チヌ改とは大日本帝国陸軍の三式中戦車、その改良試作車の俗称である。ここでは史実のチヌ改、ならびにオンライン戦車ゲーム「World of Tanks」(以下WoT)でのチヌ改について簡単に述べる。
三式中戦車自体の詳細は当該記事に譲る。三式は火力こそそれなりであったが、砲塔や主砲の操作性に大きな問題を抱えていた。この点を改良するべく考えられたのが53口径という長砲身化で、戦車砲用の撃発装置(引き金を引いたらすぐに砲弾が飛び出す)も装備している五式七糎半(75mm)戦車砲に換装したのが最大の特徴である。
この戦車砲の性能はそれなりに優秀で、貫通力や初速などは諸説あるものの、概ね1kmでM4中戦車を撃破できる可能性が高かった。計画には三式中戦車の砲塔にそのまま搭載する案と、元来五式戦車砲搭載の四式中戦車の砲塔ごと移植する案があり、後者に関しては試作車が完成し、伊良湖試験場での射撃試験結果も良好だったという。
勿論試作車どまりで現存する車体は存在せず、その姿を拝む手段はファインモールドの1/35模型でしか存在しなかった。これまでは。
2013年冬、世界で一番プレイ人口が多いといわれるオンライン戦車ゲーム、WoTでも日本戦車ツリーが実装されるとアナウンスされ、本格実装に先立ってチヌ改が最初の日本戦車として実装された。
チヌ改はゲーム内の他の課金戦車と同様、同Tierの戦車に比べると欠点や性能バランスの偏りがある。主だったところを挙げると
どこぞの総統閣下でも「待ってってば!」と悲鳴を挙げたくなるような欠点である、特に一番最後。
しかし、長所もそれなりに持っており、使いようによっては結構戦える戦車である。
中戦車としてはちょっとアレだが、双眼鏡やカモフラージュネットで視認距離拡大、被発見性減少に努め、ラマーで発射速度を増大させ、最大でも2発撃ったらすぐに陣地転換するなど、駆逐戦車に近い運用をすると、割と善戦健闘出来たりする。勿論、単独で戦局を覆せる戦車ではないので、味方との連携は必須である。
また課金戦車は同じ国の同じ車種、チヌ改でいえば日本の中戦車乗員であればどの戦車の乗員でも、ペナルティ無しで育成可能である。そういう意味では装甲が当てにならず、ゲーム故に火力は結構良くなっているであろう日本戦車に習熟するためにはいい車体かもしれない。
中戦車ではなく、一歩下がったところから敵を狙撃する駆逐戦車と思えば活躍の余地は十分ある…多分。個人的な使用感ですが、同レベルのM10ウルヴァリンに近い使い方をすると、結構戦えるような気がします。
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最終更新:2024/03/30(土) 17:00
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