チベット仏教 単語

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チベットブッキョウ

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チベット仏教とは、チベットを中心として信仰される仏教の一のことである。

概要

チベット仏教は厳密に言えば大乗仏教の一部であるが、その独自性故に大乗仏教上座仏教とは別個に紹介されることも多い。断絶寸前だったインド後期の仏教を直接取り入れたため、(後期の)密教的要素が強いのが特徴である。

かつてはラマ教と呼ばれて怪しげな宗教扱いされていたが、現在ではダライ・ラマ14世の精的な活動もあって誤解は薄れつつある。

日本では中華人民共和国チベット問題を通じて知った人が多いと思われる。中国共産党による弾圧を抜きにしても、チベット仏教圏の多くが中印紛争の舞台となったため不遇な状況にある宗教であるといえる。

四大宗派

チベット仏教を信仰する国・地域

チベット(中国)
チベット仏教本来の中心地。文化大革命によって多くの寺院が破壊され、伝統の断絶が危険視されている。
ブータン
チベット仏教を教とする現在(2013年時点)一のカギの一支流ドゥクを信仰している。正式名称の「ドゥック・ユル」もこれに由来する名前である。
モンゴル
チベット仏教第二の中心地。共産主義時代に弾圧されたものの、今も民の大部分が信仰している。
ネパール
民の大多数はヒンドゥー教徒だが、北部に住むチベット民族(登山ガイドで有名なシェルパなど)が信仰している。2008年まではチベット仏教を教とするムスタン王という自治王が存在した。
シッキム(インド)
インドの州の一つで、かつてはニンマ教とする一つのだった。今はネパール系住民の方が多い。
ダック(インド中国)
「カシミール地方」の一部で、今は中国インドによって分断されている。インド側のラダック文化大革命の惨禍を免れたため、チベット自治区よりも伝統がよく残されていると言われる。
ブリヤート共和国(ロシア)
歴史モンゴルの一部で、モンゴルブリヤート人がチベット仏教を信仰する。
トゥヴァ共和国(ロシア)
トゥヴァ人はテュルク民族に属するが歴史的にモンゴルの一部だった時期が長く、モンゴルを通じてチベット仏教が伝わった。
カルムィク共和国(ロシア)
17C、はるばるヴォルガ河畔まで移住してきたモンゴル系トルグート部の子孫で、代々チベット仏教を信仰してきた。一部では「ヨーロッパ一の仏教」とも言うが、あまり有名ではない。

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最終更新:2024/04/24(水) 19:00

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