チェーンソーとは (チェーンソーとは) [単語記事]

チェーンソー（chain saw）とは、電動モーターやエンジンを動力とした自動式のノコギリである。

概要

一般的には『チェーンソー』と表記されることも多いが、法令や各メーカーのカタログでは『チェンソー』や『チェーンソウ』と表記される場合もある。

外歯をチェーン状にして（ソーチェーンという）、動力により回転させることで、道具を前後に引くことなく対象物を切ることができる。木を切るか竹を切るか枝打ちをするか・伐採用か彫刻用かなど、用途によってチェーンやそれを張るガイドバーを適宜換装して用いる。

その構造や用途上思わぬ大事故を招きかねない危険な機械であるため、手を保護するハンドガード、エンジンをかけたまま歩行するときに手動でかけたりキックバック（刃が対象物に触れた瞬間はじき返されること。刃の当たる角度の関係で起こる）発生の際に自動的に作動したりしてチェーンを固定するチェーンブレーキ、チェーンが外れたり切れたりしたときにチェーンの暴れる方向を制御するチェーンキャッチャーなどの各種安全装置が搭載されている。

ホームセンターで売られている一般的なサイズのモデルには安全装置、特にチェーンブレーキが省略されている機種が多いので要注意。これは法律でチェーンブレーキの搭載が義務付けられているのがエンジン排気量が40cc以上であるためで、一般サイズのチェーンソーは30ccから35ccほどが売れ筋である。ハンドガード（本体とバーの間にある板）が完全に固定されていればチェーンブレーキ非搭載、ハンドルのほうに倒れるようになっていて、倒したらバネで元の位置に戻るようになっていればチェーンブレーキ搭載機種である。なお、法令により、チェーンブレーキ非搭載機種を業務に用いることはできない。

大木を切断する林業において必要不可欠の道具である。日本では、昭和15年に長野県赤沢国有林に試験導入、戦後になって国有林に本格的に導入されたのを機に広く全国に普及し、今では林業において必需品となっている。
が、使いすぎると白蝋病の原因となる。林業作業員などにとっては職業病のようなものではあるのだが･･････

そのため、業務としてチェーンソーを使う場合には1日2時間という使用規制が定められていた。しかし、現在のチェーンソーは白蝋病が問題になった当時に比べて振動対策が進んでおり、これに対応するため、平成21年に8時間あたりの総振動被曝量規制へと変更された。日常的にチェーンソーを使う機会がある人は、自分の使用するチェーンソーの一日あたりの許容使用時間を把握しておくことをお勧めする。

なお、日本国内で労働としてチェーンソーを使用するには、労働安全衛生規則に基づく特別教育が必要である。使用時には安全対策のヘルメット・ゴーグルに加えて、振動軽減用の防振手袋、騒音対策のイヤーマフ、怪我対策用のチャップス等も着用することが望ましい。

ちなみに、林業関係者の間ではドイツ STI HL（スチール）社のものやスウェーデンHusqvarna（ハスクバーナ）社のもの、国産であればシングウ（新宮商行）のものやZenoah（小松ゼノア、現・ハスクバーナゼノア）、新ダイワ及び共立（合併し現在は株式会社やまびこ）のものが人気がある。

書くまでもないが念のため。人体に向けてヤるのは映画やゲームの世界だけで結構です。

創作作品におけるチェーンソー

ゲームボーイ版 Sa・Ga シリーズ: 第1作『魔界塔士Sa・Ga』では、店に4000ケロで売っている。あるいは、道中で手に入れることができる。
敵をバラバラにする（＝一撃必殺）効果がある。ある敵に使うと一撃で倒せる事は、ユーザー間では一つの伝説として語り継がれている。; また、続編である『Sa･Ga2 秘宝伝説』や『時空の覇者 Sa･Ga3 [完結編]』にも登場する。; 『秘宝伝説』のチェーンソーは『魔界塔士』とほぼ同じ効果であるが、前作のように意外な敵に効いたりはしないため、影が薄い。; 『時空の覇者』では、ダメージとともに敵の防御力を下げる追加効果がある。前二作と比べると非常に地味な武器であり、ほとんど印象に残らない。
これはゾンビですか？: ヒロインの一人、魔装少女ハルナが使用する武器がチェーンソー型魔装練器「ミストルティン」であり、スターターワイヤーを引いて呪文を唱える事で魔装少女に変身できる。
魔力さえ有れば魔装少女になれる為、結局主人公が魔装少女になってしまう。
必殺技はミストルティンキック。
デッドライジング: ショッピングモール内（Al Fr esca Plaza、A105 Mc Hand y's Hardware等）で入手可能。; ゾンビに対して効果絶大だが、エンジン起動時に隙があったり、ストックが不可であったりと癖が強い武器でもある。; 特にサイコパスの一人であるピエロの「アダム」が所持し、且つ彼を撃破する事で入手出来る小型チェーンソーは従来の物とは異なり、起動が必要無く（隙が無くなる）、アイテムとしてストック可能であり、更には、強化本を所持する事により、耐久力を最高で27倍も強化出来る。; ボスの瞬殺や、∞モードの攻略に於いて心強い味方となるであろう。
ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ: ヒロイン・絵理と主人公・陽介がチェーンソーを振り回す不死身の男と戦い続ける様を書いたストーリー。
バイオハザード4 / バイオハザード5: 過去の作品でゾンビが集団で襲い掛かってくる光景に慣れてしまったプレイヤーを新たに恐怖させた、チェーンソーを持った敵キャラが新登場。一発でもくらえば即ゲームオーバーとなる。すっかりアイドルとなったのか、親しみを込めてチェンさんと呼んでいる。
半熟英雄シリーズ: WSC版、及び「半熟英雄 vs 3D」において、あるエッグモンスターの攻撃方法として登場。使用の対価として自分自身もバラバラになってしまう。上記「ゲームボーイ版Sa・Ga シリーズ」のセルフパロディ。
ファイナルファンタジーⅥ: 主人公の一人・エドガーの特殊コマンド「きかい」専用のアイテム「かいてんのこぎり」。
通常は、丸のこぎりを回転しながら振り回し敵一体にダメージを与えるが、稀に敵を一撃死させる効果を発動することがあり、その際の機械のデザインがチェーンソーになっている。
MADWORLD(マッドワールド) / マックスアナーキー: デスウォッチ・ゲーム（劇中の殺戮ゲーム）では人気の高いアイテムらしく、ゲームの参加者にはチェーンソーを使用する者が何人か見られる。
通常のチェーンソーのみならず、二台のチェーンソーを組み合わせて二枚刃にして使用する者や、主人公・ジャックのように、義手にチェーンソーを仕込ませている者もいる。
ゆめ2っき: うろつきが使用するエフェクト。
殺傷能力があるので人(?)に向けて使用する場合は注意。
黒の魔女の発狂フラグになっていたりもする。
ワイルドアームズザ・フォースデトネイター: 登場人物の一人、バルガインの武装が、対戦車チェーンソー「ニーズヘッグ」。その威力は凄まじく、位置取りで回避しなければ問答無用で9999 ダメージを受ける。登場時に上記「ゲームボーイ版Sa・Ga シリーズ」を意識したと思われるセリフを発する。
仮面ライダーフォーゼ: アストロスイッチNo.8、チェーンソーモジュール。　×; 左足に装着し相手を切りつける。
13日の金曜日: ホッケーマスクの殺人鬼、ジェイソン・ボーヒーズの象徴的武器だとよく勘違いされている。
ジェイソンと言えばチェーンソーを連想する人も多いが、実はジェイソン自身は一度も使用したことがない。
ジェイソンが殺害に使用した武器はマチェット、マチェーテ等と呼ばれる鉈が突出して多く
手斧やナイフ、自身の怪力を活かした素手などが後に続いている。
ちなみにジェイソン自身は登場人物にチェーンソーで斬りかかられたことが幾度かある。
悪魔のいけにえ: 人間の皮膚で作ったマスクが特徴的な、殺人鬼レザーフェイスの象徴的武器。
モデルは実在した殺人鬼、エド・ゲイン。
ジェイソン＝チェーンソー使いの間違ったイメージが拡散したのは、彼と混同されているものと思われる。
死霊のはらわた: 主人公アッシュのシリーズ二作目以降のメイン武器。
悪霊に取り付かれた自分の右手を格闘の末に切り落とし、切断面にチェーンソーを装着したのが始まり。; 三作目以降は義手とチェーンソーを場面に応じて使い分けている。
右腕にチェーンソー、左腕にショットガンで果敢に悪霊に立ち向かうのが彼の正装である。
ロリポップチェーンソー: 主人公ジュリエットが使用。
チェーンソーを使ってゾンビをなぎ倒すことはもちろん、電話機能も付いている。またストーリーが進むにつれてエンジンを利用したダッシュやショットガン機能が追加される。
アーマード・コアⅤ: 本作の目玉要素であるオーバードウェポンのひとつ「GRIND BLADE(グラインドブレード)」が超大型６連装
チェーンソーというとんでもないものになっている。
パッケージやゲームヴィジュアルによく登場し、本作のメインストーリーにも深く関わってくるAC「ヴェンジェンス」の主武装であるため、ゲームそのものは知らなくても目にしたことはあるという人も多い。
ファイアーエムブレムif インビジブルキングダム: インビジブルキングダム編で手に入る主人公専用の刀の最終形態"夜刀神・終夜"は誰がどう見てもチェーンソーな刀になっている。かなり強力で、ヒット時の効果音も必殺発動時のそれに変更されるほどの一撃が重い武器である。
シャークネード: 主人公フィンがサメとの近接戦闘の際に用いる武器。1作目・2作目ではクライマックスの空中戦にて用いられ、3作目では対サメ用に作られた多種多様なチェーンソーが登場した。
鉄鍋のジャン: まさかの調理用道具として起用。はぎにくい皮の処理のためとはいえ、その豪快な調理法は観客も読者も驚かせている。
食戟のソーマ: まさかの調理用道具として起用。細かい刃により繊維を丁寧に切断できるらしい。また、刃にはうまみ成分が含まれているとか。その調理法は観客も読者も驚かせている。
チェンソーマン: 悪魔と呼ばれる異形の跋扈する世の中で、チェンソーの悪魔と契約し融合した青年デンジがデビルハンターとして活躍するストーリー。胸のエンジンスターターを引っ張ると頭部がヘルメット状のものに覆われ、額と手からチェンソーの刃が飛び出す。物語初期はチェンソーである必然性はないように見える。
黒執事: 作中に登場する死神、グレル・サトクリフの武器（デスサイズ）として登場。（詳細は該当キャラクターの記事参照）