ディノバルドとは (ディノバルドとは) [単語記事]

ディノバルドとは、『モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターである。

概要

獣竜種
ディノバルド
別称
通常種	斬竜
亜種	硫斬竜
二つ名	燼滅刃
登場作品
モンスターハンタークロスモンスターハンターダブルクロスモンスターハンターワールド：アイスボーンモンスターハンターストーリーズモンスターハンターストーリーズ2 ～破滅の翼～モンスターハンタースピリッツ(狩魂01弾灼熱と妖艶)
モンスターハンターのモンスターテンプレート

初登場は『モンスターハンタークロス』。
同作における4大メインモンスターの内の一頭にして筆頭的存在であり、本作のパッケージヴィジュアルを飾っているのもこのディノバルドである。

古代林と呼ばれる鬱蒼とした森林地帯をはじめ、砂漠、火山などにも生息する新種の獣竜種で、後述の性質から斬竜と呼ばれている。

全身を赤銅色の荒々しい甲殻で覆われ、その背中にはフックのように前に向かって伸びる先端部が青みがかった巨大な突起がいくつも突き出し、頭部の目の上辺りには一対の大きな角が生えている。その顔も鬼のように厳つい所を除けば今まで変な口や顎とか派手な頭ばかり持っているのが多かった獣竜種の中では比較的実際の肉食恐竜のものに近い。
激怒すると普段は青かった頭部の角および背中の突起が燃え盛る炎の如く赤色に染まる。

性格は見た目に違わず極めて凶暴かつ好戦的、狙った獲物は絶対に逃さないと言われるほど執念深いらしい。

このディノバルド最大の武器と言えるのが身体と同じくらい長さを持つ鮮やかな青色をした鋭利な刃状になっている尻尾であり、この尻尾を剣のように使って狩りおよび戦闘を行うとされ、その危険性は今までの獣竜種モンスターと比較しても計り知れないとまで言われている。

尻尾の振るった際の破壊力は一撃で大地を穿つほどだが、その甲殻には発火性の強い鉄分が多く含まれていて地面との摩擦で加熱されて赤熱化するという性質を持ち、これによって尻尾の刃に火属性を乗せてさらにその威力を高める事ができる。また、その尻尾は燃やす度に表面に煤がこびり付いて切れ味が鈍ってしまうとされるが、そうなるとディノバルドは尻尾を器用に口で咥えて自分の顎と牙を使って刃の部分を研磨するという行動を取る。

間合いの離れた相手に対しては強靭な脚力を用い跳躍しながら斬りかかってきたり、剣を地面に擦りつけた際の火炎を飛ばしてきたり、さらに最大の必殺技として尾剣を口で咥えて力を溜め、それを離した際の反動で自分の体をコマのように高速回転させながらものすごい勢いで斬りつけてくるというド派手な攻撃を繰り出す。G級個体は尾剣を大きく振り上げた後それを思い切り振り下ろしてハンターを吹き飛ばすという新たな攻撃を使用する。
他にも飛び道具として口からナパーム弾のように爆発するゲル状の火球ブレスを吐く。この燃焼ゲルは発射前から喉の奥に貯めており、その時に頭部に攻撃を受けるとゲルが口の中で爆発してしまい、自分がダメージを受けて転倒してしまう。

この“特異な形状の尻尾を武器にして戦う獣竜種”という点でドボルベルクやアビオルグと共通するタイプのモンスターだと言え、特に尻尾の刃に属性を持たせるという部分はアビオルグの亜種ギアオルグと同じである（ただしギアオルグは尻尾に氷を纏わせるの対し、ディノバルドは尻尾に高熱を帯びさせるなど性質は正反対となっている）。

製作者いわくモチーフは同じく頭部に角を持っていたという恐竜「カルノタウルス」とされ、“陸上のリオレウス”というコンセプトで生み出されたとの事。

ちなみに公式インタビューによるとディノバルドの名前の由来は恐竜を意味するダイナソー（Dinosaur）に新星を意味するノヴァ（Nova）、そして斧槍を意味するハルベルド（Halberd）の3つを組み合わせたものであるという。
現実のハルベルドとあの大剣のようなディノバルドの尻尾とではイメージが多少異なるように思えるが、ハルベルドは別名ハルバードとも呼び、MH シリーズには分類上「大剣」として登場する武器である。

子供向けアーケードゲーム『モンスターハンタースピリッツ』にも期間限定モンスターとして先んじて参戦していたが、その後でタマミツネと共に正式登場する事となった。

またMHWでは、超大型拡張コンテンツ『アイスボーン』(MHW:I)のマスターランクにて復活。
PV2のラストで存在を仄めかされていたが、PV3にて本格的に登場し、ディアブロスと縄張り争いをする様子が見られる。

亜種

MHW:Iにて登場したディノバルドの亜種。
別名は硫斬竜で、通常種と違って全体的に薄暗い灰色の体、無数の薄黄色の棘で覆われた尻尾が特徴になっている。
新大陸の瘴気の谷が主な縄張りである。

普段はその尻尾には硫晶と呼ばれる腐食性の強い酸性の結晶体がびっしりと纏わり付いており、相手に斬りかかった際にはその結晶の性質を利用して地面に相手の防御力を下げてしまう強酸の領域を形作る事ができる。

その硫晶が多くなり過ぎて動きが鈍くなると顎による研磨を行って全ての硫結を剥ぎ取るが、すると光沢のある白銀の刀身が姿を表し、その状態ではさらに動きが機敏なものとなり、より素早くかつ通常種以上に巧みな太刀捌きで相手を追い詰めるようになる。

代わりに通常種が使っていたナパームブレスなどの遠距離攻撃などは一切使わない。

二つ名個体

MHXにて新たな設定された“二つ名モンスター”として“燼滅刃（じんめつじん）”の異名を持つ個体も登場。
全身の黒みが増していると同時に背中の突起は既に怒っているかのように赤く染まり、そして眼もまた赤に輝いているのが特徴で、頭部の角の長さも微妙に変わっている。

大きな違いとして火炎属性だけでなく爆破属性も有するようになっており、喉から爆発性の物質を生成しつつその顎で尾剣を研ぐモーションを行うと尾剣の表面が変化した爆熱状態に移行、この状態になると噛み付き攻撃には火傷だけでなく時限爆破状態に追いやられる効果が付く他、尾剣を用いた攻撃にも凄まじい爆発が付随して範囲と威力が大幅に増加し、そして上記の回転斬り攻撃を二回連続で放ってくるようになるなどさらに激しい攻撃を繰り出してくる。
G級では通常個体が行う尾剣振り下ろし攻撃に広範囲爆発が伴うようになり、例え剣自体を躱せたとしてもその発生した爆発で相手を吹き飛ばそうとして来る。