄妹共に仕掛けるも、その間を「スッ」をあっという間に抜いていったマツリダゴッホ。この『中山ラスボス』がそのままゴールなんというKY兄妹対決が2着、ポップロックの急追を何とかぎ切り3着にった。レース後すぐに引退式を行い、後日、2007年JRA賞最優秀短距離を受賞。この手土産を持って生まれ故郷の北海道に戻り、メジャー引退種牡馬入りとなった。

種牡馬時代

2011年に初年度産駒デビュー。同時に種牡馬入りしたアドマイヤムーンとの種牡馬争いもあったが、ダイワメジャー産駒重賞を複数輩出し、2011年ファーストシーズンリーディングサイヤーとなった。
2012年には初年度産駒カレンブラックヒル敗でNHKマイルカップを制覇し、ダイワメジャー産駒の初GI制覇となった。 サイヤーランキングでは例年4位前後を維持しているが、特に2歳戦では抜群の強さを誇り2015年にはそれまでディープインパクトが5年連続で維持していた地位を奪って2歳リーディングサイヤーとなった。

自身と同様先行してりこみを図るタイプが多いが、自身以上に短距離向きになっており産駒重賞勝利はほぼ全て1800m以下、GI勝利は全て1600m以下の距離レースでのものである(例外はノーヴァレンダ(ダイオライト記念(ダート2400m))とホッコーメヴィウス(障重賞3勝。当然だがいずれも3000mである)くらいしかいない)。産駒は総じて熟で2歳戦ではかなりの好成績を残しているが、古になるとやや成績を落とす傾向にある。と同様にパワー産駒が多く、馬場では入着率・回収率ともに向上する。ダートでも活躍を輩出している。

主な重賞級産駒

2009年産
2010年産
2012年産
2013年産
2014年産
2016年産
2017年産
2019年産

血統表

*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo
1969 黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975 鹿毛
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
スカーレットブーケ
1988 栗毛
FNo.4-d
*ノーザンテースト
1971 栗毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Lady Victoria Victoria Park
Lady Angela
*スカーレットインク
1971 栗毛
Crimson Satan Spy Song
Papila
Consentida Beau Max
La Menina

クロスAlmahmoud 4×5(9.38%)、Lady Angela 4×5(9.38%)、Rotal Chager 5×5(6.25%)

関連動画

 

 

ダイワメジャーのことが端的によく分かる動画

 

関連項目

脚注

  1. *5戦若駒ステークス骨折してしまったためクラシックへの出走はかなわなかった。
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最終更新:2023/06/02(金) 21:00

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