ツルク星人とは (ツルクセイジンとは) [単語記事]

ツルク星人とは、ウルトラマンレオ第3話『涙よさよなら…』と第4話『男と男の誓い』に登場した通り魔宇宙人である。

別名「奇怪宇宙人」

概要

奇怪宇宙人：ツルク星人
身長	2メートル40センチ(等身大) 54メートル(巨大)
体重	50キログラム(等身大) 2万トン(巨大)

等身大形態はスリムで仮面を被ったような人型であるが、巨大形態では二本足歩行のトカゲ型の怪獣のような姿になる。なんでも切り裂く両手の刃物を駆使した2段攻撃と飛び蹴り等の格闘技を武器としている他、素早い動きで相手を奔走させる。

城南スポーツセンターから家へ帰る途中であった梅田トオルとカオル兄弟の父親を2人の目の前で胴体真っ二つにして殺害、続いて、梅田兄弟を引き取ろうとしたMACの鈴木隊員も車のドアごと同じく胴体真っ二つにして殺害する。いずれの現場にもウルトラマンレオの顔を彫った宇宙金属製のレリーフを置き、レオに罪を着せると同時に彼を誘き出す作戦に出る。その後も通り魔犯行を繰り返していたらしいが、単身囮となって深夜にパトロールをしていたダン=セブンと交戦、あと一歩で追い詰めたところでゲン=レオの介入によって殺し損ねたうえ、ダンに杖で反撃されて退散した。

それ以降は巨大化して2度に渡って東京を襲来、MACの総攻撃にもろともせず、さらに3段攻撃の技が未完成であったレオを圧倒する。レオに止めを刺して海中に沈めるが、直後にダンのマッキー 3号による誘導で送電線に衝突、感電して再び退散する。

しかしその後もまたしても東京の街を破壊し尽くし、今度は前回の感電で体内に吸収した電気エネルギーを両手の刃物から放出してビルの鉄骨をも溶かす能力を身に付けている。父親と鈴木隊員の命を奪われ、そしてレオまでやられたことでの怒り任せに突っ込むトオルとそれを連れ戻しにきた猛までも襲い掛かるが、ダンのウルトラ念力で金縛りにされ、3度目の退散せざるを得なくなる。4度目の襲来でダンがウルトラ念力で力を使い果たしたこともあってMACを追い詰めるが、特訓で技を完成させて再戦に挑むレオに2段攻撃を全て見切られた上、さらに両腕をレオの手刀で切断され、蹴りを喰らって地に伏す。最後は皮肉にも何人もの命を奪った自分の刃物に突き刺さって死亡した。

余談

ダンによると侵略目的で地球に来たらしいが、それらしき行動は見られず、ただ純粋に通り魔の如く無差別に人を襲い、胴体真っ二つの死体をさらしたり、一度はレオを打ち負かしたりなど、当時のウルトラファンや子供達にトラウマと衝撃を与えたことであろう。

この戦いの回でダンがゲンに飛ばした「お前は必ず勝たねばならんのだ！」(第3話で3段攻撃を会得する特訓のシーン)や「その顔は何だ？！その目は何だ？！その涙は何だ？！」(第4話でゲンが滝の水を斬って技を完成させる特訓に挫折するシーン)等といった一喝の名台詞は、後に『ウルトラマンメビウス』第34話「故郷のない男」でゲンがリフレクト星人に敗れたミライ=メビウスやGUYSの面々を一喝する言葉として引き継がれている。