デスタライヤーとは (デスタライヤーとは) [単語記事]

デスタライヤーとは、アニメカービィに登場するホーリーナイトメア社の兵器である。

概要

ホーリーナイトメア社が所有する巨大円盤兵器。名前の由来はデストロイヤー(駆逐艦)とタライを掛け合わせたものと思われる。その大きさはププビレッジの上空を完全に覆ってしまうほどで、これまでに戦ってきた魔獣とは明らかに一線を画す規格外の敵である。

機体中央に無数の弾丸を発射する砲台が設置されており、たった1機で攻撃対象を焼け野原にする驚異的な攻撃力を持つ。発射された弾は追尾性能をも有しており、屋内に逃げ込んだとしても弾が追いかけてくる。弾は艦内で常時生産されていて、弾切れは起こらないという殺意全開の性能。デビルライダーとエアライドマシンの母艦でもあり、実質艦載機を有している。さらに900光年先のナイトメア大要塞からポップスターに出現した事から、ワープ機能まで持っている可能性もある。カスタマーサービス曰く「デスタライヤーは魔獣ではないので無料」との事。ナイトメア社の恐ろしさが垣間見える。劇中ではププビレッジとデデデ城に壊滅的な打撃を与え、シェルター代わりのカブーも破壊される寸前にまで追い込まれた。今まで不自然なほど放置されていたフームに初めて明確に攻撃を加えるという容赦の無さっぷりを見せ付けている。

ホーリーナイトメア社の本社であるナイトメア大要塞で生産され、多くが基地の警護に充てられている。乗組員がいるかどうかは不明だが、ナックルジョーやシリカが単身で操縦できる描写から少人数でも動かせるよう機械化が進んでいるようだ。

このように恐るべき存在なのだが、戦艦ハルバードの前ではかませ犬にしかならなかった。デスタライヤーの攻撃ではハルバードの装甲に傷ひとつ付けられず、逆にハルバードの攻撃は即死という圧倒的な性能を見せ付けられてしまった。

作中の活躍

アニメ第96話『ワープスターの危機！前編』から最終話の『翔べ！星のカービィ』にかけて登場。

ナイトメア社がワープスターを誘い出すべく、デデデ城上空に送り込んだのが初登場機である。機体中央の発射口から無数の追尾弾を発射し、デデデ城もろともカービィを攻撃。上空からの攻撃にカービィは成す術が無く、また敵の狙いがワープスターだった事もあって呼ぶに呼べない状況だった。ひたすら逃げ回る羽目になる。この一方的にカービィが痛めつけられる場面は、視聴者のトラウマになった…かもしれない。敵の誘いにわざと乗るべきとメタナイトの助言を受け、フームは敢えてワープスターを呼んでカービィを支援する。だが敵の圧倒的な弾幕により、ワープスターは被弾し一部が欠けてしまう。しかし何とかカブーの谷へと逃げ込み、傷ついたワープスターを修理する事となった。

その後、逃げたカービィを追撃するため、デスタライヤーからウイングスター、ロケットスター、デビルスター、フォーミュラースターに乗ったデビルライダーを出撃させる。何とか修理を終えて復帰したワープスターに乗り込み、カービィは4体の新型エアライドマシンに乗ったデビルライダーと交戦する。しかしその最中でワープスターが限界を迎え、戦闘に耐えられなくなったため敵から得たエアライドマシンに乗り換えて戦闘を続行した。ちなみにこの時に、アニメの視聴者から募集されたオリジナルコピー能力がお披露目された。フォーミュラー、ロケット、ウイングとマシンを乗り換え、敵を全滅させたカービィであったがそこへデスタライヤーの攻撃を受け転落。目が覚めるとカブーの中だった。カブー曰く、谷に逃げ込んだ時にカービィとフームは気絶し、その間にデビルライダーと戦う夢を2人に見せたのだという。

2人が目覚めた後、間髪入れずにデスタライヤーがカブーの谷へ赴き上空から追尾弾による攻撃を開始する。2人が夢を見ていた間にワープスターの修理は完了しており、カービィはワープスターに乗ってデスタライヤーに向かった。途中、追尾弾による猛攻を受けるが全て回避し内部へと侵入したカービィは弾を吸い込んでクラッシュのコピー能力を得る。そして内部でクラッシュを使用しデスタライヤーを撃破する。

デスタライヤーの脅威を退けたのも束の間、再び別のデスタライヤーがププビレッジに現れる。先と同じ方法でデスタライヤーを撃墜するも村の被害は甚大。そこから更に5機のデスタライヤーが現れ、絶体絶命になるかと思われたがメタナイトが密かに建造していた戦艦ハルバードにより全機が撃破された。
その後、ナイトメア大要塞に突入してきたハルバードを撃墜すべくカスタマーサービスによってデスタライヤー全機が出動。この時は追尾弾ではなく機体横部から放たれるビームを用いて攻撃していた。多数が撃墜されるも数の暴力でハルバードを圧倒。しかしシリカ・ナックルジョー・星の戦士団残党が強奪したデスタライヤー3機がハルバードの増援に駆けつけ、形勢逆転。ハルバードの要塞侵入を許してしまう。