ダリルバルデ 単語

23件

ダリルバルデ

5.3千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE
ダリルバルデ

ダリルバルデとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場するモビルスーツ(MS)である。

デザイン:形部一

概要

ダリルバルデ
開発・製造 ジェターク・ヘビー・マシナリ
番号 MD-0064
頭頂高 18.7m
重量 72.8t
固定武装 頭部ビームバルカン
膝部ペレトマイン
脚部シャクルクロウ
搭載ドローン イーシュヴァラ
(グスサー・イーシュヴァラ
アンビカー
(ダヤ・アンビカー
オプション武装 分割ビームジャベリン
複合武器「コンポジットアームズ」
パイロット グエル・ジェターク

ジェターク・ヘビー・マシナリーが開発・製造した、第5世代実モビルスーツ番号MD-0064。パイロットグエル・ジェターク赤色の機体で、ジェターク製MS特有のバイザーアイと円状のアンテナを後部に備え付けた頭部が特徴。

機体制御と火器運用を補助する「意思拡AI」を搭載しており、それの実機という側面が大きい。ただし、初登場時点では「ベータ版」状態であり、パイロットを半ば無視して機体を動かしてしまう困ったちゃんだった。

本機の最大の特徴は、意思拡AIによって制御される多ドローン兵器を搭載していること。なんと腕自体がドローン兵器であり、予備として搭載されたドローンと換装することができるのだ。敵の攻撃を受け止めるシールドドローンであり、変則的な戦いを実現できる。

第2話ラストで標的機のディランザダルマにする初登場を飾り、第3話ではグエルスレッタ・マーキュリーの再決闘として、ガンビットを持つガンダム・エアリアル突する。ヴィム・ジェタークの生き写しの様に、自分の制御を無視するAIにキレたグエルは端末を破壊し、自分だけのエアリアル薄する。その後は修理グエルへの懲罰のため、アスティカシア学園から引き上げられてしまった。

以来長らく出番がなかったが、第17話で微修とAI最適化を施されて再登場。およそ3かの過酷な彷徨から帰還したグエルが再び搭乗し、新たな戦場に赴くことになる。

武装

本体固定武装

ドローン兵装

オプション武装

劇中の活躍

ダリルバルデを端的に評するなら名勝負製造機」である。
水星の魔女』という作品自体がキャラクター人間関係描写に重きを置き、ロボットバトルの回数は少なくする代わりに可な限り密度を濃くしている作ということもあるのだが、そのギミックを駆使した飽きさせない戦闘描写はさすがのサンライズ作品。グエル・ジェターク少年キャラ描写も相まって、ガンプラも大好評であった。

本項ではそんなダリルバルデと、グエルの活躍を振り返る。

ネタバレ注意 以降、本編の詳細なネタバレを記述しています。

 








第3話 vsガンダム・エアリアル

これはの戦いだ……! の、だけの!!
この「グエル・ジェターク」が負けてたまるかよ!!

大人の事情」によって、スレッタ・マーキュリーとの再決闘を迫られたグエル少年ディランザが整備中ということもあり、グエルヴィム・ジェタークは新鋭機ダリルバルデと社の現役エンジニアチームを用意した上に、姑息な策まで企てていた。

エアリアルの武装とスレッタの狙いを把握したグエルは、本体とガンビットの連携攻撃を警して回避を重視しようとするが、ベータ版の意思拡AIシールドでの防御→突撃を優先。ビームジャベリンを腕ごと射出する誘導ロケットパンチエアリアルを動かし、アンカークナイタイプA二刀流タイプB+アンビカー全展開した格闘戦を仕掛ける。背後に回られてもアンビカーで防御し、タイプBとタイプAの連続突撃で反撃の隙を与えない見事な戦いぶりを披露するが、当のグエルコクピット内で何もさせてもらえずく項垂れるしかなかった。

更にヴィムの横やりで熱散が始まり、ビーム兵器が減退することで格闘戦体のダリルバルデ優位な環境になる。ジャベリンを再結合してエアリアルビームサーベルを押し切り、右腕をライフルごと切断。だがスレッタり、サーベルタイプAが両断されるが、すかさず残った基部をエアリアルアンテナがけて射出し、仕切り直す。
そうこうしているうちに散が停止され、エスカッシャンの逆襲が始まる。AIペレトマインビーム弾を防ぐが、あからさまな陽動に引っ掛かって足を止め、集中火でアンビカーを粉砕される。

タイプBを新たな腕部として接続する最中、とうとうグエル抗議し、AI端末を鉄拳粉砕。エアリアルの突撃を直付けサーベル二刀流で防ぎ、怒りの逆突撃に移行した。巴投げで放り投げられるやシャクルクロウを射出→エアリアルを振り回して大地にぶつけようとする流れるようなムーヴ。体勢を立て直して飛び掛かるエアリアルサーベルを左腕で防ぎ、右腕でカウンターを狙うが、サーベルを離したエアリアルに右腕を掴まれ、そのまま体当たりでアンテナを折られてしまった。

負けはしたものの、そのギミックフル活用した戦いぶりは視聴者ハート摑みにした。数週間後のガンプラ発売時には多くの店舗で即売が相次いだそうな。

第17話 vsガンダム・エアリアル改修型

グエル。出来る限りの最適化はしたが、あのAI、どうする?」
「かまわない。使ってくれ」
「いいのか?」
プライドだけじゃ、スレッタ・マーキュリーには勝てないさ」

会社、、そしてダリルバルデ。これ以上「と自分を繋ぐもの」を失わないため、グエル青年はジェターク社に帰ってきた。ミオリネ・レンブランはそんなグエルに、ジェターク社支援の条件として、スレッタとの決闘勝利しろという取引を持ち掛ける。
ダリルバルデは武装を一新しAI最適化されたが、当のグエルは実戦のトラウマに苛われ、操縦桿を握ろうとするだけで吐き気を催すほど。一方エアリアルは右背部スラスターが欠落中だが、スレッタの士気は過去最高調。機体とパイロット、それぞれに問題を抱えた状態で、最後の決闘が始まった。

グエルは右のダヤ・アンビカーを囮にして距離を詰め、コンポジットアームズからビーム・カタナを抜するが、そのまま動きを止めてしまう。ビーム・ライフルで追撃を試みるが手が動かない。やっと発したビームショットガンは明後日の方向に飛んでいく。グエルの不調を察したスレッタエスカッシャンを展開し、左ダヤ・アンビカーの基部と両方のタイプAをく間に破壊。ペレトマインの悪あがきもしく、サーベルを抜したエアリアルが迫る。

グエルトラウマを払ったのは、仲間の叫びだった。意思拡AIサポートを受けたダリルバルデはグスサー・イーシュヴァラ2機でサーベルを受け、残った2機で反撃に移る。たまらずエアリアルが離れたところに左シャクルクロウを撃ち込み、ケーブルを巻き取って急接近キックエアリアルサーベルを取り落した隙に、右腕にグスサーを装着してアンテナろうとするが、左腕を犠牲にして回避される。しかしこれによって、エアリアルは残る左肩のサーベルを抜できなくなった。

エアリアルパーメットスコア6を発現し、浮遊するグスサー2機をオーバーライド。グスサーとエスカッシャンでダリルバルデを釘付けにし、ガンビットライフルアンテナ確殺を狙うスレッタだが、エアリアルが突如パワーダウンしてしまう。グエルはその隙を逃さず、右腕と左脚だけが残ったダリルバルデを必死に操り、エアリアルアンテナを切り裂いた。

水星女」を下し、歓喜するジェターク寮生。だが、勝利のきっかけがミオリネの仕替けたによるものだと悟ったグエルは、どこか悲しげな表情でエアリアルを見つめるのだった――

第20話 vsミカエリス&ハインドリー

何もわかっていないんだな……
奪うだけじゃ、手に入らない!!

陰謀を企むシャディク・ゼネリを捕えるため、ダリルバルデで発進するグエル。迫ってくるシャディクミカエリス威嚇射撃を放つが、シャディクはわざと被弾し、先制攻撃されたという大義名分を作り出してしまった。もっとも、全にグエルを敵に回したシャディク本人も冷やをかいていたが

ミカエリスの実戦出キャノンをダヤ・アンビカーペレトマインで防ぎ、ジャベリンレイザーの突撃も躱して、ビーム・カタナとグスサーで仕掛けるダリルバルデ。だがシャディクはグスサー突撃を両腕で悉く払いのけ、ビームレイザーとビームバルカンで逆襲する。ダリルバルデの右腕はブレイザーで掴まれ、引き千切られてしまった。
グスサーの奇襲撃も切り離したジャベリンガードされ、ダリルバルデは左ダヤ・アンビカーミカエリスを押しとどめ、右ダヤ・アンビカーで機体を防御する。グエルは左ダヤ・アンビカーを犠牲にして距離を取り、っ向勝負を挑んだ。

グスサーの正面突撃は簡単に弾かれ、右ダヤ・アンビカージャベリンで粉砕。そのままブレイザーに胴体を摑みにされたダリルバルデは、サビーナ・ファルディンハインドリーに攻撃される。しかしサビーナ機が突撃に移行した間、生きていたグスサーがサビーナ機の両腕を切断。遂にキレたシャディクはブレイザーキャノンをぶっ放し、ダリルバルデの胴体が泣き別れになってしまう。グエルは爆散寸前のコクピット内で最後まで意思拡AIを送り、からのグスサー突撃ミカエリスの四肢を切断したのだった。

グエルがコクピットから這い出た直後、ダリルバルデは遂に尽き、爆散した。息子に与えたMSは、その最期の間まで息子を支え続けたのである。

総括

以上、ダリルバルデとグエルの戦歴を振り返ってみると、100%完璧、もしくは相手と対等なコンディションで戦えたことが一度もないことがわかる。
第一戦はベータAI(機体の問題)、第二戦はグエルメンタル(操縦者の問題)、第三戦は相手だけ実戦仕様一方的に不利)……。パイロットの優秀さと機体の優秀さを交互に示す、俊逸なガンプラの販促作劇と言えるだろう。

関連動画

関連静画

関連商品

関連リンク

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/24(水) 04:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/24(水) 04:00

スマホで作られた新規記事

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP