ダース・モール

ダース・モールは、映画「スター・ウォーズ」、およびそのスピンオフ作品に登場するキャラクター。
フォースの暗黒面に通じる、シスの暗黒卿の一人。
　
エピソードⅠにおいて、主役のジェダイ、クワイ＝ガン・ジンとその弟子オビ＝ワン・ケノービと対決した。
日本語吹き替えを担当したのは山路和弘。

概要

男性。種族は近人間種ザブラク。
禿頭に10本の短い角が生え、赤と黒の刺青が奇怪な紋様を成している禍々しい異貌を持つ。
黒いローブで包んだ体躯は、スマートかつ力強さを感じさせるもの。顔と同じ刺青が全身に及んでいるらしい。

登場作品はエピソードⅠ「ファントム・メナス」の他、ディズニーによってルーカスフィルムが買収されたのちに正史に分類された作品として3DCGアニメ「クローン・ウォーズ」シーズン4以降、3DCGアニメ「反乱者たち」、スピンオフ映画「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーズ」などがある。

一方、レジェンズに分類される作品にはエピソード1が公開された時期に発刊されたスピンオフ小説「ダース・モール　闇の狩人」がある。スピンオフ小説シリーズ中でも珍しく、悪役をメインに据えたストーリーであり、ダース・モールの存在感がいかに大きかったかが判る。

使用するライトセーバーの色は、シスの例に漏れず赤。柄の両端から光刃を出せるダブル＝ブレイド・ライトセーバーを用いる。

スピンオフでの活躍

「クローン・ウォーズ」シリーズではエピソード1のオビ=ワンとの戦いで死亡したと思われていたダース・モールが実はサイボーグの下半身を得て生き延びていたという復活エピソードと、その後の復讐のエピソードが語られた。復讐対象は自らを死の間際まで追い込んだオビ=ワンはもちろんのこと、自らを捨て、新しい弟子をとっていたかつての師、ダース・シディアスも含まれる。また、「クローン・ウォーズ」シリーズでは彼の家族も登場する。

銀河帝国成立後の時間軸の「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」ではクローン戦争中、ダース・シディアスに追い込まれながらも逃げ延び、新しい組織の裏の総帥を務めている。

反乱軍が結成間もない頃を舞台とする「反乱者たち」でもダース・モールは登場する。主人公のエズラ・ブリッシャーとの交流もあったが、やはり復讐と言う目的のためにエズラを利用し、復讐対象のオビ=ワンの居所を探っている。

人物と能力

後の皇帝ダース・シディアスの忠実な弟子（アプレンティス）であり、非常に寡黙。
師のように謀略を用いるでもなく、単純な力の行使により目的を達するタイプ。
EP1の時点では、シス卿やダーク・ジェダイの中でも、個人的な感情を見せない「仕事人」「武人」的な印象が強かった。
クローン戦争時代にはオビ＝ワンへの復讐心や自らの野心を露わにするようになり、かなり口数が増えた。

ライトセーバーの達人であり、究極のフォームと呼ばれるジュヨーを修め、また、格闘術テーアズ・カジにも通じる近接戦闘のスペシャリスト。
クワイ＝ガン、オビ＝ワンの二人と同時に戦い、かつ圧倒していたことから、特別に高い戦闘能力が伺える。

一方、シディアスやティラナス（ドゥークー伯爵）が得意とする政治、謀略の能力は皆無であり、また、マスターへの忠実ぶりも、悪であればあるほど大成するシス卿ということを鑑みれば、かえって成長を阻害するものであったようだ。

そのことと直接的な関連性があるかは不明だが、フォースの暗黒面の使い手が用いる稲妻状のフォース攻撃、フォース・ライトニングを用いた描写は無い（同時に、能力不足から使えないと明言されているわけでもない）。

中の人すごい

劇中、際立って迫力あるアクションを行うダース・モールだが、彼を演じたレイ・パークはスタントマンであり、監督のジョージ・ルーカスがカメラテストにおいて存在感を買って起用したという（声はピーター・セラフィノイスが吹き替え）。
中の人のアクションが他と一線を画するものであったことも、ダース・モールが強力なキャラクター性を獲得した要因であろう。

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※ネタバレ注意

公式がダークサイド (公式が病気)

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関連項目

• スター・ウォーズ
• ダース・シディアス
• ダース・ティラナス
• ダース・ベイダー
• オビ=ワン・ケノービ