ツキノワグマとは、哺乳綱ネコ目クマ科クマ属の肉食獣(ただしやや草食系)である。
ヒグマとは違って本州にも生息しているクマで、元は九州まで分布を広げていたが、2012年に九州生息の個体群は、ニホンカワウソと同じく絶滅扱いとされた。
ツキノワグマのツキノワとは、そのまま月のことを指し、黒い体毛の中において胸に三日月のような白い模様が出来ることから、そういった名前がついた。
たまにこの月の模様がない個体もおり、そういったものは「みなぐろ」という愛称で呼ばれることもある。
あまりにもヒグマが化け物過ぎていろんな事件を起こしているせいであまり陽の目の当たらないクマであるが、危険度はヒグマとそんなに変わらない。しかも最近はヒグマと同じく人家に降りてくることもしばしばである。
ヒグマは一定のテリトリーを持っているが、ツキノワグマは特に縄張りを決めず行動する。そのためヒグマ以上に人里に出現してくる可能性が多くなっている。
生息地に餌がなくなり住みにくい環境になったためだが、このことで生息数を減らしたりしている。四国のツキノワグマなどは絶滅を危惧されている地方クマとして有名だろうか。
ヒグマより体格はやや小さく、体長は120cmから180cm程度、体重もオスの最大が150kg程度である。大きさで言えば下手をすると大型犬程度の大きさにならない者もいる。
基本的にはヒグマと同じ雑食性であるが、ヒグマと比べれば草食寄りの食生活を送る。森林内に生息し、果実や昆虫などを食べるほか、動物の死骸も好物である。
能力や習性はヒグマと大体同じで嗅覚が強い。力も強いがヒグマと比べると小型のクマなため、駆除や撃退はヒグマよりはやりやすい。
ただ、あくまでもヒグマよりマシというだけの話なのでツキノワグマに出くわした時点で相当ハードな状況であることはまず理解しなくてはいけない。
実際ツキノワグマによる死亡事故は過去より何回も起きていることである。なめてかかれば死ぬのは人間の方である。
もちろん大都会の中でツキノワグマがサラリーマンをやっているわけでも、暴力団の構成員になっているわけでもない。
東京と一言でいっても、実際は結構広い都市である。
イメージが薄い人もいるかもしれないが、東京にも自然あふれる土地はあるのだ。そしてそこに、ツキノワグマは少数ながらも生息しているのである。
実際ツキノワグマの遭遇談・目撃談はよく報告されている。ちなみによく目撃されるのは奥多摩方面や八王子など、まだ自然の残っている部分が多い土地である。
火を怖がらない、逃げると追ってくる、基本臆病だから睨めば逃げることが多いなど、ツキノワグマと出会った時の対処法は、大体ヒグマと同じである。
そして、ヒグマもそうだが、ツキノワグマが最初から好戦的な態度でこちらに向かってきていて、明らかに逃げられない状況にあった場合は、勇気を出して戦うことが大事である。
逃げても追いつかれるし、死肉を好むツキノワグマには死んだふりなどまず通用しない。
生き延びたければ、諦めるよりも戦って死のうという気概があったほうが、生存確率は少しでも高くなるのだ。
ヒグマに比べれば、まだツキノワグマは戦える相手である。だがクマはどの種類も総じて身体が筋肉の塊なので、闇雲に攻撃しても撃退は出来ない。
よって撃退時は、固いものなどを手に持ち、鼻など急所に強烈な一撃を当てて、ツキノワグマの戦意を喪失させることが最優先である。当然クマにはいろいろなところに急所があるが、一番手っ取り早いのはやっぱり「鼻」である。
ヒグマだと下手をするとデカ過ぎて急所の鼻に届かないまま殴られて即死もありうるが、身体の小さいツキノワグマならまだワンチャンス残されている。
身体の大きさや毛の色以外に、このツキノワグマが得意なことがある。それは木登りである。
ヒグマは幼い頃こそ木に登ることがあるが、成長するにつれて身体が大きくなりすぎてしまい、木登りが苦手になっていってしまう傾向がある。
しかしツキノワグマは大きさ的に樹に捉まって踏ん張れるサイズであるため、成獣になっても木登りが出来るという個体は多い。
ツキノワグマから逃げる時、木登りは有効なようだが、ヒグマとは違って木に登ってくる可能性が高いのは難点。しかし木に登っている時点でツキノワグマの行動は制限されるし、こちらが先に登っている状況になるのは間違いないので、攻撃するうえで、優位に立ちやすい。
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最終更新:2025/03/28(金) 19:00
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