テクニカル(technical)とは、
ここでは3.を扱う。
テクニカルとは一般販売されている車両に重火器などを搭載するなどの改造を行った戦闘車両の事である。
基本的に、ジープなど元々軍事用車両だったものにはこの言葉は使われない。
テクニカルの歴史はその性質上はっきりしないが、少なくとも第二次世界大戦時にイギリス軍が運用していたとされる。
テクニカルという名前は、民間警備会社を雇うことを拒否されたNGOが技術支援助成金(technical assistance grants)なるものを使い、現地のソマリアにて武装した現地人を雇ったのが発祥と言われている。
また、バトルワゴンやガンワゴン、ジャングートなどとも呼ばれることがある。
テクニカルを先進国の正規軍が運用することは少ない。一般的には発展途上国や新興国あるいは戦後復興中の国家の軍隊、あるいはゲリラや民兵といった非政府武装勢力によって運用される。
テクニカルは後述の通り本来戦闘向きでない車両を改造しているため、正規軍が運用するAFVに比べ遥かに脆弱で運用にも難がある。それでも貴重な火力であることには変わりはなく、時には戦局すら左右することもある。
現代では紛争や戦争があれば必ず見かける存在であり、AKともども現代の戦争を表す一つの要素と言えるかもしれない。
べースとなる車体は様々だが、一般的なのはピックアップトラックである。車種も様々ではあるが特に頑丈な日本車は好まれており、ハイラックスやランドクルーザーはその最たる例である。また、車体サイズが必要な場合はアメ車のピックアップがよく使われる。
基本的に良くて町工場、悪くて日曜大工レベルの施設と道具で改造されるため、ありあわせのもので改造されるため装甲などは無く、耐久力は市販車そのままであることが多い。たまに鉄板などで車を覆いつくし耐弾性を高めていることもある。
武装は基本的に荷台にただ乗っているだけであり、これまた武装の操作員は保護されてないことがほとんどである。そのためどちらかと言えば機関砲など射程と火力がある物が積まれる傾向にある。ただしこれらの装備は無理がおおく、発砲の際に車体との接続が壊れたり車体を焼いたりなどトラブルも多い。
積まれる武装は政府軍からかっぱらったり裏ルートで流れてた物であったりで、実に色々なものが積まれている。割と一般的な軽&重機関銃、ソ連製の対空機関砲、大型の無反動砲、自走多連装ロケット砲のロケット砲などから、変り種ではミサイルランチャー、ヘリコプター用のロケット弾ポッド、BMP-1の砲塔などまさにカオスである。
これらは手作りである以上、これから先の戦争でも様々なテクニカルが出現することだろう。
掲示板
32 ななし
2022/09/25(日) 12:19:00 ID: fXtWxi9tAD
命が安くて重火器が高い戦場ではとりあえずそこにある武器を即席自走砲に出来るんだからまあ作るわな
33 ななしのよっしん
2023/01/15(日) 18:15:43 ID: cdwMpyBIHO
自分が乗ると頼りないが、敵に回すとクソ厄介
重火器に機動力をお手軽に持たせられるんだから、そりゃ正規軍でも現地改修で作りまくるわ
ロシアに限らず、米軍しかりみんなやってる
34 ななしのよっしん
2023/08/24(木) 03:14:07 ID: f0T2UInsAg
米軍もその場でありあわせが必要ならそらやるだろうね
露軍は準備が必要な侵略戦争でそれやってるから……
ただ兵器も武器も兵士も全くダメダメでもスケールメリットでどうにかできてしまうことはあることをウクライナ侵攻では学んでいる
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最終更新:2024/09/17(火) 05:00
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