チルド(ドラゴンボール)とは (チルドとは) [単語記事]

チルドとは、『ドラゴンボール　エピソード　オブ　バーダック』に登場するキャラクターである。

概要

2011年に公開された『ドラゴンボール』のスピンオフ作品『ドラゴンボール　エピソード　オブ　バーダック』に登場したキャラクター。
宇宙海賊を率いるボスであり、フリーザ第一形態と酷似した姿である。
声優は中尾隆聖。

少なくともフリーザ一族の祖先であることはほぼ間違いないが、フリーザの直系の祖先であるか、また仮にそうであった場合でもフリーザや父・コルド大王らの生きた時代ととどれくらい時代が離れているのかは不明。
また、この姿が最終形態であるのかどうかや戦闘力などについても一切明らかにはなっていない。

フリーザ一族の例に漏れず宇宙最強を自称し、自分の前に部下が立つ程度で殺してしまう（アニメ版ではカットされている。
ちなみにこの部下はナメック星のある村で三星球を発見した庇頭のフリーザ軍兵士に似ている。）ほどプライドが高い。

最終形態のフリーザと同じく一人称は「ボク」だが、口調はフリーザに比べ子どもっぽい。
また激怒すると一人称が「オレ」に変わるフリーザと異なり激怒しても一人称は変わらないが、感情的になると乱暴な話し方になるところはフリーザと同様。

フリーザとの戦いに敗れ、惑星ベジータの爆発とともに死んだと思われていたバーダックが飛ばされた惑星プラント（過去の惑星ベジータ）に目をつけ、征服するために送り込んだ斥候のトービとキャビラとの連絡が惑星プラントのとある村で途絶えたことから、自ら村に乗り込んだ。
初めは宇宙警察を名乗り惑星プラントの先住民族（姿などからサイヤ人に滅ぼされた先住民族のツフル人とは別種族かもしれない）を安心させ、用がなくなると海賊の正体を現し、村の医者・イパナらの目の前で村を破壊し尽くした。
本人曰く、「一度安心した奴を苦しめた方が何倍も楽しい」と言うほどに冷酷かつ残虐な性格である。

イパナから村秘伝の薬（メディカルマシーンの液体に似ている）を奪おうとしていたところイパナの息子でプラント星の少年、ベリーから助けを求められて村に駆けつけたバーダックが現れた。
チルドはトービとキャビラを殺したのがバーダックだと気づき彼に顔を見せるが、その姿にフリーザを思い浮かべたバーダックに殴り飛ばされると激怒、更に強烈な蹴りを返し、倒れたバーダックの頭を踏みつけた。
その後バーダックに「フリーザ」呼ばわりされるが、この時に「フリーザフリーザ失礼な、僕は宇宙海賊のチルド様だぞ」と言い放つ。

その後制止に入ったイパナを尻尾で殴り飛ばし、バーダックに「とんだ拍子抜けだったよ！こんな弱いやつはもう要らない」と言い放ちとどめを刺そうとするが、駆けつけてきたベリーがバーダックへの攻撃を止めさせようとしたため、「親子揃って邪魔だよ！」と言い放ち、ベリーに対してデスボールのような攻撃を放った。
しかし、これに激怒したバーダックはさらに、幾多の仲間たちを殺し、さらに故郷の惑星ベジータをも破壊したフリーザへの怒り、そして自分自身に対する怒りをも爆発させ、超サイヤ人に覚醒してしまう。

それまでと打って変わってグミ撃ちなどの攻撃も全く歯が立たず、逆にバーダックにフルボッコにされたことに激怒したチルドは惑星プラントもろともバーダックを消し去ろうとするが、逆にバーダックの攻撃で宇宙まで押し返され、瀕死の重傷を負った。

そして、部下の宇宙船に回収されたチルドは死に際にこう言い残した。「金色に変化するサイヤ人には気をつけろ」

フリーザ一族が恐れていたのは「1000年に一人現れる伝説の超サイヤ人（ここでの『伝説の超サイヤ人』の意味はブロリーの変身する形態ではなく、超サイヤ人そのものが伝説という意味合いであろう）」だが、この時のチルドは「金色に変化する」としか言っておらず、また「1000年に一人」とも「伝説の超サイヤ人」とも言っていない。
また、フリーザは初めて超サイヤ人に覚醒した孫悟空を見て「何だあいつの変化は？」と驚いていることから、チルドの遺言は後の超サイヤ人伝説と結びついて原型を留めていないのかもしれない。

なお、同作品に登場するチルドの部下の宇宙海賊らはナメック星編でフリーザの部下として登場した兵士らに姿が似ているが、彼らが後のフリーザ軍の祖先かどうかは不明。
なお、彼らは石か骨を加工したような原始的な胸当てが戦闘服の代わりにしており、スカウターは装備していない。
（スカウターはツフル人が発明したもので、サイヤ人が奪いフリーザ軍に浸透した。）
また、アニメ版では部下は左腕にビーム銃を装備している。

チルド(ドラゴンボール) 単語

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