デスクトップキャプチャソフト

デスクトップキャプチャソフトとは、デスクトップ画面やウインドウなど、パソコンの画面上に存在するものを動画としてキャプチャできるソフトである。「デスクトップ動画キャプチャソフト」「デスクトップ動画ソフト」などとも呼ばれる場合がある。

ニコニコ動画においては、PCゲーム (オンラインゲームやフリーゲームなどを含む)、エミュレータを用いたプレイ動画・実況プレイ動画や、ニコニコ生放送などの動画配信の録画 (特に画面を流れるコメントを動画に含めたい場合)、PCの操作画面を伴う解説動画 (ニコニコ動画講座) などに用いられる。Flash作品を動画化する際にも用いられる。

類似のソフトとして、DirectXやOpenGLのゲーム画面に特化した動画キャプチャソフトも多く存在する。これらをデスクトップキャプチャソフトと呼ぶのは語弊があるが、使い方と用途が非常に似ているので、とりあえずこの項目で取り扱う。

代表的なソフト

ここで紹介するソフトは、すべてWindows用です。Macではこのテのソフトはあまりないっぽいです。

※「国産」の意味 … 日本国内で開発され、ソフト上の表示言語の標準設定や、開発元による各種サポート対応が日本語基準であるものを「国産」としています。

デスクトップ向けキャプチャソフト

アマレココ 　フリーソフト　 公式サイト | タグ検索

• 国産。記事主の個人的一押しソフト
• フリーソフトでありながら高機能で、比較的動作が軽く安定性がある
• 右上に顔文字つきのタイムスタンプ (^-^)2012/01/01(日) 12h34m56s789(9999) が表示されているなら、このソフトを使ってキャプチャされたものである。もちろんこれは設定を変更することで消せる
• 同じ作者による推奨コーデックがある。コーデックはシェアウェア(1,260円)で未登録だと動画の左下に「AMV」という透かしロゴが強制的に挿入される。アマレココとの併用に限り無料でこの制限を解除でき、アマレココのドキュメントに方法が書かれているが、そんなこと知らずにロゴを入れたまま使っている人も少なくない
• ニコニコにおけるゲーム実況用途も考慮されており、単体でマイクとキャプチャ音声を合成することも可能
• 建前上は Windows Vista, Windows 7 に非対応となっており起動しないが、実際は使用前に説明を読むように促しているだけであり、ヘルプをよく読んで内容に従えば問題なく使えるようになっている。特に Windows 7 向けには、ステレオミキサーなしにPC上の音声を取り込める機能などが追加されている
• ただし、Vista 以降の Aero には対応していない。キャプチャは可能だがパフォーマンスが大きく落ちてしまい、コマ落ちが多発する。標準設定では、起動時に Aero を自動的に無効にしてくれる
• Windows 8 では Aero を無効にすることができないので、実質的に未対応
• こまめにバージョンアップしている

Bandicam 　シェアウェア　 (4,320円) 公式サイト | タグ検索

• かつてGOMPlayerで知られるGRETECH社が日本国内で日本語版の販売とサポートを2015年9月まで行っていたが、現在は開発元のBandisoftから分社化したBandicam Companyが日本語版の販売を引き継いでいる。
• 海外製だが、日本語でサポートを受けられる
• 圧縮コーデックは、MPEG1, MotionJPEG, H264, 独自方式から選択
• DirectX, OpenGL, Vulkanに対応している。厳密には Dxtory や DxRec、Fraps と同じカテゴリに属するソフトだが、ニコ生のキャプチャなど、ゲーム以外にもかなり多用されている様子。なのでここに入れてみた
• 無料版では、キャプチャした画面にロゴが挿入され、10分の時間制限がある
• 最近では、無料版ロゴの影響か後述の HyperCam や Display2AVI に代わってこの無料版が急激に支持を伸ばしており、特に今までデスクトップキャプチャに縁がなかった層の人達を中心に、かなりの人気を誇っている

Display2AVI 　シェアウェア　 (1,785円) 公式サイト | タグ検索

• 国産
• 比較的動作が安定している。機能はそこそこ良し
• 可逆圧縮の独自コーデックが付属している
• 試用版では、320x240以上のキャプチャ時、右下に「Display2AVI TrialVersion」という文字が挿入される
• 一時期は、試用制限の文字が挿入されたままの動画をよく見かけることが多かった
• 2008年を最後に更新が途絶え、Windows8.1で機能制限解除ができないので、今から新規に使うソフトではない雰囲気

HyperCam 最新版は 　シェアウェア　 (5,980円)、旧版は 　フリーソフト　 公式サイト | タグ検索

• 海外製だが、代理店が日本国内で日本語版の販売とサポートを行っている
• 最新版の Ver.3 はシェアウェアだが、旧版である Ver.2 は最新版の公開に伴い 2010年5月からフリーソフト化された。最新版の新機能にニコニコのうp主が必要とする機能はないので、使うなら旧版で十分である
• しかし、値段がお高い割には、機能的にも安定性もいまいち。キャプチャ時間が長いとよく音ズレが発生する
• 試用版では、キャプチャ時、左上に「Unregisted HyperCam」という文字が挿入される
• なぜかニコニコでは一時期試用版の愛用者が非常に多かった。おそらく「Unregisted HyperCam」がついたままの動画がうpされることにより、連鎖的に利用者が増えていたからと思われる。現在は旧版のフリーソフト化により、Unregisted～ を見かけることはほとんどなくなった
• サポート窓口はとても親切だが、ニコニコ用途としては機能が少なく、安定性もいまいちなので、無料版があるとはいえあまりおすすめできない

カハマルカの瞳 　フリーソフト　 公式サイト | タグ検索

• 国産
• フリーソフトではアマレココに次いで人気があるかも
• 他のソフトに比べるとやや音ズレしやすいかも
• 非圧縮で録画した後、自動でエンコードし直す方式のため、HDDの空き容量やエンコ時間が必要など、使い勝手に少し癖がある

AG-デスクトップレコーダー 　フリーソフト　 Vectorからダウンロード

• 国産。AmuseGraphics というソフトに付属する機能を抜き出し、無料版となったもの
• AVI形式、WMV形式のほか、独自形式でのキャプチャが可能
• ステレオミキサーが導入されていないPCでも音声のキャプチャができる「ループバック音源」機能を搭載
• PCに負荷がかからない「バッファリングキャプチャモード」を備えている
• 本記事の掲示板によると、高性能で良いが音ズレがあるとの報告あり（キャプチャ終了時に録画を停止するタイミングが録音を停止するタイミングより遅れるため）

窓録 ～DesktopCam～ 　フリーソフト　 公式サイト

• 国産
• とにかく機能がシンプルで簡単なので、使ううえで何の迷いもない

劇場版 ディスプレイキャプチャー あれ (劇あれ) 　フリーソフト　 公式サイト

• 国産
• 古いソフトなので、安定性は今一歩。音ズレや失敗をすることがある

Windows Media エンコーダ　　フリーソフト　 公式サイト

• マイクロソフト製で日本語版もある
• 元々は動画をエンコードするためのソフトで、エンコードとなる元ソースに「画面からキャプチャ」という設定があるという仕組み。そのため、設定画面はかなり複雑
• WMV形式での出力、圧縮設定を事前に詳細に決めるので、設定が少し面倒
• 圧縮しながら録画するため多少スペックが必要だが、非圧縮での保存なら結構軽い

DirectX/OpenGL向けキャプチャソフト

DxRec 　シェアウェア　 (3,045円) 公式サイト | タグ検索

• 国産

Dxtory 　シェアウェア　 (3,800円) 公式サイト | タグ検索

• 国産

Fraps 　シェアウェア　 (5,059円) 公式サイト | タグ検索

• 海外産

DxCapture 　フリーソフト　 公式サイト | タグ検索

• 国産

アマレコ・ライト 　シェアウェア　 (コーデックが1,260円) 公式サイト | タグ検索

• 国産
• アマレココのDirectXに特化したバージョン。アマレココでは不可能だった、フルスクリーンのキャプチャが可能。ただし、キャプチャ不可能なアプリケーションは多い。
• アマレコ・ライト自体はフリーソフトだが、非ライトとは違いコーデックの選択ができず、AMV3固定である。
• このAMV3ビデオコーデックはシェアウェアで、未登録時には透かしロゴが入る。非ライトのように試用制限を無料で外す方法がないため、実質的に1,260円である。ただし、ロゴが入る以外は全機能使用できる。
• Windows Vista以降では、一度「現在、AmaRecLiteはWindows Vista以降に対応していません。」と表示されるが、Shiftキーを押しながら「OK」ボタンをクリックすると使用できるようになる。

Gregion 　フリーソフト　 公式サイト

• 英語のソフトウェア(日本語ランゲージファイル有り)。フリー、ロゴ無し、軽量とゲーム向けの中では優秀な性能。
• 優秀でありながらマイナーで、あまり人気がないのが玉にキズ。みんなもっと使おうぜ。
• 現在このソフトウェアの公式サイトgregion.comはマルウェアサイトになっており、更新も3.1で止まっている。
• ハイスペックPCでも録画FPSが30を超えないのはなぜ？？

ShadowPlay 　フリーソフト？　 公式サイト

• NVIDIA製の録画ソフト
• NVIDIA GeForce Experienceの付属機能
• キャプチャとエンコードをグラフィックボードで行うため、ゲームの動作に支障なく高画質な映像を録画できる。
• Twitchへの放送も可能(ただしニコニコ生放送は未対応)。
• 設定によりこれまでの一定の時間を巻き戻して録画可能。
• 可変フレームレート方式で録画しているため、AviUtlなどの編集ソフトで編集を行った場合に音ズレが発生しやすい。
• 対応しているゲームのフルスクリーンモードの時と、デスクトップ全体のみのキャプチャしかできない。
• 仕組み上GTX600位上のグラフィックボードが必要となる。

関連項目

• アマレココ
• BandiCam
• Display2AVI
• HyperCam
• カハマルカの瞳
• DxRec
• Dxtory
• DxCapture
• Fraps
• ShadowPlay