ツノザメ目

ツノザメ目とは、軟骨魚綱板鰓亜綱の下位分類群で、鮫の分類群の一つである。

概要

鮫の分類群の中ではメジロザメ目に次いで大きなグループで、100種類近くの鮫が本目に属する。しかし、そのほとんどが深海に生息しているため、未だに分類については議論があり、学者によって意見が異なるため、正確な数は不明。そのほとんどが和名がついておらず、それどころか英名すらついていないものも多数存在している。
かなりマイナーな鮫が多く、100種類近くの中で一般に知られているのはアブラツノザメ、ダルマザメ、オンデンザメ、ニシオンデンザメの4種くらいである。

ツノザメといっても別に角が生えているわけでもない。特徴としては臀鰭がないことと、円錐形の吻を持つこと。

分類

※1　太字表記は個別記事あり。
※2　代表的な種のみを記載。和名がついていない種はよっぽど特筆すべき点がない場合はカット。
※3　分類群は学者によって意見が分かれているので、下の分類群はほんの一例。例えばキクザメ科はキクザメ目の唯一の科とされることがある。

ツノザメ科	アブラツノザメ	（個別記事を参照）
アイザメ科	タロウザメ	体長80～100cmほどの小さな鮫。水深200m以下の海域に住んでいる。 新型インフルエンザのワクチンの原料となるスクアレンがとれる。 かつてウロコアイザメと呼ばれていたサメは、現在ではタロウザメと同種だとされている。
キクザメ科	キクザメ	体長は最大3m。体表には菊の紋のような模様があり、これが名前の由来。 楯鱗は大きくまばらで、直径5-15mmの鋭い棘状になっている。 水深1000mまでの深海に生息している。 海外では何故かこいつのぬいぐるみが発売されてたりする。
	コギクザメ	長らくキクザメと同種とされていたほどに似ているが、鱗が小さいことが区別点の一つなので「コ」キクザメとなった。体長は最大4mで、むしろキクザメよりも大きい。
オロシザメ科	オロシザメ	体長は65cm程度。日本近海に生息する種で、深海に住んでいる。
カラスザメ科	カラスザメ	体長は最大50cm。体色はダークブラウン。
	ワニグチツノザメ	体長は最大50cm。比較的最近発見された新種。 非常に珍しい種で、日本とハワイ近海でわずかに発見報告がある程度。
	フジクジラ	体長は最大45cm。クジラの名を冠しているが、クジラの仲間ではない。 体色は美しい藤色をしているが、死ぬとどす黒く変色する。 また、本種の体側には平行した多数の隆起線が形成されている。
ヨロイザメ科	ダルマザメ	（個別記事を参照）
	オキコビトザメ	体長はオスが22cm、メスが25cm。 世界でもっとも小さい鮫の一つであり、手のひらに載るくらいのサイズ。 腹面に発光器を持っており、普段は深海に生息しているが、 日没後は餌となる小型の甲殻類や貝類を取るために表層に上がってくる。
	オオメコビトザメ	Pygmy sharkと同じく、最も小さな鮫の一つ。体長は25cmほど。 体色は黒色で、流線形の体に尖った吻を持っている。 腹面に発光器を持ち、明るい海面に体を溶け込ませている。
オンデンザメ科	オンデンザメ	（個別記事を参照）
	ニシオンデンザメ	（個別記事を参照）

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関連項目

• 動物の一覧
• 鮫