ダノンファラオとは (ダノンファラオとは) [単語記事]

ダノンファラオ(Da non Pharaoh)とは、2017年生まれの日本の競走馬である。青鹿毛の牡馬。

馬名の意味はJRAの競走馬情報によると「冠名+父名より」と記載されている。

概要

2017年 5月5日北海道のノーザンファームで誕生。
父はAmerican Pharoah、アメリカの三冠馬であり、英字のスペルについても語られる馬である。
母はクリスプで、アメリカのサンタアニタオークス(GI)を勝利している。母の父はEl Cor redorでアメリカのシガーマイル(GI)を勝っている。

なおダノンファラオは父名由来の「Pharoah」ではなく「Pharaoh」と正しい綴りで登録されている。

2019年に栗東の矢作芳人厩舎に所属したダノンファラオは、10月26日に東京競馬場のD1600mで三浦皇成を背にしてデビューをした。結果は3番人気の2着であった。続いて同じコンビで11月10日の未勝利戦に出走し1番人気に応え初勝利となった。そのあとは2歳500万下の特別競走のカトレア賞に出走も5着となり、2歳シーズンを終えた。

年が明けて2020年ドバイのUAEダービーに予備登録はしていたものの、遠征することなく2月15日、3歳1勝クラスの条件戦を坂井瑠星で勝ちオープン入りとなった。その後伏竜Sで6着となった後、園田競馬場の兵庫チャンピオンシップで2着となり賞金を加算した。しかしこの後は鳳雛Sに出走も14着と大敗となった。

このとあとは大井競馬場のジャパンダートダービーに出走となった。しかしJRA出走馬の中では下位人気の6番人気であった。出走メンバーの中には同じ父のカフェファラオやフルフラット等がいる中、積極的に前に付ける展開となった。３・４コーナーの中間付近から逃げていたダイメイコリーダに競りかけ直線で振り切り先頭でゴールした。

ダノンファラオにとって初重賞が(Jpn１)となった。また騎乗していた坂井瑠星はGI級(JpnI)初制覇で矢作芳人厩舎での子弟コンビでの制覇となった。
騎乗していた坂井騎手によると「逃げのプランあったがもダイメイコリータの勢いがあったので2番手に控えて進んだ」とコメントをしている。

秋は日本テレビ盃からJBCクラシックに挑んだもののいずれも馬券に絡むことはできなかった。

そのあと浦和記念には川田将雅を背にして挑み勝利し重賞2勝目となった。しかしその後目標にしていた東京大賞典では精細なく12着と大敗となった。

年が明けて2021年の初戦は川崎記念であった。逃げるカジノフォンテンに続く2番手で進んでいたが、逃げ切りを許し、最後の直線ではオメガパフュームに交わされて3着であった。

このあとダイオライト記念では外枠からの出走となり、道中の追走が苦労していたが最後の直線では前にいた2頭を交わし先頭でゴールした。

騎乗していた川田将雅は「最近ゲートがうるさくなって、今回もいいスタート出なかったが外枠だったのでまだよかった。道中は砂被りを気にする素振りがあったけどうまく走ってくれた」と語っている。

この後は目標にしていた帝王賞に出走するも9着となった。

秋は横山武史を背にして日本テレビ盃で2着となったが、JBCクラシック、チャンピオンズカップは着外となり4歳シーズンを終えることとなった。

またチャンピオンズカップではゲート内で立ち上がる動きをしたため、調教再審査を受けることとなった。

2022年の初戦はダイオライト記念となった。鞍上は再び坂井瑠星となり挑んだ。2周目の向こう正面から逃げていたノヴァレンダを捕まえに行ったが、直線で力尽き4着となった。

この後は平安ステークス(GIII)は16着、三宮S(OP)は13着、エルムS(GIII)と良いところがなく休養に入り、翌年のダイオライト記念を目標にすることとなった。

6歳になった初戦は当初の予定であったダイオライト記念ではなく3月26日のマーチステークス(GIII)であった。間隔が空いて状態の改善が計れるかと思われたが結果は良いとこが無く13着であった。この後4月2日になってJRAから地方の大井競馬場に移籍することが発表となった。 JRAの競馬場よりも地方競馬場でのレースの方が良い結果が多いことから、移籍によって活路を見出すこととなった。