ディープボンド 単語

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ディープボンド

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ディープボンド(Deep Bond) とは、2017年生まれのJRA日本の現役競走馬である。
名の意味はJRA競走馬情報によると「深い」と記載されている。、そして偉大な祖の名を貰ったなかなか重たいネーミングである。
称は「ボンド」。ディープボンドの中間を取った「プボ」と呼ばれることも。約ネバの五摂とは関係ない。

な勝ち
2020年:京都新聞杯(GⅡ)
2021年:阪神大賞典(GⅡ)フォワ賞(GⅡ)
2022年:阪神大賞典(GⅡ)

概要

ディープボンド
Deep Bond
生年 2017年2月18日
サラブレッド
性・毛色 黒鹿毛
生産 日本JPN
生産者 村田牧場
(北海道新冠町)
馬主 前田
調教師 大久保志(東)
騎手 和田竜二
名意味 深い
初出走 2019年10月13日
抹消 -年--日
戦績 28戦5勝[5-5-3-15]
獲得賞金 7億4059万5800円
(2024年4月現在)
受賞歴
アイドルホースオーディション2022exit
第3位 (2022)
競走馬テンプレート

2017年2月18日北海道の新冠町にある村田牧場で、ローレルゲレイロ等を生産した地で誕生した。
キズナディープインパクトと同じ東京優駿を勝ち、海外ではニエル賞凱旋門賞4着といった実績を持つ。ディープボンドは彼の初年度産駒である。
ゼフィランサス特別競走は勝っていないが3勝しており、キングヘイローを持つ。
そのキングヘイロー1986年凱旋門賞ダンシングブレーヴ産駒アメリカGⅠを7勝したグッバイヘイローという良血で、強敵ひしめく"黄金世代"で苦闘の果てに高松宮記念を勝った『不屈の塊』。
また牝系は5代天皇賞(秋)覇者クリヒデ、7代阪神優駿牝馬覇者テツバンザイ(繁殖名英)まで遡ることのできる歴史ある牝系で、近には上述のローレルゲレイロを始め、ダイタクヤマトニシノライデンなど多くのGⅠ重賞が肩を並べる。

1歳時の2018年のセレクションセールでノースヒルズ前田幸治氏が1782万円で落札し(動画の22:10から)、その後前田二の所有となった。

2・3歳(2019年・2020年)

東の大久保調教師の厩舎に預けられ、騎手和田竜二を迎え2019年10月13日京都競馬場レースデビューした。

デビュー戦は3着だったが2戦未勝利戦で初勝利。騎乗していた和田騎手は「入れ込んでいて、フワフワしていたが展開は楽だった、長距離向きでめに押し切る競馬がよさそうな雰囲気」と語っていた。

2020年になり、1勝クラス福寿草特別、アザレア賞と出走も勝つことが出来なかった。2着になったアザレア賞のあとのコメント和田騎手は「スタミナ勝負に持ち込みたくて自ら動いたが勝ちがしぶとかった、長い距離がやはりよさそう」と語っていた。

5戦は中一週で格上挑戦で皐月賞へ。しかしコンビを組んでいた和田騎手高松宮記念クリノガウディーに騎乗した時に進路妨をした制裁で騎乗停止中、横山典弘に乗り替わり挑むも、18番人気で10着の成績であった。勝ったのは同じ前田オーナーコントレイルであった。後の三冠馬となる彼はその後もディープボンドの前に立ちはだかる。

皐月賞を終えてからは京都新聞杯に進みファルコニア、アドマイヤビルゴ等を下し1着となり重賞となった。コンビが戻った和田騎手は「スタートが決まればいいポジション競馬が出来る皐月賞から感覚は短いけど成長を感じることが出来た」と語っている。賞金を加算したため東京優駿に進めたが、前の4番手付近で進めたものの直線では伸びを欠き5着。勝ったのはやはりコントレイルであった。

になり初戦は神戸新聞杯で4着のあと、菊花賞でも4着。いずれも勝ちはコントレイルで、ディープボンドの祖ディープインパクトに続く子二代の三冠をその眼に焼き付ける形に。騎乗していた和田騎手は「決め手の差はあるけど、止まっていないし長い距離も問題ない、必ずチャンスはあると思う」と語っていた。

クラシック三冠競走全てに出走しながらも、三冠を成し遂げたコントレイルの陰で立つ存在ではなかった。コントレイルと同じくノースヒルズの所有馬であったことから、ラビットにされていたのではないかとのあらぬ疑いのを向ける者もいた。

4歳(2021年)

4歳の最初のレース中山金杯(GⅢ)となったが、14着と大敗してしまった。続く阪神大賞典では、菊花賞コントレイルにクビ差まで迫り、前走不良馬場AJCC勝利したアリストテレスが単勝1.3倍の圧倒的人気を集める中、2着ユーキャンスマイルに5身差の圧勝で重賞2勝を挙げた。レース後の和田騎手は「悪が気になったけどこなしてくれてスタミナ勝負に持ち込めたのが良かったです、スタミナが豊富なので長距離がいいですね」と語っていた。

続いては阪神競馬場での代替開催の天皇賞(春)となった。1番人気に支持されたディープボンドは5番手付近で終始進めたものの、2周の3コーナー付近から和田の手が動く展開となった。先に抜け出したカレンブーケドールを捉えにかかるが、外からワールドプレミアに交わされてしまう形となった。それでも必死抵抗したものの2着となった。和田騎手は「最後は差し返そうとしてくれたけど結果が伴わず残念です」と語った。

この後休養にあたったものの、営はこのの長距離2走で手ごたえを掴んだか、凱旋門賞に向かうと発表。を引き連れ前戦にフォワ賞も使うと、本気の程がえた。新型コロナの騒動がまだ収まらず渡航の制限もあるなど様々な事情もあって、上は和田竜二から現地の騎手への乗り替わりとなった。「凱旋門で和田騎手を見たかった」と残念がるもあったが、代わりに上へ招聘されたのは、ミルコ・デムーロにして前年の凱旋門賞ソットサスで制したクリスチャン・デムーロ。これ以上ないくらいの万全の体制を整え、8月下旬にディープボンドは僚エントシャイデンとともにフランスへと発った。

とはいえ、宝塚記念勝し同じく出走を表明した現役最強クロノジェネシス較すれば、惜しいところまで行ったとはいえディープボンドはGⅠ勝利。加えて、彼とクラシック戦線で争ったたちはこの一斉に故障で戦線離脱、あるいはGⅠ戦線で調子を落としていた。筆頭たる三冠馬コントレイル大阪杯レイパパレに敗戦を喫した後、疲労を理由に々に宝塚記念を回避。いよいよ同期全体の実に疑いの眼を向けられ始めていた。100の節を迎える凱旋門賞において、彼に注する者は海外内でもそう多くはなかったのである。……少なくともこの時点までは。

現地ではのびのびとした調教風景文字通り道草を食うexit一幕を見せ、環境への適応や順調っぷりをアピール。迎えた9月12日パリロンシャン競馬場、6頭立てとなったフォワ賞では、好スタートからハナを切ってそのまま先頭でレースを進め、フォルスストレートから徐々に加速を開始。残り4ハロンから11台のラップを刻み続け、2番手ブルームを寄せ付けずそのまま逃げ切り勝ちを収めた。上がり3ハロンは3385と、これまでのディープボンドの全レースの中でも最速記録キズナと同じく海外重賞勝利フォワ賞勝利エルコンドルパサーオルフェーヴルに次ぐ3頭と、一躍日本競馬史上屈の名達に肩を並べることになった。C.デムーロは「自分のプラン逃げの手を打ちました。今日のような馬場はあっていると思う」「彼のスタミナを生かす展開になればチャンスがあると思っている」と語り、凱旋門賞は簡単ではないものの期待させる内容であった。現地の実況コントレイルラビットと紹介されていたが気にしないでおこう。

ちなみに、フランスギャロの公式Twitterアカウントツイートで、デムーロヘルメットに装着されたフォア賞のレース映像開されていたりする。

凱旋門賞当日は同年の宝塚記念を勝ち直行を明言したクロノジェネシスと合流。上はラービアーに乗り替わったデムーロに代わりM.バルサローナに直前で急遽乗り替わり。更に良馬場だったフォワ賞とは異なり、降りしきるによりロンシャン馬場日本の重馬場とはべ物にならない程の極悪馬場に変貌を遂げていた。そんな中本番を迎えたディープボンドは、スタート群に包まれてポジションを下げてしまい、フォルスストレートで外に持ち出すも直線で沈み、シンガリ負け。大久保師は「グリップが全然利かなくて疲れてしまったみたい」と敗因を述べた。ブービーとの着差は30身と故障すら疑われる程であったが、レース後は特に異状く、バルサローナが勝ちくなった段階で消耗を避け大事を取ったが故のものと見られている。

本番こそ不本意な結果に終わったものの、フォワ賞走という形で収穫を得たディープボンド。帰後は再び和田竜二とのタッグ有馬記念に向かう。有馬記念の結果次第では、来年のドバイシーマクラシックへの挑戦も視野に入れていることも併せて発表された。遠征によるダメージへの心配をよそに営は好調をアピール。特に和田騎手は「キレが増してきた」「神々しいくらい良くなってて、『これがボンドですか!?』と感動した」と絶賛。

本番の中山競馬場レース戦前から逃げ宣言のパンサラッサタイトルホルダーが2番手で追い、それをウインキートスやキセキらと先団の内側で追う形。前半1000mを595のペース逃げパンサラッサタイトルホルダーが4コーナーで捉えるとそれを追う形で先頭集団に進出。2頭を交わしてエフフォーリアクロノジェネシスとの直線っ向勝負となり、再加速したエフフォーリアには離されるも、有終の美を飾らんと渾身の追い込みを見せたクロノジェネシスを振り切り2着となった。上がり3ハロンレース中3位の時計

天皇賞(春)と同じようにあと一歩で戴冠を逃す形にはなったが、コントレイルに代わる4歳筆頭の役を果たし、2021年に快進撃を見せたキングヘイローとしても結果を残したレースとなった。

5歳(2022年)

鳥取大山ヒルズで放牧されたのち、天皇賞(春)からの宝塚記念標に、始動戦は連覇のかかった阪神大賞典という、大阪杯GⅠ昇格以降参戦が減少傾向にあるクラシカルな古馬王道ローテーションを進む。
去年とは打って変わって自身が単勝1.2倍という圧倒的人気を受ける中、スローペース中は中団に付け、最終コーナーから外を回し上がり最速を叩き出して2着アイアンローズを3/4身差し切り勝利和田騎手も「余裕」と語るほどの横綱相撲で堂々連覇。悲願のGⅠ制覇へ弾みをつけた。

そして乗り込むは天皇賞(春)。昨年と同様に阪神競馬場での開催ということもあって、阪神大賞典を制したこのは大外の818番に回されながらも、菊花賞タイトルホルダーを差し置いて単勝2.1倍の1番人気に支持される。去年果たせなかったへのリベンジともあって、営やファンからも強い意気込みを見せる発言が多々見受けられた。

稍重で迎えたレース本番、大外から一気にハナを取りに行くタイトルホルダー中4番手のまずまずの位置につく。中盤になりそろそろ先頭を突きに行こうととしたその時、なんとスタート々に上の川田将雅を落させてとなったシルヴァーソニックが2・3番手ポジションキープし続けるという思わぬアクシデントが発生。危険性の高いの存在に加えて、タイトルホルダー全にペースコントロールする流れとなってしまった以上、決め手にかけるこのでは展開を何とも出来ない。2周の3から騎手を入れまくって捲って上がっていこうとするも、先頭の追走で消耗しきっていたのか先頭との差は詰め寄るばかりか広がる一方。最終的に先頭をキープし続けたタイトルホルダーが上がり最速の3F36.4で7身差をつけて圧勝する中、そのままテーオーロイヤルとの2着争いが限界といった感じでゴールイン。去年に引き続き、自身よりも低人気菊花賞の後を拝する2着でレースは幕を閉じた。

和田騎手も「向正面から手応え的にはしんどくなりました。前を追いかけようというところで身体が浮いてきました。今日は相手が強かったです」と勝ちに触れつつ、レース後の写真コメントで悔しさを滲ませ続けていた。反動や消耗も考慮して次走は未定だったが1週間ほどで予定していた宝塚記念への出走を表明。大山ヒルズへと一時放牧に出されることとなった。宝塚記念ではエフフォーリアタイトルホルダーといったの前でGⅠを獲った相手にリベンジを果たすことができるのか期待された。和田騎手も「もう2着はいらない」と語っており、並々ならぬ意気込みでレースに臨んでいたことが伺える。

レース本番は715番からスタート。想定通りパンサラッサタイトルホルダーが先頭争いをする中、ディープボンドはタイトルホルダーのすぐ後ろをマークする形で3・4番手につく。今回もパンサラッサはいつも通り大逃げでぶっ飛ばし、1000mで576記録するかなり流れたレース展開にもつれ込む。こうなると先行勢は足を溜めている暇がない。4コーナー和田をビシバシ入れていくが、尽蔵のスタミナを持つタイトルホルダーとの差は詰まらない。
おまけに、位置取りが上手くハマったヒシイグアスや、三冠デアリングタクトにも抜かれてしまい、結果は4着。先行勢で掲示板に食い込んだのは、勝ちタイトルホルダーを除けばディープボンドのみ。彼が弱いわけではなく、タイトルホルダーが強すぎたのだ……

は再び凱旋門賞へ挑戦すべく遠征へ。上に昨年のブリーダーズカップ制覇が記憶に新しい川田将雅を迎え、前戦を挟まずに直行でロンシャンに挑む。
当日のロンシャン馬場は前年の同じ程度の重馬場となった。川田騎手が持ち上げるような手綱捌きで先行して4番手に付ける。しかし、フォルスストレートに差し掛かったあたりで手応えが怪しくなり、アルピニスタら後続に抜かされていき、直線では全に群に沈んで18着。前年の同様、馬場に苦しめられる形となった。

後に挑んだ有馬記念は勝ちどころか馬券になったすらいない大外816番という死にを引いてしまう。おまけで輸送時間が大幅に増えてしまい、騎乗した川田騎手パドックから普段の歩きではなかったと語る程に状態が悪かった。これではどうしようもなく勝ちイクイノックスから離れた8着に敗れた。

6歳(2023年)

2023年天皇賞(春)が大標。阪神競馬場から京都競馬場に戻るのが気になるところではあるが、京都新聞杯を勝っており京都競馬場でも実績を残している。過去2年は共に2着であったが、三度目の正直優勝を狙いたいところ。

そして、6歳の初戦は再び和田竜二上に3度阪神大賞典に向かい、ゴールドシップ以来の阪神大賞典3連覇してレースに臨んだ。そんな初戦の人気は3番人気アフリカンゴールドが大方の予想通り逃げる展開。最初の1000mは1分49とやや遅めのラップであり、次の1000mも1分33(参考までに、昨年のラップは1分31-1分29)。ずっと緩みないラップを刻み続ける彼をディープボンドは追走する。だが、結局ディープボンドは彼を捕まえることはかなわず、彼の後ろを追走していたジャスティンパレスボルドグフーシュブレークアップに抜かされる5着に終わった。

天皇賞(春)はディープボンドに先着した阪神大賞典組に日経賞を戦った2頭の菊花賞タイトルホルダーアスクビクターモア海外重賞を初制覇したシルヴァーソニックが出走。調教体重が太め残りと思われた阪神大賞典からあまり変動しておらず心配されていたものの、当日になってみれば前走-10kgの504kgで大久保師の技がる見事な調整であった。今回は47番順に恵まれたものの、前走の敗戦と相手強化で単勝4番人気(アスクビクターモア:4.9倍)から大きく離されたシルヴァーソニックと並ぶ5番人気タイ(22.5倍)に落ち着いた。なお複勝人気シルヴァーソニックを1倍ほど離して単独の5番人気ある意味信頼されていた。

レースではきれいにスタートを決め、中団7番手を追走。アフリカンゴールドが強ハナしたこともあり1000m通過タイムは59.7とハイペース群は縦長に。1コーナーではそのアフリカンゴールドが心房細動により失速、競走中止となる波乱の展開に。この間にタイトルホルダーが先頭に変わり、ディープボンドは5番手に上がる。3コーナー入り口でディープボンド含め各が徐々に進出を開始したが、タイトルホルダーはこのとき右前肢のハ行を発症していたようで競走中止に。一方のディープボンドはの下り坂を利用して加速。4コーナーから直線に入ると楽な手応えで先頭に立ち、このまま1着で悲願のGI制覇か……?

と、思われたが外からジャスティンパレスが抜群の末脚でディープボンドを交わして勝利。ディープボンドは後から追ってきたシルヴァーソニックの猛追からるのが精一杯で2着に終わった。これで4度GI2着かつ天皇賞で3年連続2着GI勝利の獲得賞金ランキング1位(6億4591万3800円)という記録を打ち立てた。

和田騎手レース後、プラン通りでしたが、直線で標がありませんでした。京都も良く、万全の仕上がりで、自信を持って行けました。は示せましたし、まだまだやれると思います」とコメント逃げが2頭競走中止になったアクシデントも少なからずしていたようである。

その後は宝塚記念に転戦。ドバイシーマクラシックで圧勝し世界ランキング1位に躍り出たイクイノックスと半年ぶりの再戦となった。この日はいつもよりやや後方となる中団からの競馬をしたが、ハイペースで前が潰れ差しが殺到して切れ味勝負に。スタミナはあるが元々ズブいディープボンドにこの展開は分が悪く、5着に敗れてを終えた。

は適距離京都大賞典から始動。出走14頭のうち6等が単勝オッズ一桁という混沌とした状況で、実績のある本が4.0倍で押し出されるような1番人気。この日も中団やや後方からレースを進めたが、今度はスローペースに嵌められてしまい、前で巧く立ち回った2頭を捕まえられず3着に敗れてしまった。

続いては自身初の出走となるジャパンカップ世界王者イクイノックスに加え三冠リバティアイランドが出走し、ドウデューススターズオンアースタイトルホルダーなどメンバーが顔をえた。子の中ではGⅠ2着4回とはいえ実績でやや見劣りし、またダービー以来3年半ぶりの東京競馬場高速馬場も不安視され単勝83.8倍の8番人気にとどまった。

このレース久々に先行集団を見るような位置で進む本来の競馬に戻ったが、自分より前にいたイクイノックスリバティアイランドが33台の末脚でぶっ飛ばしていってはそれより後ろのは勝負にならず。ディープボンド自身直線で思うように伸びず、10着に大敗。内では約2年10ヶぶりの2桁着順に沈む結果に終わった。

そんなわけで有馬記念は短期外国人騎手トム・マーカンドに乗り替わったわけだが、前週の朝日杯フューチュリティステークスで2番人気シュトラウスを好きに走らせるような騎乗で10着に沈めた経緯があったことなどから、見ている人から不安視された。9番人気47.4倍と全く支持されなかった彼は、後方を走るも、全く上がっていくこともできず、14着のプラダリア(2022年青葉賞(GII)・2023年京都大賞典(GII)勝ち)からも3身離され、16着のヒートオンビート(2023年目黒記念(GII)勝ち)にかろうじてハナ差先着するブービー15着と惨敗。不本意な形で2023年シーズンを終える形となった。

7歳(2024年)

2024年阪神大賞典を初戦に選ぶ。岩田望来に乗り替わり、昨年の覇者ジャスティンパレスドバイ遠征など抜きんでた存在がいない中で、5番人気スタートから押していくと2番人気テーオーロイヤルのすぐ外から被せていきつつ3・4番手で久しぶりに先行策を成功させる。2周向正面からしく手綱を動かすも、直線では近い位置にいたテーオーロイヤルがかつての自身のように先行抜け出しで圧勝する中で、ズルズルと後続追い抜かれ7着。掲示板を外す苦しい結果となった。

次走は4年連続の天皇賞(春)に出走。長距離実績はトップクラスであるものの近走の成績が芳しくなく苦しいと思われたか、単勝6番人気ではあるもののオッズは27.5倍。5番人気ブローザホーンが単勝8.8倍であり、上位5頭から大きくを開けられてしまった。
このレース幸英明と初タッグ。36番の好から抜群のスタートを決め前に出る。さらに強くハナしてきた横山典弘のマテンロウレオには先を譲ったが、内も活かして最初のホームストレッチドゥレッツァをかわし2番手を確保する。そのまま前後との間隔をけ単騎の2番手を進み、3手前でめに動き始める。4でいっぱいになったマテンロウレオに並びかけ直線入り口で先頭に立ったが、ここで外からやってきたテーオーロイヤルに並ぶ間もなく一で抜き去られてしまった。それでも幸の猛ゲキに応えて直線必死り、ゴール寸前で5番人気ブローザホーンの末脚に屈しはしたが、他の追撃は振り切って3着でゴールイン。4度の悲願はならず天皇賞(春)の連続連対も途切れてしまったが、入着賞金をもぎ取り、JRAGⅠ級競走では初となる4年連続同一競走3着以内[1]という記録を打ち立て意地を見せた。

続いて3年連続の宝塚記念へ出走。2年前までと入れ替わり阪神競馬場が改修工事に入ったため19年ぶりに京都競馬場での開催となった。ここはドウデュースなど中距離が得意な実績が集まったため8番人気レースはいつも通り5番手につけたのだが終始手応えがよくなく、直線もバテず伸びずで7着に敗戦。京都競馬場では4年ぶりに掲示板を逃す悔しい結果となった。

は前年同様京都大賞典から始動。単勝9.9倍の4番人気となった。このレースゲートを五分に出て5番手を確保したが上の幸は中から積極的に動かし、1000m587のハイペースにも構わず向こう正面で3番手に浮上。さらに3コーナーの下りから仕掛けていき2番手で直線に入る。そのままじわじわと伸びてめ先頭のバビットを追い詰め、残り100mでかわし先頭に立ったがここで群から8番人気シュヴァリエローズが急襲。叩き合いに持ち込まれた末、首の上げ下げでアタマ差で敗戦。あと僅かのところで2年半ぶりの勝利を逃したが、1年半ぶり6度の2着となりシルバーコレクターの面は保った(?)。

名実ともにすっかりシルバーコレクターとなってきたディープボンド。果たして、悲願のGIタイトルを手にすることはできるのか。今後も彼のズブい走りからが離せない。

血統表

キズナ
青鹿毛 2010
ディープインパクト
鹿毛 2002
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
*キャットイル
鹿毛 1990
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Pacific Princess Damascus
Fiji
ゼフィランサス
青毛 2008
FNo.1-b
キングヘイロー
鹿毛 1995
*ダンシングブレーヴ Lyphard
Navajo Princess
*グッバイヘイロー Halo
Pound Foolish
モガミヒメ
黒鹿毛 1992
*カコイーシーズ Alydar
Careless Notion
モガミポイント マルゼンスキー
ポイントメーカー

クロスLyphard 5×4(9.38%)Halo 4×4(12.50%)Northern Dancer 5×5(6.25%)

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レース動画

レース以外の動画

関連静画

関連コミュニティ

関連リンク

関連項目

脚注

  1. *障害GⅠではオジュウチョウサン20162020年中山グランドジャンプ5連覇、地方交流JpnⅠではオメガパフューム2018年2021年東京大賞典を4連覇している。またスピードシンボリ有馬記念で4度3着以内に入っているが間に一度4着があり4年連続ではない。
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