『テレビ朝日 旧ジャニーズ問題検証』とは、テレビ局「テレビ朝日」が2023年11月12日に放映した1時間のテレビ番組である。
2023年11月12日日曜日の朝10:00から放映された、自社「テレビ朝日」と旧ジャニーズ事務所(現「SMILE-UP.」)の関係について検証した特別番組である。キャスターはテレビ朝日アナウンサーの大下容子と小木逸平が務めた。番組についての告知は、放映の2日前である2023年11月10日になされた[1]。
旧ジャニーズ事務所の創業者にして元社長である故・ジャニー喜多川氏の性加害問題について改めて紹介し、そして同事務所とテレビ朝日との関係についてテレビ朝日の局員103人やOBにヒアリングした内容を伝える内容だった。
その中では、
「ジャニーズだから自動的に排除しろなんてことは報道局ではない」
といった証言もあったが、
「ジャニーズが絡んでくるといろいろな不祥事も報道幹部や編成から扱いについて細かく言われたこともあるし それを大きく取り上げる発想もなかった」
「編成が番組に対して「極めて慎重にやってほしい」と言う 放送の分数やスタジオでのコメントはダメなどすごく繊細な配慮 バラエティーがあり音楽番組がある民放が抱えている宿命だと思う」
「テレビ朝日の番組にジャニーズ事務所のタレントが多く出演していることも踏まえ配慮が必要だという意識があったのは事実」
「ジャニーズ事務所の所属タレントの事件・事故を扱う際には編成担当がニュースフロアや当該部署まで来て「どのようにどこまで扱うつもりなのか」を逐一確認する姿を長く見てきた」
などと、報道に際して旧ジャニーズ事務所に対する「配慮」があったことをうかがわせる証言もあった。
また、
「ジャニーズ事務所をはじめとする大手芸能プロダクションに所属するタレントについてマイナスの取り上げ方をする場合は事前に編成への報告を求められる」
といった証言もあり、「配慮の対象は旧ジャニーズ事務所だけではない」ことを匂わせた。
詳細な内容については、以下のテレビ朝日公式サイト内の特設ページにてインターネットでも閲覧可能とされているため、そちらで確認されたい。明確に「忖度」と言う言葉を使用している証言もある。
これまで、NHK[2]、日本テレビ[3]、TBS[4]、フジテレビ[5]、テレビ東京[6]が旧ジャニーズ事務所に関する自己検証番組を制作・放映していた。このテレビ朝日の特別番組にて、大手テレビ局6社(在京キー局5社+NHK)の全てが自己検証番組を放映したことになった。テレビ朝日は大手テレビ局の中でも最も遅かったことになる。
番組内容については、「テレビ朝日の有名音楽番組『ミュージックステーション』に旧ジャニーズ事務所以外の男性アイドルが出演しにくい状況になっていたようだが」というよくなされる指摘について全く言及しなかったことなどを批判する声も挙がった。

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最終更新:2025/12/09(火) 10:00
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